夏の恒例 北山友禅菊ライド2021 | くるくるもぐもぐ日誌

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ロードバイクの関西お出かけ日記と、出かけた先で収穫したおやつの記録です。
相棒は、TREKの Madone6とLexa slxです。
日本史とカフェとポタリングが大好きです。ダムカードを集めています。たまに絵を描きます。
話はたいてい長いですので、お暇なときにどうぞです★

去年は自粛や諸々の都合で行けなかったんだけど、今も開花の便りが聴こえてきたので、夏の恒例行事の北山友禅菊を見に行って来ました。

いつもの開花時期は8月に入ってから見頃で、お盆の頃に行ったりしてたぐらいなのに、今年は随分と早咲きになりました。
暑いから??
それとも種蒔きが早かったのかな。

京都の自転車仲間🚲hideさんと、京都市左京区の八瀬付近で合流。

朝4時起床で京都へ移動🚗
八瀬から7時走行開始の予定。
だいたい昼間は死ぬほど暑いので、なるべく早く山に入っておきたい。


hideさんの後ろで走るの久しぶり。

「いつもほどほどに調整してくれてありがとう〜!
とっても走りやすいよ!」と思ったら、当のhideさんは、前日のオフロードツアーで落車して膝を打ち、痛みが引かなければDNSかと思っていたぐらいの負傷コンディションだったみたい。


なのでこの日は、満場一致でゆるゆるペース決定です。

京都市内から滋賀へ抜け、福井へ至る鯖街道を走りますが、朝早いうちは交通量も穏やかで涼しいです。
途中峠も花折峠も、この時間は山影になっていてひんやりしており、心地よい。

坂をクリアして、久多の山道に入っていく手前で自販機休憩。


冷たい水分、うれしい。

いよいよ、ここから私の好きな山道。
鯖街道から離れて久多方面へ入ると、木陰が多く、川が近くてひんやりとしている。

涼しい~と歓声を上げながら進む。

友禅菊の花畑まで、7.8kmほど山道を進むと、ちらほらと道端に紫の花が見え始める。
そろそろ目的の花畑が近いみたい。

hideさん情報では、今年は圃場(花畑)が増やされたそうで、たくさんの花が見られるかも。

見頃というお知らせを聞いてからはや数日。
現地に見に行ってる人も多いだろうか?
それらしき何台かの車が、追い越していった。

大混雑なのではと心配をしていたけど、花畑に到着するとそこまでの人出はなく、穏やかだった。


おお~ ナイスだ。

さっそく、薄紫色の絨毯みたいな花畑を鑑賞。


この先もしばらく花畑が続き、楽しませてもらえました。

畑の横には小さな小川が流れていて、ふわふわと宙を飛ぶように漂っている魚が見える。


あれは何ていう魚なんかな?
山の川にいる魚といえば、イワナとかウグイとかそういう奴かな。
魚に詳しい人にLINEで尋ねたら、「ヤマメ」だと教えてくれた。
君が山女魚かあ。
釣り人には特に貴重な魚だそうですが、この辺は禁漁区なので、魚たちも狙われることなくのんびりできているようです。



友禅菊の切り花販売もある。


竹籠が無造作でかわいい。

持参してきたオヤツをかじりつつ、小川を眺めてしばらく休憩。

その後、能見峠に向かってしゃべりながらのんびり登る。

最近なんだか走るのにしっくりきておらず疲れてばかりだけど、いま通ってる整体の先生から「肩、首、顎が常に緊張状態で力が入ってる。これは疲れるよ」と言われたことを思い出したので意識して力を抜く。

そうすると、体の上の方に集まってた重力がストンとお腹から腰回りに落ちてきたような感触があった。

ああ、そうだった。ここだった。
わたし、前はこの姿勢で走ってたわ。
そっかー忘れるもんなんだなあと自分に驚いたり呆れたり…。
だけど、その姿勢を保つのがどうもしんどくて、気を抜くと胴体からすぐグダっと力が抜ける。
首もすぐに上がってしまう。
ああ、そうか、この辺にあった筋肉が落ちたんだな。
そうだろな。なるほどな。

でもなんか、「こんなだった」と、前のことを思い出すヒントがあってよかった。

能見峠の頂上でまた休憩。


風が吹き抜けていて、とても気持ちいい。

ボトルの水が少なくなってきたので、そろそろお昼休憩に行きたい。

裏花脊手前の、「山村都市交流の森」に向かいます。


BBQや川遊びができるスポットがあり、たくさんの家族連れが楽しそうに遊んでいた。

いいねえ。

私たちは、敷地の少し奥まったところにある翠峰荘を目指します。


営業してるかな??と入り口を覗くと、付近に「準備中」の立て札があった。

準備中……それはこの後営業してもらえるのかそれとも終日準備中のままなのか。

そう思いながら入り口を見ていると、中に人影が見えた。
様子見つつ、今日は営業されますか? 何時からでしょう??と声をかけると、「あっ、もう大丈夫ですのでどうぞ!」と招いてくれた。
わあーよかった~。

わたし達が一番客だったので、他にお客さんはいなくて、とっても広々。

食堂の横は畳の部屋があって、窓の外の緑が部屋の中に映り込んで、なんだか懐かしい緑色。


遠くでセミの声がして、夏休み感すごい。
なんだか、ほうっと息をついてしまう。

室内は解放されていて冷房がかかっているようではなかったけど、部屋の中は涼しい。
山の家すごい。

今日は、なすとにしんの冷たいそばにしました。


冷たいかつおだしがめちゃくちゃ美味しい。
さっぱりするなあ。

食べ終わったころには、他のお客さんがぞろぞろと入店してきていたので、タイミングがよかったみたい。
ゆっくり食事できてよかったよ。

みんなパシャパシャ水遊び楽しそうだ。
どっか足ぐらいつけたいなあ~~!!

水遊び欲が沸いて、帰りながらドボンスポットを物色することにした。
途中ちょっと下りられそうなところを見つけて川まで降りてみた。


冷たい! めっちゃ気持ちいい。


高い木の枝の合間から、川面に日光がおちてキラキラしている。
きらきら…


あれっ、この辺の砂がめっちゃキラキラしている……?
これって砂金かな?

金メッキが散らばってるとかじゃないよね?

こどもの頃の学研教材で、水入りキューブみたいなので送られてきた砂金のモチーフを思い出す。

京都の川にも砂金があるのやな~(私の勘違いじゃなければ)

足を乾かして、再び裏花脊をのんびり登る。

京都北の山は、杉の木立が多い。


とりわけ、道路の両側に高い杉の幹が柵のようにそびえ立ち、その足元を覆うようにシダが生い茂っている光景をみると「あー、京都の山だなあ」と思う。


この光景ほんとに好きだ。



花脊の頂上に近づいてくると、物音がほとんどしなくて、頭上のずっと上の方からかすかにヒグラシの声が降ってきている。

一定ペースのセミの声が、高いお堂の天井に反響する読経のように聞こえてきて、何だかとても不思議な空間。

ヒグラシって、もっと夏の終わりごろに鳴く虫じゃなかったっけ…。
山の中だと気温が低くて、晩夏ぐらいの気候になるからだろうか?

あと、なんかひぐらしが鳴くと殺人事件が起きそうな気がするよ。(こわい)


しゃべってるうちに花脊頂上着。
気温は28度。上は別に涼しくはなかった。

暑いよーかき氷食べに行かへん?ということになり、鞍馬駅方面へおりる。
途中で、熱気の層にバフっと突っ込んだ明確な感触があって、一気に体感温度が上がる。

さっき「暑いわー」って思ったけど、それでも山の上って涼しかったのね。

かき氷たべに向かったのは、一乗寺中谷。


【一乗寺中谷】
京都にいたころのお気に入りの和菓子店。

休日の午後なので、混んでいるだろうなと思って覚悟したのですが、すぐに着席できた。
そのあとは一気に空席待ちの人が増えていたので、ほんとにタイミングが良かった。

メニューは、しっかり正統派な和菓子かき氷。


あんこ好きとしては、あずきと抹茶味に惹かれるけど、あまりに暑いのでいちごの酸味がほしい!
トッピングも頼めるらしいので、練乳を追加。



氷の和菓子って感じがする、さわやか甘いおやつでした。
ああ美味しかったあ〜



帰りに、わらび餅をおみやげに購入しました。

楽しい京都ライドでした。
引っ越して、いつでも走れるって距離じゃなくなってしまったけど、京都の山の雰囲気はやっぱり大好き。
自転車初めたときに走ってたエリアが、京都の山でよかったなあ。
杉の木立の合間を縫う細い林道と、涼しい音を立てる小川と静かな木漏れ日がいつもすぐ近くにあって、素敵な環境だったな。
ああいうところを走りたい。
インプリンティングなのかもしれないけど。

今いる場所は雰囲気がかなり違って戸惑うことも多いけど、これから色々好きな道を見つけられるといいなと思う。