盲目的な信仰心、慢心、猜疑心、嫉妬と羨望、欺瞞・・・

心の中を流れる川が淀んでるのを感じたら読む本が何冊かありますが
ラ・ロシュフーコーの『箴言と省察』は
自省にもってこいの1冊です



自分が所有してる岩波文庫版は
父親から譲り受けたコトもあって昭和28年のです^^;
戦後すぐに出た文庫本は紙質が悪く
古書店で巡り合った時点で完璧に褐変してるモノですが
ご多分に漏れずこの本もそうでした

更に愛読書ともなれば
持ち歩き、風呂でも寝床でも読みますから
傷みようは酷いモノですが
新しく買い替えようにも既に絶版でした

岩波文庫で絶版となってる本は
いつか復刊する可能性もありますが
この本に関してはその可能性が皆無でした

とゆーのも訳者が『星の王子さま』の訳で有名な内藤濯(あろう)で
旧仮名遣いではナイんですが正漢字で
ラ・ロシュフーコーの表記もラ・ロシュフコオでしたから
80年代の終焉に二宮フサによる新訳『ラ・ロシュフコー箴言集』に
とって替わられたのです



二宮フサも好きな訳者なので否定はしませんが
内藤濯訳には巻末に11ページに及ぶ読み応えのある解説があるので
それを捨ててしまうコトができかねたのです><

でも2010年には冒頭の画像リンクにあるように
内藤濯の新装版がグラフ社なるトコロから出てまして
「なか見!検索」で見てみたら
どうやら娘さんが出してるモノのようで
前述の解説はもちろんですが
加えて娘さんのあとがきや弟子によるまえがき
巻末には内藤濯の略年譜もあって
買い替えるならこれです

それでも今世紀に出てる本としては当然でしょうが
正漢字でなくなってるので違和感がありますし
あとがきもまえがきも略年譜も
「なか見!検索」で読めてしまうので
新しく買い替える=手持ちのを捨てるには至りません
愛着てのはなんともし難い感情ですねw

とはいえ、別途、他の訳も読んでみたい気持ちはあります
ラ・ロシュフーコーに対しての想い入れはまた別腹なのですよwww

それで電子書籍版で見つけた時は
物理的配慮が不要なので即効でポチりました



その内、書斎でも持てたら
新装版も二宮フサ訳も購入するでしょうが
なおかつ今持ってるのも持ち続けると思いました・・・

そうですね、やっぱり捨てられませんね叫び
一生、持ち続けるんですねドクロ

そんな同じような境遇の本が他にも何冊かありまして
保存のためにブックカバーしてたりしますが
これも今更ながらがっつりカバーしておこうかと思い立ち
家にある材料の中でフエルトを選択して
刺繍をするかレースモチーフを編んでかがり付けるか
ひとしきり愉しく悩みました♪

購入したばかりのフリルレイなる春夏用のテープヤーンを
縫い付けるコトに決定!



まずフエルトをブックカバーの大きさに切り出して
折り返し部分を考慮してフリルレイをカット



次にどうやって縫い付けるか
ミシンがあれば簡単なんですけどね

試行錯誤の末、クロスステッチにしました



周囲はブランケットステッチでまつりました



できた^^



カバーしてみた



もう少し何かプラスしてもいっかな~



そして、この訳も欲すぃ♪