セカイ・エンゲイザーのお話。 | ろろのーと。

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often(おふとん)

動画本編

 

そして原曲を5億回聴いて、どうぞ

 

プロセカでクーネル・エンゲイザーのYTPMVを作った時のお話です。

拙い技術で作成したものなので参考になるものはあんまりないと思います。(どちらかと言えば私がやったことを忘れないようにすることが目的かな。)

 

動画の最後の方にも書かれてる通り、この動画は背景動画とMIDIをお借りして作ってます。

めちゃくちゃ感謝してもしきれないです。私自身音楽知識が皆無に等しく、耳コピも大してできない人なので縋りがちです。

コンテンツツリーの親作品にあるのでそちらからどうぞ。

 

 

 人力の話

今回はツインボーカルということで、瑞希と絵名に担当してもらいました。

推しというのもあるにはあるんですけど、曲や歌詞の雰囲気とマッチしてると思いませんか?

 

ちなみにL側が瑞希でR側が絵名ですが、ひとつ理由があって、L側…原曲で言えば葵ちゃんパートで一人称が「ぼく」なんですよね。瑞希も「ボク」が一人称なので、というのがひとつ。

 

あとは3サビの「だけどあなたには言えないよ」という歌詞。

意味としては全く違いますが、プロセカのストーリー的にちょっと思い当たる節がありませんか?

 

…それはさておき。

今回、製作にあたり新たに導入したフリーソフトがありまして。人力をする度に思うことなんですけど、

 

ボーカル抽出がめんどい!!!

 

…というわけで。ボーカル抽出をどうにか簡単にできないかなぁと思って調べてたらいいモノを見つけたんですよ。

「Ultimate Vocal Remover」というフリーソフトなんですけども。

これが非常に良い。音源入れて、出力先のフォルダ指定するだけでinst音源とvocal音源にしてくれる優れもの。

精度も良いので気に入ってます。これを導入したのもあって、だいぶ作業が効率化できるようになりましたネ。

 

ダウンロードリンク貼っておきますね。使い方は各自ググってください、そんなに難しくないと思います。あ、でも結構容量食うのでそこは注意かも。

https://ultimatevocalremover.com/

 

プロセカの場合はアナザーボーカルがあるので人力の素材は集めやすいですネ。ただ今回の場合、ベノムみたいな曲での歌い方はあんまり合わないのであんまり使ってないデス。アイディスマイルとかは結構使ったかなー。

でも今回に関しては、足りない音が結構あったので無理やり子音+母音で錬成した音も多かったですね。(ぶっちゃけかなり苦手なので粗が目立つ)

というか根本的にフル尺でツインボーカル+α(α部分は後述)というだけで労力がヤバいです。発狂しかけました。

 

人力の方法の解説いる…?まぁ一応話しましょう。ただし参考にならんとか、知っとるわ!というのはナシでオナシャス。

 

①先述のソフトつかってボーカル音源をできるだけ用意する

②1音ずつ切り出していく。場合によっては2音まとめて切り出すとそのまま使えて、しかも綺麗に繋げてお得かもネ。(この時同じ音でもできるだけ切り抜いておく)

正直一番根気が必要な場所です。無心で切り抜くのじゃ。

↓絵名の人力で切り抜いたものの一部。277音切り抜いたらしいです。

 

③REAPERで並べていく。並べ方にも注意点あるけど、詳しくは別を参考にしてください。とりあえず さ行、ら行 には気をつけてくれ。あと②でたくさん切り抜けた音に関してはできるだけ近い音選んであげるといいカモ。

④一旦エンコードする。ボーカルのMIDIがない場合は耳コピなり探すなりで用意する。

⑤VocalShifterに歌詞を並べたものを単音ボーカルで読み込んで、MIDIも読み込む。

⑥MIDIを全選択コピーで音程をコピーする。

⑦歌詞を並べたものを全選択貼り付けする。

⑧音がおかしいところは個別で直す(だいたいは編集可能になってない場所なので範囲選択→右クリックから編集可能にしてあげましょう)。あとは平滑化なり、ビブラートなりかけてあげる。

⑨書き出して完成

 

…一応これで音程自体は合うんですけど、私の場合必ずと言っていいほど最後にリバーブのVSTかけてますね。だいぶ聞きやすくなると思います。

私の場合、リバーブはよくSpace Knobを使ってます。VSTも詳しくないので直感的に使えるのは良い。

人力部分に限らずですけど、Knobシリーズはどれも使いやすくて今回の動画でもかなり乱用してます。

 

 1シーン切り抜いて置いておきましょう。

調整前は割とこんなもんです。



 

それで次は音楽部分の話…ではなく、今回はコーラスもあるのでそれについても。

クーネル・エンゲイザーにはコーラスパートがありまして、「ここに歌詞ファイルをドロップ」と言い続けるのですが、今回はそちらも人力となってます。これに関しては奏とまふゆですね。

手法としては変わりないんですけど、ボーカルに比べると粗い人力やってます。まぁ、ハッキリと聞こえる必要もないのでこんなもんでいいでしょう。

というのにも一応理由がありまして、コーラスは基本的に一音が長いので、「ここに」という歌詞だけでも「こおこおにい」みたいな感じで並べるので…しかも母音がとにかく長いので引き伸ばしに引き伸ばしてます。まぁ、仕方なかろう。

せっかくですし、コーラスが聞き取りやすいinst版を限定公開しておきましょう。

 

 

 

さて、他MADを見てみるとこのコーラス部分は歌詞に結構差があったりします。

変えてもいいのかなーとも思ったのですが、今回はあえてそのままにしてます。彼女らの雰囲気と「ここに歌詞ファイル」ってのが妙にマッチしてるなーっていうそれだけの理由です。決して歌詞変するのが面倒だったとかそういうことは…ない。

 

 

 音声(人力以外)の話

まず始めに白状するとめちゃくちゃシンセ化してます。すまねぇ。

 

その上で。今回はボーカル、コーラス以外をニーゴ以外のユニットに担当してもらいました。

実は最初は全部ニーゴで作って「ナイトコード・エンゲイザー」ってタイトルで出すつもりだったとかなかったとか。(というか最後の最後までこのタイトルも視野に入れてたくらいには迷ってた)

このパート分けがまぁまぁ地獄で。結果的にサビで映るユニットがニーゴはともかくとして、

 

レオニ 3人(ラスサビ2人)

モモジャン 2人(ラスサビ3人)

ビビバス 1人

ワンダショ 4人

 

という超アンバランスなことに。正直すまんかった。

冬弥にはめちゃくちゃ頑張ってもらいました。

 

さて、それではパート紹介としましょう。多いですヨ。

MIDI準拠でいきます。(たぶん大丈夫だけど、途中まで旧版MIDI使ってて途中で差し替えたのでパート名に一部ズレがあるかもです)

 

Chord Saw:愛莉

Solo Saw:みのり

Chord Square:寧々

Arpeggio Square:こはね(L)、杏(R)

 左右で分けてます。

Right Hand:彰人

Left Hand:冬弥

 たぶんピアノの左右のことでしょう。ビビは割とセットで配置しがち。

E.Piano:穂波

E.Piano Bass:司

Bass:類

BassOctave:志歩

Noise:なし

 ノイズって言うくらいだからなんとなく察しはつきますが、使い方がわからなかったので使いませんでした。

Strings:雫

Music Box:遥

Celesta:一歌

 チェレスタって何だ?って思って調べたんですけど、綺麗な音ですね。

Synth:咲希

 

ここまではドラム以外のパートですね。さて、以下はドラムやその他の楽器にあたる音なんですが、上記で極端に出演時間が少ないキャラが優先で参加してます。特に上記の一覧で登場できなかったえむは複数参加させてます。別プロジェクトで音声作って、そのプロジェクトを保存し忘れたので記憶にある範疇で素材元の音声とか記します。

あと"その他の楽器"は名称がわからないので画像とともになんの音か記しますね。

 

バスドラム:司

 「ん?」というセリフのピッチを下げ、低音域を上げてます。アタックも強めに。

スネアドラム:冬弥

 「切れた、切れたぞ白石!」の最初の「た」ですね。

タムドラム:志歩

 「また無理しないといいけど」の「ど」。低音域ガッツリ。

ハイハット:遥

 「あれ?上に乗ってるコウテイペンギンに赤ちゃんがついてる」の「つ」。たぶん一番素材の味がする。

 オープンもクローズも遥で作ってるヨ。

シンバル1:えむ

 記憶がほとんどないけど「つ」とか「す」とかの子音を引き伸ばしてると思います。

シンバル2:咲希

 えむと同じく。

 

その他の楽器

ナイトコード入室音。

 

原曲における「上中下」の音。本動画ではプロセカのノーツ。見たまんまの音です。

 

えむの音です(原曲のような金属音が作れなくて妥協しまくったところ)

 

ぷちセカ#05「25時やめない?」で使用された効果音。

 

真ん中のニゴミクは携帯恋話の「チクタク チクタク 君と交わす とりとめのない言葉」の部分で裏でチクタク鳴ってる音です。

 

パートについてはこんなところでしょうか。VSTに関しては本当に詳しくないのですが、よく使うのは先述したKnobシリーズ、acon digital multiply、ReaEQ、ReaFir、LoudMaxあたりでしょうか。

だいたい直感で使ってます。(勉強しようね)

 

あと最後に。基本的にサンプラー突っ込んでVSTかけて、適宜音量調整くらいしかしてないこの音声ですが、一箇所やっかいなところがありまして、先程と同じ画像で申し訳ないですが以下のシーンですね。

 

ここに関してはDrumにEQのエンベロープで、

高音域から中音域に移動するようにしてやってます。

 

こう長々と話しておいてなんですが、結局音声に関しては人力が一番の山なのでそこをとにかく頑張るしかないですね。結局評価のされ方も音声の点では人力が一番左右されるんじゃないんでしょうか?なんの根拠もありませんが。

 

 

 映像の話

ここからはそんな長くないと思います。

というのも今回の作品は割と他の作品に影響受けてます。

 

具体的には以下の作品でしょうか。

 

 

 

参考にさせていただきました。ありがとうございます。

 

詳細を話しましょう。

fpsですが34fpsで作りました。たぶんYTPMVという点でなら60付近の方が躍動感あっていいんでしょうかね。PCのスペックがアレなのでfps上げると書き出しがヤバそうなので退きました。30じゃなくて34なのはAviUtlでBPM設定した時に幅が一定になって見やすいからですね。ちなみにクーネルはBPM170です。

 

映像部分ですが、今回はほとんど拡大率をいじる+反転だけです。まぁ一部は色調補正でいじってますが。(主にドラムに多いかな)

司(ドラム)だけは例外的にX軸移動と方向ブラーですね。ポーズ的に?

 

音合わせに関して、ほとんどはMIDIと睨めっこしながらひとつひとつ反転させてます。

遥のハイハットに関して、オープンとクローズ両方あるパートについては上下反転もさせたり。(ちょっとだけ映像ミスってたのを確認しました)

一部REAPERで動画作ったんですけど、まぁ重いのでほとんど使ってないです。

まぁREAPERで作れば楽ですよ。そういう点ではオススメ。

特に今回は動かす対象がほとんど画像ですからね。動画でYTPMVやるならREAPERにはだいぶ助けられると思います。

いや、そんなにYTPMV作ったことないので偉そうなことは言えませんネ…。そうでもなかったらゴメンナサイ。

 

次に画像の選定基準ですが、ぶっちゃけ理由はありません。直感でチョイスしました。

まぁ黒塗りセカイ宛て書簡を制作した時に集めた素材を流用したってものも一部あります。

 

(見てネ!)

 

 

映像でちょいちょい使ったテクニックについて。

まぁテクニックというほどのものではありませんが。

これらのシーンのようなやつはMVをルミナンスキーで透過したものを置いて、必要な部分だけマスクしてやると綺麗にMVを活かした配置できますね。1,2枚目はその上に画像を置いて、上のオブジェクトでクリッピングしてます。

 

ただし、このシーンはルミナンスキーじゃ氷柱だけにするみたいなことはできないので、素直に切り抜いてます。

 

その数秒後のこのシーン。

ここの瑞希は悔やむと書いてミライのMVのワンシーンをスクショ→切り抜き、単色化してます。

何故か髪の描写が変だったので適当に描いて補ってます。まぁ単色化するし。

腕に適当な書き込みがあるのは若干透過されてたからですね。

というのも、結構な枚数の透過すると面倒なのでiOS16以降にある切り抜き機能で切り抜いてるんですけど、結構精度がガバくて。余分な場所は手動で消したり、変に透過された場所は描いて補ったり、元画像貼っつけてその部分だけ修復したりしてます。

 

クーネルダンスについて。

描きました。まぁあんまり絵に自信はありませんが…。

 

ドット絵の描き方を知らないので、解像度落としてドット絵みたいにしてます。それぞれ3枚ずつ描いて、反転とか使いながら作りました。可愛いのでヨシ。

 

欲しい人がいればTwitterの方にDMいただければBB動画あげるので言ってください。

 

 

 

さてさて、長々と描いてきましたが。

 

めちゃくちゃ疲れました。ぬわああああん疲れたもおおおおん

何がって?音声も映像もブログもだよ

 

まぁいい経験になったと思います。結局回数重ねて少しずつ積み上げるしかないのかなって思います。

この動画が伸びるかどうか…伸びてくれると嬉しいなぁ…。

 

おしまい。