2024年7月21日夏の甲子園地区予選ベスト10(3) | ロロモ文庫

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10位は福井大会2回戦の若狭対敦賀工で、先発した敦賀工のエース右腕・正光健投手はマウンドでたびたび首をかしげました。「体の感覚は良い方だったけれど、球が走らなかった」若狭に手堅く攻められて二回に2失点。四回には4安打などで4点を失い、2死で降板。仲間たちはエース降板直後の四回裏に1点を返すと、六、七、八回にも加点して追い上げ、正光はベンチから仲間たちの奮闘に声をからしました。チームは5対11で敗れましたが、正光は「チームとして粘りを見せ、やってきたことの集大成になった」とコメントしたわけです。

9位は大阪大会4回戦の高石対佐野で、高石が佐野との公立対決を7対2で制し、ベスト8入りした1998年以来の夏ベスト16入りを果たしました。高石は2回に3連打し2点先取し、4回に1点を追加し、4、5回に1点ずつ失い、佐野に1点差に迫られますが、5回途中に先発・上田奏斗からバトンを引き継いだエースの山川由翔が踏ん張り、打線は6回に1点、8回に3点を追加して、佐野を突き放しました。上田は「きょうもチームが勝てて良かった、私学に勝って、まずはベスト8にいきたい」と意気込んだわけです。

8位は富山大会3回戦の高岡第一対魚津で、夏の甲子園出場2回の伝統校・魚津ですが、スタンドから声援を送り続けてきた応援部が今年で「休部」することになりました。魚津高は甲子園では村椿輝雄投手を擁して初出場の1958年に8強入りし、徳島商との準々決勝で延長十八回、引き分け再試合になった板東英二投手との投げ合いは今も語り継がれる名勝負。応援部には毎年10人程度の部員がいたが、徐々に男子生徒が減り、20年ほど前に女子部員だけになり、現部長の中川智咲己は「2年連続で後輩が入らなかったのが残念です。いつか復活してほしいと思います」とコメント。そして試合は3対5で負けたわけです。

7位は岡山大会3回戦の倉敷商対玉野商工で、玉野商工のエース・和佐田昂佑が春の中国大会準優勝の倉敷商を相手に被安打6、無四死球で2失点完投。和佐田は玉野市が市立高の定員割れ対策に導入した「全国募集」の1期生で、制度を活用して選手を探していた角田篤敏監督の目にとまりました。「ブルペンでのマウンド度胸がよかった」関西を2度、春の甲子園4強に導いた名将の情熱に触れ、広島県福山市の親元を離れました。1対2で迎えた九回2死一塁で和佐田は空振り三振。「頭が真っ白になった」角田監督は「相手が一枚上だった。和佐田に始まり、和佐田で終わった試合。僕は納得しています」とコメントしたわけです。

6位は鹿児島大会準々決勝の鹿児島城西対鶴丸で、今春の選抜大会の九州地区21世紀枠候補に選ばれていた鶴丸が鹿児島城西に1対8の8回コールドで敗れ、初の全国選手権出場はなりませんでした。鶴丸は昨秋の鹿児島大会で鹿児島商、鹿児島実と強豪を立て続けに破って準決勝に進出。決勝進出は逃して九州大会出場はできなかったが、21世紀枠候補に選ばれますが、最終の選考委員会で2校の枠に入れず、99年ぶりとなる選抜出場は逃したわけです。

5位は鳥取大会準々決勝の米子北鳥取商で、鳥取商は5対6で敗れ、大会3連覇はなりませんでした。この日は1対1で迎えた三回に1点挙げ、四回にも1点を追加してリードを広げましが、六回と八回に1点ずつ失い、延長タイブレークに。十回に3点を奪われ、その裏の攻撃で追い上げましたが、2点を返すのにとどまりました。鳥取商はこれまで全国選手権に4回出場。昨夏の甲子園は1回戦で履正社に敗れていたわけです。

4位は西東京大会5回戦の早稲田実対日本学園で、日本学園は昨夏も早稲田実に対戦し、エースの古川遼は三回までに3失点を喫して、「自分のせいで負けた」と思っていました。昨秋は最速138キロだった直球は、今年に入って144キロをマークし、身長190センチの右腕は好投手として注目を集めるようになりました。この試合は七回から5者連続で三振を奪いましたが、試合は1対6で敗戦。高橋裕輔監督は「今夏は早稲田実に通用した」とコメントしたわけです。

3位は東東京大会5回戦の修徳対小山台で、第3シードの修徳が小山台相手に延長11回タイブレークで4対3でサヨナラ勝ちし、準々決勝進出。9回終了時点でともに7安打2得点で延長戦へ突入。延長10回表に小山台が相手捕手のパスボールの間に1点を勝ち越すも、裏の攻撃で修徳が1死二、三塁から二ゴロの間に同点に追いつき、延長11回裏。無死満塁から修徳の2番賀曽利航生内野手が遊ゴロを放ち、三塁走者は本塁憤死。そのまま捕手が三塁へ送球したがこれが悪送球に。その間に二塁走者が一気に本塁へ生還し、修徳のサヨナラ勝ちとなり、荒井高志監督は「ああいう場面を越える練習をしてきた。こういう試合を越えないと甲子園はない」とコメントしたわけです。

2位は京都大会4回戦の龍谷大平安対立命館宇治で、龍谷大平安が昨夏王者の立命館宇治を6対0で下して準々決勝に駒を進めました。初回2死三塁で4番・村上宗太郎内野手が先制の右前適時打をマーク。二回2死三塁でも池山勇祐外野手が右中間への適時三塁打を放ってリードを拡大し、八回にも4点を奪い、試合を決定づけました。龍谷大平安は昨夏は準決勝で立命館宇治に0対2で敗戦しましたがリベンジに成功。2018年以来6年ぶりの夏の甲子園へと突き進むわけです。

1位は秋田大会決勝の金足農対秋田商で、金足農が秋田商を6対5で振り切り、6年ぶり7度目の夏の甲子園切符をつかみました。打線が2回裏にバント安打2本を含む5連打で3点を先制も、エース吉田大輝投手が、秋田商打線につかまり3回表に2失点。3回裏に相馬英典捕手のソロで4対2としますが、5回表に自らの失策で1点差とされます。7回裏に藪田龍人外野手の適時打で1点を追加。8回表に犠飛で再び1点差とされますが、その裏に1点を加え、再び引き離し、9回表、味方の失策も絡み、また1点差とされますが、最後は2死満塁で吉田が空振り三振で打ち取り、ゲームセット。これで金足農は2018年夏以来の甲子園。当時は大輝の兄・吉田輝星投手(現オリックス)を擁して甲子園準優勝を達成したわけです。