ウルトラマンレオ 第24話 | ロロモ文庫

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美しいおとめ座の少女

宇宙船の墜落現場を調べるMAC。「隊長、付近に生物反応はありません」「向こうを調べてくれ」「隊長、これは地球のものじゃありませんね」「よし、この地区のパトロールを強化しよう」ゲンの操縦するMACカーの前に飛び出す娘。「君、危ないじゃないか。いきなり飛び出したりして」「……」「君は地球人じゃないな」「お願いです。助けてください。おじいさんが死にそうなんです」「うん」

洞穴にゲンを連れて行く娘。「おじいさま、しっかりして」「ひどい熱だ。早く病院に連れていかないと」「病院はダメです」「どうして」「地球人のことはよくわからない。だから信用できないわ」「じゃあなぜ僕を」「あなたは地球人じゃないわ。それにいい人だわ」「……」「お願い。助けてください」「よし。できるだけやってみよう。水を汲んできて」「はい」

老人を看病するゲン。「もう大丈夫だろう。熱も下がって来た」「ありがとう」「ああ、きれいな星空だ」「きれいね。あなたの星はどれ?」「もうないんだ。悪い星人に滅ぼされてしまった」「……」「君の星は?」「私の星はね、あれ。私の故郷サーリン星は乙女座で一番美しい星でした。でも、ある日、おじいさまの作ったロボットが反乱を起こしたんです。人々は皆殺され、サーリン星は乙女座で一番醜い星になってしまいました」「それで君達は逃げてきたの」「ええ。でもきっと追いかけてくるわ。ロボットにはまだおじいさまが必要なの」「大丈夫。その時はMACが、いや、僕が守る。守ってみせる」「いつかまた、美しいサーリン星に帰れるわね」「ああ、帰れるとも」

あなたのおかげですっかり具合がよくなったとゲンに言う老人。「この分じゃと、あと10日もすれば歩けるようになるじゃろ」「いやあ、僕なんか。きっと彼女の祈りが通じたんですよ」通信機でゲンに連絡する白川。「おおとり隊員。至急本部に戻ってください。また宇宙船です」「はい。戻ります」ロボット警備隊だわと言う娘。「とうとうここまで追ってきたか」「おじいさま」「きっと僕が何とかします。だからここを動かないで」「頼みます。私はもうどうでもいい。だがこの子だけは助けたいのです」

マッキー3号から宇宙船に告げるダン。「我々は宇宙パトロール隊だ。至急応答したまえ」「我々はサーリン星ロボット警備隊だ。逃亡者を追ってやってきた。地球人に被害を与えるつもりはない。逃亡者ドドルとカロリンを引き渡しなさい」畜生と呟くゲン。「勝手なことを言いやがって」マッキー2号から宇宙船を攻撃するゲン。ロボット怪獣ガメロットとなりマッキー2号に光線を浴びせる宇宙船。マッキー2号から脱出するゲン。爆発するマッキー2号。警告するガメロット。「我々の力がわかっただろう。一時間だけ時間を与える。速やかに逃亡者ドドルとカロリンを連れてきなさい。さもなくば地球を破壊する」

なぜ勝手に攻撃したとゲンを叱咤するダン。「一刻も早くサーリン星人を見つけ出すんだ。わかったな」「はい」「隊長。彼らを探し出してどうするんですか」「決まってるじゃないか。ロボット警備隊に引き渡すのさ」「隊長」「地球の安全を守るためだ。仕方あるまい」「でも、そんな。ひどい」「ひどい?何がひどいんだ、おおとり。逃亡者を捕まえて引き渡す。どこがひどいんだ」「……」「ゲン、お前、サーリン星人の居場所を知ってるな」「……」「知っているんだな。言うんだ」「イヤです」「なに」「おい、おおとり。どこに行くんだ」

ここは危険ですとドドルとカロリンに言うゲン。「早く逃げてください」「しかし」「事情を説明してる時間はありません。さあ、肩を持って」「はい」洞穴から出るゲンたちを待ち受けるダン。「隊長」「私はMACの隊長モロボシ・ダンです。さあ、急いでください」「……」「ゲン、何をぼやぼやしている。二人を安全な場所に」「はい」そこに現れるガメロット「隊長、二人を頼みます」「わかった」ウルトラマンレオに変身するゲン。ガメロットのパワーに圧倒されるウルトラマンレオ。アンドロイドの姿になりガメロットの腹部に飛来して激突するカロリン。コントロール機能を失ったガメロットを斃すウルトラマンレオ。

カロリンの墓に花を捧げるゲンとダンとドドル。「カロリンは私が作ったアンドロイドだったのです」「……」「たとえアンドロイドでもカロリンは私の孫です。人を愛する心を持った私の孫なのです。これからずっと一緒にいるつもりです」「じゃあ、ずっとこの地球で暮らすんですか」「この子がここに眠っている以上、ここは私の故郷です。なあ、カロリン」ゲンは涙するのであった。