ウルトラマンA 第5話 | ロロモ文庫

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大蟻超獣対ウルトラ兄弟

若い女性が相次いで、蟻地獄の中に吸い込まれて大衆の面前で消える事件が発生し、これはヤプール人の仕業だと主張する北斗。「常識では考えられない現象も異次元人なら可能です」そうかもしれないわと言う南。ヤプール人ねえと呟く山中。顔を見合わせる今野と吉村と美川。

合同捜査本部との会議の結果、今度の事件は若い娘の誘拐事件として警視庁に引き継ぐことになったと語る竜。そんなと憤る北斗。「どうして誘拐事件と断定できるんですか」「フォログラヒーだ。あれを使えば東京だって砂漠にできる」「じゃあTACの調査は打ち切るのですか」「誘拐された二人の娘さんはいずれも血液型はO型だ。警察では犯人は多量にO型血液が必要となったのではないかと言っている。これはやはり警察の分野だと思うがね」「そんな」「では聞くが、もし異次元人の仕業として、どうして若い娘をさらう必要がある。その目的はなんだ」「それは」

休日を利用して、北斗に荷物持ちをさせ、銀座で買い物を楽しむが、蟻地獄の中に吸い込まれそうになって北斗に助けられる南。別の若い女性を吸い込んで消える蟻地獄。「夕子。君の血液型は?」「O型よ」

その蟻地獄にいたのは巨大な蟻だったのかねと竜に聞かれ、間違いないと答える北斗。それにしても蟻がなぜ人間の娘をと呟く竜に、餌にしているんじゃないでしょうかと言う梶。

「餌?」「ええ。O型の娘を食って成長していることも考えられますね」蟻の好物は砂糖じゃないのかと言う今野に、蟻の中でも下等な羽根蟻は昆虫などを襲って食べる準肉食性だと答える梶。「人間を襲うことも十分考えられるな」

しかしまだフォログラヒー説を覆せないと言う山中。「銀座は平和なものですよ」ヤプール人が空間移動を使ったと考えたらどうでしょうと言う吉村。「つまり我々が見ている蟻地獄は四次元世界なんです」「じゃあ娘たちは四次元世界に引きずり込まれた?」「そうだ」その可能性もあるなと呟く竜。

地下鉄が超獣に襲われる事件が発生し、調査に向かうTAC。「地下鉄は酸でボロボロになってしまった」「うむ」「地下はまるで巨大な蟻の巣です」「やはり巨大な蟻だったのか」「早く退治しないと東京中が蟻の巣にされてしまいます」「美川隊員、大至急、TACビルを」「はい」「地底に潜るんですか」「こうなった責任は隊長の私にある。地底に潜るのは今野、美川と私。残りは地上で待機だ。我々は地底でロケット弾を撃ち込む。奴は苦しがって地上に姿を見せる。そこを一気に叩く」

地底に向かうが、アリブンタに襲われて走行不能になる万能戦車ダックビル。このままでは隊長たちは酸素不足で死んでしまうと南に言う北斗。「早く助けなくてはいけない。協力してくれ」「でもウルトラマンAは地底に潜る技術を知らないのよ。どうやって潜るつもり?」「一つだけ地底に潜るルートがある」「え」「蟻地獄だ」「蟻地獄に落ちるって言うの?」「そうだ。勿論、俺も一緒に飛び込む」「……」「夕子。勇気を出すんだ」

蟻地獄に飛び込む北斗と南。ウルトラリングを合わせてウルトラマンAに変身する北斗と南。アリブンタと戦うが、蟻酸の壁の中に閉じ込められてしまうウルトラマンA。「ははは。仕掛けた罠にまんまとはまったな。ウルトラマンA」「あの超獣を操ってるのは貴様だな」「そうだ。アリブンタはO型の血液が大好物でな。おかげで逞しい超獣に成長してくれた。東京は餌が多い。絶好の飼育場だ」「うむ」「東京を壊滅させ、我々ギロン人は地底に要塞を築く。脱出は不可能だ。ウルトラマンA、そこで死ね」

地上で大暴れするアリブンタとギロン人。ううむと唸るウルトラマンA。「このままTACも東京も全滅してしまう。何とかしなければ」宇宙空間にSOSを発信するウルトラマンA。それを受けて地球に飛来したゾフィーは蟻酸の壁を破壊すると、TACビルを救出し、ウルトラマンAと力を合わせて、アリブンタとギロン人を斃すのであった。