2014年のGWに訪ねた南米周遊の旅を綴っています。

 

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ひととおりマチュピチュ遺跡を見終わると、Hiram Bingham組は併設のレストランでフリーブッフェです。 







片道ながら、オリエント急行+マチュピチュ遺跡チケット+往復の送迎バス+夕食ブッフェもついて340$は、今考えるとかなりお得ですかね。2014年のGW当時、為替は1$=100円でしたから。






そしてこの辺りから本格的に溜息の始まりです。







Sと海外旅行する時、全てのスケジュールは私が考えます。フライトチケットはSの分も全て私が取得し、ホテルも全て私が探して予約。彼女は自分の費用を私に渡すだけです。それ以外なにもしません。オーストラリアの旅でも書きましたように、自分が今夜どこに泊まるのかさえ知らない。聞きもしない。旅先でも誘導は常に私。私はツアコン状態です。








でも、スケジュールを立てるときはその国の範囲内で彼女の行きたい場所を全て聞き、スケジュールに当てはめていきます。そして訪ねる順番を決めて「ココへこの経路で行こうと思うんけどどう?」とか、「ここに何日滞在してココとココへこう行こうか?」など、必ず説明し同意を取ります。







今回、この旅を計画し、行く前からここマチュピチュで「無駄だなー」と内心思っていたことがありました。







長くない日程で5カ国を巡るため、私は当初マチュピチュは日帰りにしていました。当日の夜にはクスコへ戻り、翌朝は次の国へ行くちょうどいいフライトがあったので、それに乗るつもりにしてた。







しかしSにそれを話したところ、どうしても「翌朝もマチュピチュ遺跡へ行きたい」と言います。個人的には、「1日でガッツリ遺跡を巡るのだから、そこでしっかり見納めしない?」「なんで2日も同じ場所を巡る?」と内心思っておりました。






しかし、そこは譲らないSに私はスケージュールを変更。次に訪問する国のとある場所の滞在を1日減らし、マチュピチュで一泊する旅程に変えました。変更後、私は翌朝のマチュピチュは遠慮し、S一人で遺跡へ行く予定。







コレが足枷となり、後々大きく響いてきます。







マチュピチュの下の村に泊まった翌朝。







2人して轟音で目が覚めました。







「なに?この音は?」

「こんな早くから工事?」








カーテンを開けると、









土砂降り。








あれ?








このホテルの前、







川、流れてたっけ?爆








道路が川となるくらいの豪雨。爆







ほら来た。渡航前から危惧していた一発目。笑







何か嫌な予感がしてた。







私はこれまでかなり海外へ行っているのですけれども、その中で雨に降られたことは殆どないのですよね。滅多にない。どんより曇ることはあっても雨はない。曇りも少ない。ほぼ晴れ。








そして、海外旅行中の数少ない雨というのも、実はほとんどが友人と一緒だったり現地のツアーに参加しているときなのです。完全な一人旅で雨が降ったことはこれまで2回しかない。しかも、それも1〜2時間のスコール的なもの。それぐらい晴れ女なのです。お稲荷さんなのです。笑





晴れ女は、「行く先々で雨が降らない」のではなく、「雨の降る場所を予め回避」しているのですよね。スケジュールを立てるときも、ただ何となく決めているわけではないのでね。







しかしながら、一人旅でも二人旅でも雨が降るということは上述の回避ができていない。つまり読みが鈍っている。そんな時に起きるのがアクシデント。








思い返せば以前、母とイタリアへ行った時、大雨に降られた後にローマの地下鉄で鞄をザックリ切られていたことがありました。幸い、中身が出ず盗まれた物はなかったのですけれども、混雑した車中、ナイフのようなもので切られていました。







もう一つ思い出すのは、Sと北欧へ行った時に大雨に降られました。その後のフライトで預けたスーツケースが破損し、ターンテーブルで中身が半分でかかって出てきたことあったな。重要なものではないものの、何か無くなってた。







また、一人での旅行中の稀な大雨の後 、レンタカーのタイヤがパンクし、その後の旅を続けられなくなったこともありました。







今回のこの雨も、この後でこれでもか!というぐらいトラブル起きます。








そんな感じですので、渡航先で雨が降るというのは私にとって何かの予告。良からぬことの起こる前兆。よっぽど気を引き締め細部に気を回すことを促す警告。旅先での大雨はその後のトラブルを暗示しているのだというふうに考えるようになりました。







よく一人旅をする人は、私のみならずでそれを察知し回避しているはずです。雨に限らず虫の知らせや違和感で。








そして話をマチュピチュに戻すと、土砂降りでホテル前の道路が川となり、遺跡へ行くどころかホテルから出られず、そのうち水がフロントまで上がってきてスタッフは大騒ぎですよ。クスコへ戻る電車も大幅に遅れ、結局丸一日無駄にしました。







日帰りにしていれば、すでに次の国へ着いてそっちは快晴。その後に続く様々なトラブルも回避できていたことでしょう。このマチュピチュの判断が、のちの旅の各所に響いてきます。