2010年8月に訪ねたウズベキスタンの旅を綴っています







ウルグットからサマルカンドに戻ってきました。ホテルに荷物を置いて早速中心部へ。






やってきたのはレギスタン広場。世界遺産に登録されたサマルカンドきってのハイライト。サマルカンドへ観光に来て、ここへ来ない人はいないというくらいの名所です。「砂の場所」という意味だそう。昔は砂漠に覆われていたのかな?

 

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広場は、三方を3つのメドレセ(神学校)でコの字に囲まれており、それぞれ独自の装飾が施されています。

 



広場に向かって右側は「シェルドル・メドレセ」。

 



イスラム教は偶像崇拝を固く禁止しているので、このように動物、ましてや人の顔の描かれたイスラム教建築は非常に非常に珍しいですよ。

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私は世界中のモスクを探索してきましたが、偶像の描かれたモスクやメドレセのファサードはウズベキスタンでしか見たことがありません。

 

正面はティラカリ・メドレセ 。中へ入ってみます。

 

 

おおお、青の世界。美しいですね。さすが「青の都」の異名を持つだけあります。

 

レギスタン広場にあるメドレセのドーム色や壁装飾の青は「サマルカンド・ブルー」と呼ばれています。シルクロードにおける中国の陶磁器とペルシアの顔料が融合されて生まれた色なのですよ。

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「サマルカンド」で使用される青色を「サマルカンド・ブルー」、同じようにイランやイラクで使用される青色を「ペルシアン・ブルー」と呼ぶなど、シルクロードの中でもザラフシャン山脈北側ルートに位置する都市のブルーは本当に美しいです。

 

 

 

 

こちらは、ペルシアン・ブルーとサマルカンド・ブルーの両方が使われていますね。


 

モスクのドーム部分。今となっては見慣れてしまいましたが、

 

 

この頃の私は、中央アジアや西アジアのこれら青を基調としたイスラム建築はウズベキスタンで初めて観ましたので、

 

 

ブルーに因んだこの美しさ繊細さに圧倒されました。

 

 

ウズベキスタンを訪ねるまでは、イスラム教を国教とする国はモロッコとマレーシアしか行ったことなく、同じくイスラム建築でも趣向は違います。

 

 

私は、ここサマルカンドでまさにイスラム教建築の美に目覚めた感じです。

 

 

これを機に、一気に中央アジア・西アジア熱が高まりました。

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ここに来たおかげでこの後、とにかくイスラム教のモスクを求めて旅先を決めるようになりましたよ。



色が人に与える心理というのも、この頃から興味を持ち初めまして、それは仕事に活かしてきました。








仕事内容とは直接関係なくとも、例えば初めて訪れる顧客先へは薄いピンクやサルマルカンドブルーなどパステルカラーの服を着ていき、受注をもらわんとアカン大事な商談の際はペルシアンブルーなどハッキリした青系。効果抜群ですよ。



スザニを展示するコーナーがありました。こうやってピアノカバーにするのも良いのですね。



これは相当に手の込んだスザニですよ。緻密さとシルク糸の輝きが見事です。



わりとスタンダードなスザニも。




黒地にカラフルな糸で縫うとまた違った感じ。独特なデザインが映えますね。



さて、外へ出て最後の一つのメドレセへ。



広場に向かって左側にはウルグ・ベク・マドラサです。サマルカンドブルーのドームが煌めいていますね。天文学者のウルグ・ベクの建てたメドレセ(神学校)で、彼はティムールの孫でもあります。

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ティムールやウルグベクなどの像。彼らの本当の姿は実は不明なよう。肖像画や当時の銅像もなく、ウズベキスタンのあちこちに点在して建つティムール像の顔はモンゴル系だったりベルシア系だったり様々です。


 

さて中庭へ。これらのマドラサは全て、イランのシーラーズ出身の建築家が設計したと言われています。

 

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確かに、マシュドやエスファハンはじめ、シーラーズの大モスクにそっくりです。


 


 

 

ここで、初日に会ったウズベキスタン人ガイドのAさんにバッタリ。日本人女性を一人連れ、昨日陸路でサマルカンド入りしたとのこと。ここでしばし歓談。


 

そしてAさんのガイドを聞きながら三人でブラブラ。

 

 

 

 

 

歩いていても、私は相変わらず声をかけられます。すれ違いざま、現地の人に必ず挨拶されますし、声をかけて来る人とは少し立ち話。どうやら私、サマルカンド周辺でウケる顔らしい。Aさんにも、「通り過ぎる人がみんなあなたを見てる。」「何かツボに嵌るような顔をしてるのだと思います。」と。笑







警察官にもナンパされる。ここの警察官はナンパお得意だそうですよ。



(Aさんが面白がって撮ってました。)






この次の都市へ行くと声かけられることは全くなかったので、サマルカンド人の特長(人懐こい)なのか、内的要因(DNAの共鳴など)なのかとても興味深かったです。後者なら母系ルーツと思われる。







私の母はこの辺りの出なのではないかと思う特長をいくつか有していて、見た目以外にも

・刺繍好き

・若いときの写真は何故か「ヒジャブのようなもの(スカーフ)」を頭に巻いている。

・自分で編んだ「毛糸のイスラム帽」をいつも私に被せていた。

・B型(父Aで私はAB←シツコイ!笑)






ほかにも、彼女の好きな趣味をはじめ、四国の農家出身がなぜそんな?と不思議に思うような、チーズ等乳製品好きなど中央・西アジアに纏わる共通点をチョイチョイ垣間見せてくれています。やはり「シュメール人」や「失われた十氏族」は四国に上陸してるよねぇ。(←これもシツコイ!爆)


http://hexagon.inri.client.jp/floorA3F_hb/a3fhb301.html 








母を是非連れて行ってあげたいのですが、テレビに洗脳されているのか怖がるのですよね、イラクやイランなど、ほんと感動すると思うんだけどなぁ。







レギスタンに話は戻って、このナンパ警察がかなりしつこくてですね。ここはどこに行っても結局、中央の広場に戻らざるを得ず、ちょっと私の姿が見えるとすぐ声かけてくる。そして、とにかくシツコイ。

 

 

 

 

 

K-1のミルコ・クロコップに激似でしたので、ミルコと呼ぶことにしました。笑

 


wikiより

 

 

 

 


ここの国には珍しく英語が堪能で「今夜は一緒に夕飯食べよう。」「明日は何処へ行くの?」「明日もここへ来てくれるよね?」「帰らないでずっとサマルに居て欲しい。」「君はとても美しい。」「ミナレットに一緒に上ろう。」「あそこからの夕日の眺めは最高なんだ。」「一般の人は入れないけど、僕が特別連れてってあげるよ。」






さて、ウザいのでレギスタン広場を一旦離れます。