私は、海辺 詩(うみべ うた)。
春から、総縁(そうえん)中学校に通います。
憧れだったので、凄く楽しみでした!o(*^-^*)o
だって制服が……
『魔法少女みたいで可愛かった』んです!!
フリルがいっぱい、してあったので…♪
近所の女性が着ていたので、羨ましかったんです。
それで、“私も…!”と。
通学には困らなかったので、よかったです。ですが……
楽しみ過ぎて、“寝坊しちゃった”んです!
始業時間、ギリギリだったと思います――
起きた時には、目覚ましが鳴りっぱなしでした……
ビビビビビビビビ…!!!
詩「んっ…。(何時かな…?)」
時間を確認しました。9時を回っていました…
私は急いで着替え、階段を下りて行きました。
詩「えっ!!? 嘘ッ!!」
どどどどどどどどどどど…
駆け下りて、ママに言いました。
ですが、返ってきたのは、別の方向からでした。
詩「ママ! 何で、早く起こしてくれなかったの!!?」
「おねえちゃんは、“おねぼうさんだからいいんだよ”ね~!
きゅ~~くん。きゅぱーっ!!」
ソファーの近くに居た妹の曲(くま)が、
ネコのぬいぐるみで遊びながら、
“ママの言葉を代わりに”言いました。
私は怒るのをグッと堪え、パンを食べて学校に行きました…
……
校門前には、係員の人が居ました。
係員「こちらで、整理券をお取りください!
受け取ったら、掲示板のほうへお願い致します!
掲示板は、下駄箱左に設置しています!!」
整理券は受け取れましたが、
人が多すぎて、掲示板は見れませんでした。
困った私は、とりあえず中に入りました……
詩(どこかなあ??? わかんにゃいよー!!)
私はすぐに、投げ出す性格なため、
“探すことを諦めて”いました。
すると、ある人が助けてくれました。
「ボクに、任せて! …あっ!
これ(整理番号)、奥の部屋だ!
サザンカ組だから、ピンクのお花!
“ツバキに似てる!”って言ったら、解るかな?
とにかく、奥の部屋だから! 頑張って行って!!」
私はその声を信じ、奥のほうへ歩いて行きました……