「人間の土地」のこと | 想像で遊び創造で遊ぶ

「人間の土地」のこと

ふらっと京都に友達のライブを見に行く。

友達の弾くギターは、もう何年も見ていない、そんな音、弾き方をする人間を。
漫画のBECK、ミナミ・リュウスケが具現化したらたぶんこいつだなと思った。
4年ぐらい前にそのライブハウスで出会って、昨日はじめて演奏を見る。
こいつにとってのギターはサン=テグジュペリの飛行機だ。



サン=テグジュペリの「星の王子様」は読んだことがないのだけど、
「人間の土地」を読んだ。
そしたら、これはなんていい本なのだろう。

当時の彼と僚友たちのエピソードがたくさんちりばめられてとても興味深い。
南米のアンデス山脈で墜落して、深い雪の中から生還した友。
新しい航路を次々と開拓し、最後は大西洋で生息不明になった友。
モーリタニアのフランスに植民化されてない部族に殺された友も・・・
サン=テグジュペリ自身もサハラ砂漠に不時着し、死の一歩手前で生還する。

「飛行機は、目的ではなく、手段にしかすぎない。
 人が生命を賭けるのは飛行機のためではない。
 農夫が耕すのは、決して彼の鋤のためではないのと同じように。
 ただ飛行機によって、人は都会とその会計係から逃れて、農夫の真実を見いだす。」




友達の音を聴いていると、「人間の土地」が妙に僕のなかで思い出された。
どちらかというと、思い出さされた、だ。
心に響いてくるものは、僕のこころからもたくさんのものが流れ出る。
その反対のものだと、僕のこころは沈黙したまま。

帰り道、4年前に鹿児島からヒッチハイクして降ろしてもらった場所を偶然通りかかった。
当時のジェットコースターみたいな時期、
4年前のたくさんのこと、それが昨日には濃密な音と人に変わっていた。