ながされた村 | 想像で遊び創造で遊ぶ

ながされた村

とてもひさしぶりにブログを書こうと思った。


ちょっと前にサモアで地震があって、南部の村が飲み込まれてしまった。
そこは、サモアで僕の一番お気に入りの場所。
何もない村、ただ、宿泊客用のファレという、高床式の建物があって、柱と天井だけの建物。
壁はもちろんなし。

観光シーズンではなかったから、僕ひとり。

でも、そこは天国のように美しい所。
白砂、5m先は海、まわりはヤシの木。
ご飯時にはファレのオーナーのおばさんが子供を連れてご飯を持ってきてくれる。
野良犬と豚とにわとりがそのへんをぶらぶらしている。

朝目が覚めるとよこで犬が寝ている。
ちび犬が親のあとをよたよたとついていく。

ファレのオーナーは3人子供がいて、
一番上は25歳ぐらい、ぐうたらのプッシャー、昼間から酒飲んでる。
二番目は繊細で優しい巨漢、
三番目はだいぶ間があいて、まだ4歳くらい、でも足のサイズはかなり大きかった。

明け方、目を覚まして海をみるとその日に食べる魚をモリで突いている人。
蚊帳から抜け出して、海でまず泳ぐ。
砂浜で寝転がって、犬を眺める。
そうしてるうちにご飯を持ってきてくれる。


そんな素敵な時間を過ごしたところは、もう今はないかもしれないし、
その時にたくさん遊んだ兄弟達も、生きているかもしれないし、死んでいるかもしれない。


最近、当時の日記を発見して読んでいたら、なんて素敵で甘美な経験をしていたのだろうと思った。
世界はそのときはそこにしかなかった。