マハディアのこと
チュニジアで一番情緒があった街がマハディアというところだ。
幅300mぐらい、長さ2kmの細い岬に旧市街、メディナがある街。
メディナは石畳で、スークが連なり、いい感じのカフェがちらほら。
メディナと岬の先にひろがる地中海。
大きな城砦があって、これはたぶんオスマントルコ時代のもの。
そこからメディナが一望できて、空の青と海の碧のきらめきがとてもきれいだった。
お城の下にある白いものはお墓。
カモメがいた。
ホテルはもちろん、メディナの中にある、オテル・エル・メディナに泊まった。
スタッフのおばさんが英語ができたからとても安心した。
この国の人はほとんど英語が話すことができないからね。
スタッフのジイさんは、トルコ帽かぶっていつも民族衣装に身をつつんでいる。
朝ごはんの給仕はこのジイさんだ。
朝、部屋から出て、「ボンジュール」っていったらキッチンにジイさんが消えていき、
おいしいフランスパンとカフェ・オ・レが出てくる。
食べ終わって、「セ・ボン」と言うと、無表情のジイさんの顔が少しゆるむ。
この感じがなぜかこの街での朝の日課だった。
夕方になるとモスク前の広場に出る。
そうしたらみんなが夕日みたり談笑したりいい感じ。
英語を話せるやつと会話したり。
モスクからはコーランの音が大音量で流れてきて、
空が暗くなって、
でも太陽は完全に沈んでなくて空はピンクみたいな紫、
モスクからはオレンジの光がもれて、
メディナに住む人々が道を行きかい、
石畳の町の上を小さな鳥が飛び、アラビア感満点だった。
空気はすごくすごく濃密。
夕方の、澄んだ空の下、本当に空気が濃密になる。
日本でいう黄昏時だろうか。
この街の歴史と、そこにたまたまいる自分がすごく不思議な感じ。
街角でモスクの近くの石垣に腰を下ろしてチャパティほおばりながら、すごいや!と思った。
エル・メディナの看板
中庭があって、そこで毎朝ご飯を食べる。
屋上で洗濯物を干すのだけど、夕方になると空の色が濃くなり白壁に映る光はほんのりオレンジになってとてもきれい。
360度白壁にかこまれているから、上は青のみで不思議な空間に迷い込んだみたい。
この街の人々はとても良かった。
散髪屋の兄ちゃんと仲良くなって、こいつは英語がヘタで疑問文は全部HOW~?で返してくるから非常にわかりにくかったけど、とにかく散髪屋で、ダラダラしてたらたくさん人がきて、みんなと仲良くなる。
ヤバーニー!!(日本人)の言葉が誇らしくなるし。
チビッコの写真とって見せてあげたらすごく嬉しそうにしていた。
毎日チャパティを食べてた。
チャパティ屋の兄ちゃんも僕が夕方になったら買いにくるから、ニヤリとしてた。
チュニジアのほとんどの家はこんな感じだった。
この街、もう一回行ってみたいな。







