春の初めに訪れる死
今日、親戚のおじいさんが死んだ。
ほとんどしゃべったことのない人だったが、
そこのおばさんには良くお世話になってるので、お参りにいった。
屍を目にして、
僕はそれが抜け殻にしか思えなかった。
生命活動を終えた、殻のようなものに見えた。
それはおじいさんじゃなかった。
おじいさんの殻だった。
かえりに、森からキジがでてきて、
僕の前を横切り、田んぼを堂々と闊歩していた。
そのキジの緑色と、澄んだ青空と、白黄色い抜け殻を見て、
「もう春だなあ」、
と思った。
だから帰ってから、
去年に植えて、
冬に枯れてしまったリンドウの花と、レモンバームをみたら
二つとも新しく小さな芽が出てきてたので、
新しく鉢に植えかえた。
- 13 & God
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