人形妻、

 

製作後どのくらいで壊れたかわからないが、腰骨が壊れていた。そのまま、そのまま、何か月もして今度は首の部分がまた壊れた。前回の首の一件は、金具の外れ。ねじロックで止めた。いまだにくっついている様子だ。

 

今回の首の故障は、骨の模型をつなげている銅線、金属疲労?による切断。

 

今回は、腰椎の部分と首の部分を大手術することにした。

 

 

上の写真は、とりあえずのもの。その後微修正が続いた。

 

下の写真数枚は、腰椎の曲り。くの字に折れていた

 

原因は、骨格だけで9キロくらいあるものを持ち上げ・移動する際に腰の骨をかばうことなく持ち上げたためだが、それ以前に、腰の骨の中を通る銅線と腰の骨一つ一つをガーゼで接着しただけだったため。

 

曲がりに対してとても弱かったこと。曲げ強さの問題。

 

 

パイプは、頭蓋骨から続いている。のどの代わりのふくらみに用いた。

 

腰椎に沿って走っている黒い帯が布バンド。

 

腰椎が折れ曲がっているのがよくわかる。こんな状態でも使用していた。

 

ガーゼを剥ぎ取り、骨を矯正したところ。

 

 

続いて首の骨の状態。首の骨の中に入っている2本の軸と銅線のうち、銅線のほうがせん断されたのか切れていた。

 

原因は、首を横向きにする頻度が多かったためだろう。今回は、その銅線をつなげることは考えなかった。

 

頭部。ソフビについている白い部分が「舌骨」。ソフビは、大体人間と同じような大きさで頭蓋骨にはまっている。

 

金属パイプは、フレキシブルのもの。それが首の骨の中に入る。

 

 

 

補強修理。

 

頭から骨盤までにかけて、軸となる部分を肘サポーター、両面テープ、頭蓋骨から幅広い布バンドを4本出して、さらに頭蓋骨からもう一枚、肘サポーターを切ったものを伸ばして軸となる部分に固定した。

 

折れ曲がった腰椎は、肘サポーターと4本の布バンドを束ねて腰椎1本ごとに両面テープで固定。首のほうは、両面テープで首の骨の一部をつなぎ、首に走っていた赤色の神経筋で首の骨1本ごとに接着、肘サポーターを巻いて両面テープで固定してサポーターで覆ったりして補強。 細かなことは書かない。

 

写真は後ろから見た補強完了後の写真。黒い布は、肘サポーター。白いものは両面テープ。

 

 

補強完了後の表側。

 

 

 

この写真の後は、各部いろいろと補修・調整がとても多かったので省略。

 

前回の制作時に使用していた高反発マットレスの中身でクッションとふくらみに足していたものをすべて取り除いたり、ホールポケットの試作品を試すなどで時間を要した。

 

出来上がりは、もちろん長々と合体シーンだった。

 

今回は、胸部のクッション性のために使っていたウエットスーツ生地をやめてポリエステル綿を薄くして全身タイツと骨との間に入れてみた。すると、抱いた時の感触が向上した。かなり向上した。

 

修理後、腰の曲りを補正できたことで抱いた時の背中全体の感触がよくなったと感じた。

 

ヒップは、シリコンチップなどを布で包んで詰めたものでその上に下半身タイツ。結果は、ヒップの柔軟な感覚が最高だった。しかし、問題発生。ヒップの割れ目感覚がなくなるほど平たくなった。

 

それ以降、時間をかけて頭を使ってどうするかいろいろと試行錯誤。まだ思案中。

 

最後の問題は、ヒップの割れ目感覚を出すのとその形の維持をどうするか、それと大問題のホールポケット。

 

ホールポケットがないと、ホールが安定しない。

 

問題のものについては、別記事でその後を投稿予定。