セルフリノベーションケーススタディ+中目黒一軒家PLATHOME -4ページ目

スケルトンキッチン+ドラム式洗濯器

リノベーションでよく見られるのがスケルトンキッチン下に

ドラム式洗濯機を収納するもの。


洗濯機一体型キッチン、賃貸リフォームで反響 」という記事を発見。


以下、記事より抜粋。


 ドラム式洗濯機の専門メーカー、メイコー・エンタープライズ(東京都世田谷区)が

昨年6月から発売しているドラム式洗濯機一体型のコンパクトキッチン「ピッコロ」が

賃貸ワンルームマンションのリフォームとして人気を集めているという。

 製品は、奥行550ミリ、最小幅950ミリ。カウンターにはシンクとIHヒータが設置され、

IHヒーターの下にドラム式洗濯機をビルトインする構造。

 近年新築された集合住宅の住空間が大幅にグレードアップされるなか、昭和から

平成にかけて建てられた賃貸マンションには、洗濯機置き場がない部屋が多く、

空き室が埋まらないという。既存のミニキッチンを撤去して同設備を設置することで、

入居率低迷を解決できると期待されているという。



たしかに古い木造アパートには洗濯器置き場がない場合が多い。

ドラム式洗濯器だと上のスペースも使えるから使い勝手がいい。


あとはユニットバスかな。

オススメはアレックスのシャワーブース



こういったものを組み合わせれば、

セルフリノベーションは意外と簡単だ。


スターネットSTARNET 益子リノベーション

「いまの社会は全員が余所のもので余所のことをやっていて、

その結果誰も幸せになっていない感じがするんだな」


これは名著「自分の仕事をつくる 」の中でも、

最も共感したスターネットの馬場さんの言葉である。


馬場さんは80年代、東京で服飾ブランド"トキオクマガイ"で

総合ディレクションをしていたが、益子に移り住んだ方だ。



自分が住みたくもないマンションを売ったり、

自分が使いたくもない製品を販売したり、

自分が食べたくもないものを調理したり…


こういったことを馬場さんは上の言葉のように表現したのだろう。



さらに「自分の仕事をつくる」には次のように書かれている。


"「こんなものでいい」と思いながら作られたものは、

それを手にする人を否定する。…

また一方に丁寧に時間と心がかけられた仕事がある。

このような仕事に触れる時、私達はとても嬉しそうな表情をする"




そんな馬場さんの答えは益子にあるスターネットにあるはず。


正月過ぎの休みの日に益子を訪れた。



東京を出発して高速道路を2時間、降りて1時間。


益子はこれぞ里山、という場所。


「用の美」に着目した柳宗悦らと共に活動した濱田庄司により、

民芸運動が盛んに行われた益子焼で有名な町でもある。




スターネットはそんな益子焼が売られている"共販センター"から、

車で数分、池のほとりにある。


薄いブルーがかった土壁と大谷石の外壁がいい。



中は白い壁や天井に床が木、大谷石も所々に見える。



田舎で個人の方がやっている新しいお店やレストランって、

"ファンシー"だったり、"キュート"であったり、

さらには"メルヘン"だったりすることが多い。


僕はこれがどうも苦手なんだけれど、スターネットは違う。


土臭い人の温もりを感じられるようで、とても洗練されている。




あと苦手なお店のキーワードが、いわゆる観光客向けの店。


自分は観光客なのかもしれないけれど、

その土地本来の空気を感じたい。




どこで取れたか分からないものは食べたくない。

その土地で取れたものを食べたい。


もしくは作り手が選びに選んだもの。



スターネットでは地元やこだわりの食材で丁寧に

作った食事を食べることができる。


雑貨も自分達が使いたいと思ったものを置いてある。


もちろん益子焼も。




単なる懐古主義でも現実逃避でもない丁寧な暮らし。


閉塞している日本の地方の新しい形かもしれない。




■スターネットSTARNET

□住所 栃木県芳賀郡益子町益子3278-1
□電話 0285-72-2270

□地図 http://www.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%E8%8A%B3%E8%B3%80%E9%83%A1%E7%9B%8A%E5%AD%90%E7%94%BA%E7%9B%8A%E5%AD%903278-1&ie=UTF8&z=13&ll=36.467556,140.115301&spn=0.064193,0.172005&t=h&om=1

□URL http://www.starnet-bkds.com/

ハンモック2000Hammock2000 山梨リノベーション

奥蓼科の渋辰野館 へ行った帰りに、

前から行きたかったハンモック2000 ののショールームへ。


中央道の須坂I.C.から車で数分。



あっという間に田んぼに囲まれた静かな場所になってしまった。

背後には八ヶ岳が見える。


もともと幼稚園だった建物の隣にはお寺がある。

軒先にはハンモックがぶら下がって、ひなたぼっこには気持ちがよさそうだ。



金曜日から月曜日、お店は開いているとのことだったのだけれど、

誰も居ないようだ…


けれど扉は開いていたので、しばらく待っていることにした。




ハンモック2000はハンモック専門店。


2000年に友人3人で立ち上げたようだ。



インドやメキシコなど、

旅先で出会ったハンモック工場から直接卸している。


当初はネットとイベント(フジロック等)での販売のみだったようだけれど、

2002年にこのショールームを作られたようだ。



店内はどうやらセルフリノベーションのようなんだけれど、

白い壁と天井、床は木、そして色とりどりのハンモックが色鮮やか。



蒔ストーブの向こうには、なんだか懐かしい景色が広がっている。

結局、お店の方には会えませんでした、

が、とてもいいお店でしたので中央道を通ったときには

ぜひチェックしてください!



■ハンモック2000

□住所 山梨県北杜市高根町五町田1245

□電話 0551-47-5750

□営業時間 11:00~18:00(FRI~MON&HOLIDAY)

□URL http://www.hammock2000.com/

□地図 http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%E5%8C%97%E6%9D%9C%E5%B8%82%E9%AB%98%E6%A0%B9%E7%94%BA%E4%BA%94%E7%94%BA%E7%94%B01245&ie=UTF8&z=16&ll=35.836785,138.395516&spn=0.008089,0.021501&om=1

堂島ホテル 大阪リノベーション

夜、ふと遊びたくなるときがある。


それもクラブやパーティに行くのではなく、 ゆったりとしたい。

例えば好みの本を探したり。


東京だと六本木ヒルズのツタヤくらいしかないのだけれど、

大阪だと堂島ホテルという選択肢がある。



堂島ホテルは目黒のクラスカを手がけたトランジットが

ブランディングプロデュース。

アートディレクションにタイクーン、

家具デザインにgrafが参画、とても旬な人ばかりだ。




梅田の駅から徒歩で10分ほど。

もともとホテルであった建物をリノベーションしたようだ。

一泊22,000円から。


地下に本屋さん「hcknet」。これがいい。


建築からグラッフィックまでヴィジュアル書籍が多い。



営業時間がもっと遅ければ最高なのになぁ~

(利用できなかったのが残念、、)


「BOX IN THE BOX」という予約制で利用できる個室スペースもあって、

あらかじめ内容を伝えておくと、本をセレクトしておいてくれる。



エントランスやダイナーにも本がモチーフとして多用されていて、

様々な美しい表紙の本が楽しい気分にさせてくれる。


その他にもメガネ屋さんや花屋さんまである。




ダイナーのほうはパーティで貸切とのこと。

うーん、残念。

よくパーティが行われているようだ。


それにしてもホテルでパーティっていいよね。

(普通のパーティは食傷気味…)

ホスピタリティのある場所ってだけで気持ちがゆったりできる。



ダイナーには朝食を食べに行ったのだけれど、

久しぶりにゆったりとした丁寧な朝食だった。

(最近、毎日忙しいな…)


オムレツやパン、スープにサラダ…

食べたいものを食べたいだけ作りたてを持ってきてくれる。



部屋も広々として気持ち良い。

amadanaのミュージックキューブ、シャープのアクオス。



バスルームには木箱があって、中にはビオトーブスのアメニティ。




本当に細かいところまで凝っている。


バスルームはガラスで仕切られていてとても広々している。

ベッドの上で読書ができる明るさでないのが残念。


リノベーションとしては目新しいものはないけど、

既存の最高のものを集めたらこうなりました、という感じかな。



コンセプトはAuthenticModern(オーセンティックモダン)

“時代を経て磨かれ選び出された現代性”


今ある最高の組み合わせなんだろうな。



福岡のWITH THE STYLE や東京の渋谷グランベルホテル など

敷居が高そうでとてもカジュアル、

そんな場所がもっと増えればいいのに。


■堂島ホテル

URL http://www.dojima-hotel.com/

銭湯をカフェに 嵯峨野湯 京都リノベーション

嵯峨嵐山の花灯篭を見に行くついでに、

銭湯をリノベーションしたカフェ「嵯峨野湯 」に行った。




JR山陰本線 の嵯峨嵐山駅を出て、渡月橋のほうへ向かうと、

左側に見えてきた。


道路からセットバックしているので見落としやすい。



基本的には白いタイルとペンキが多用されていて、

フローリングの床が木、それ以外は既存の銭湯のまま。




銭湯のリノベーションというものは東京にもあるけれど、

その多くはカチっと硬派な気がする。



嵯峨野湯のはとてもかわいらしいというか

少しメルヘンというか柔らかいというか…

女の子がとても好きな感じなのかな、

周辺のお店と比べて独特の世界観がある。



何がそうさせているのかと言えば、白を多用したリノベーションであったり、

メニューであったり、なんだかほっこりする商品であったり。

とても嵐山にあるお店とは思えない。



渡月橋のあたりにあるお店は、観光客を意識したお店が多い。

本当にこれは京都で作っているの?というようなものを売っていたり。



一方で、嵯峨野湯はそういうお店とはまた違うんだけれど、

同時に都内にあるカフェとあまり変わらないような気もする。




ここでいただいた抹茶カフェのように、嵯峨嵐山という土地の

香りがしてくるようなものがもっとあると面白いかもしれない。



でもこれはたまにしか来ないトラベラーの視点であって、

毎日利用する人はこれでいいのかもしれないな。

ふと近所にあったのならと考えてみたら、

よく行くかもしれないな、と思った。






僕が座りたいと思ったのは端にあるソファ席。

ちょっと天井が低くなっているし、白いタイルやペンキが少ない。

やっぱり白いタイル+ペンキを多用するのは苦手。




リノベーションの過程はこちら でチェック。

嵯峨嵐山に行ったときはぜひ立ち寄ってみてください。



嵯峨嵐山の花灯篭もとてもよかった。


■嵯峨野湯

□URL http://www.sagano-yu.com/main.html

京都国際マンガミュージアム 京都リノベーション

僕は京都のことをよく知らないほうだろう。


この言葉には自分の責任感を軽くさせる気持ちもあるかもしれないが、

事実、京都に来たのはおそらくこれで5回目である。



日が暮れる時間に、たまたま乗り合わせたホテルのエレベーター。


そこで高田純次が、「暗くなってきましたね」と口にし、

みのもんたが、「こうやって暮れていく京都がいいんですよ」

と言っていたが、まさにこの「みのもんた」とは雲泥の差、、


これは京都だけに限らず、あらゆる領域の話も同様かもしれない。



そんな僕は思ったことを丁寧に積み上げていくしかない。

所詮江戸っ子の子供である。




みのもんたと出会ったホテルをチェックアウトして寺町通りをぶらぶらしてから、

御池通りを歩いていき、マンガミュージアムに向かう。


マンガミュージアムは小学校をリノベーションしたものだ。


小学校のリノベーションは多い。

このケーススタディでも何件 か取り上げている。

その中でもここは好きなほうだ。



場所は烏丸通御池上ル。



京都の住所って、結構あいまいだな~と思い、

烏丸御池の交差点で少し不安になってしまったが、

ネットフェンスの向こうに人工芝が鮮やかなグラウンドが広がっていた。



「正門」から入るとエントランスはすぐあった。



一部ガラスの箱で覆うことで、外壁を内壁に変換している。

廊下の上にはあらゆる配線を収納するスペースが付加されている。

それ以外に壁の仕上げを変えられている他は、

目立ったリノベーションはされていない。




そんなことより入ってすぐに気がついたのは膨大なマンガの存在である。

床から天井までマンガで埋まっている。


その前でたくさんの人が思い思いに立ち読みしている。



友人は「なんだ、でっかいマン喫じゃん」と言っていただけれど、

まさにそんな感じなのである。



廊下には本来、給食当番用の服や体操着がかけられていたのだろうけど、

代わりにあるのは大量のマンガ。



教室では先生の代わりに紙芝居のオッサンが

思わずニヤリとする冗談を言っていたり、

廊下では走って怒られるどころか、マンガを読んでいても注意されない。



というか、ここでは大人も子供も9割は、ただ黙々とマンガを読んでいるのだ。


立ち読み、座り読み、寝読み、、




このように過ごし方が規定されず、のびのびとマンガを読めるところがいい。




それは自分自身がマンガを自由に読めるからというよりも、

(たしかにマンガ好きだけれど)

自由にマンガを読んでいる人の姿を見ていてとてもリラックスできる。



そういう意味で友人が言った「マン喫」とはまた違う。


マン喫では狭い箱に閉じるタイプが多く、「マンガ」を見る行為は隠されている。


そこに他者との一体感というものは、感じられないのだけれど、

ここでは妙な連帯感、安心感を感じることができる。




「マンガ」と「人」にたくさんの組み合わせはあるのだけれども、

「マンガ」と「人」の関係しかないとも言えるから図書館とも違う。

しかもこの「マンガ」を本来読めない場所である小学校で、、


ここで安易にこういう結論をしてしまう気持ちに駆られる。



「本来小学校というものは勉学の場であり、マンガとはかけ離れた世界である。

そんな場所で大人や子供が集団で思い思いにマンガを読むとき、

お互いに共犯者としての一体感を感じてしまうのである」




みのもんたと決別した僕にとっては、これは許しがたい結論のような気がした。

なんだかものすごく安直な気がするなぁ、けれど素直な感想なのだ。



リノベーションというものは、その建物の過去に思いを巡らしたり、

自分の過去を振り返る手段にもなるのだろうけど、

過去にできなかったことを、時間や場所を越えて実現させる

場所にもなりえるのかもしれない。


そういう意味でリノベーションというかコンバージョンは面白い。



それにしても修学旅行で自由時間を与えられた中学生の中には、

一日中時間を過ごすのもいるんだろうな~。


修学旅行シーズンは避けることをオススメします。

上乃裏通り(かみのうらどおり) 熊本リノベーション

ファッション業界では、未来の流行は熊本にあると言われている。


熊本に行くことが多いのだけれど、たしかにお洒落な人が多い。



その一つの理由に、賃料が安いためお店が出しやすく、

すぐに理想のお店を作ることができるからかもしれない。


東京で20代の若い人がお店を作ろうと思ったら、

お店が出来たときには30歳、なんてこともあるだろうな。



思いついてからすぐにお店ができれば、思いはすぐに形になる。



そうしてもう一つの理由が山野 潤一さんの存在かもしれない。


山野さんの工務店では、数多くのリノベーション物件を手がける。



開業資金の少ない若者には、解体現場で発生した古材を

利用するなどして安いコストでリノベーションしているようだ…

というようなのはすべてNHKの番組 から。


山野さんのリノベーションした物件は上乃裏通りに沢山あるようだ。

熊本に行ったときに実際に歩いてみた。





上乃裏通りはメインの通りから少し入ったあたりにある。



実際に上乃裏通りを歩くとものすごい細い道であることに気づく。

そんな細い道を車が沢山走り抜けていく。


どう考えてもこんな場所にお店があるとは思えない。

けれど小さなお店がたくさんある。



どれも古い建物をリノベーションしたものだ。




東京にあるセレクトショップのような無味乾燥した感じはなくて、

お店ごとに思いが伝わってくる。


流行を作るのが目的ではないのだろうけど、

結局人をひきつけるものはそういうものなんだろうな。

最後に CET06東京R不動産ツアーレポート③

前回 につづき、今回もまたまたCETツアー。






GOLDFARMや白光温泉などの一軒家セルフリノベーションから、

まさにペンシルビルという物件まで、様々なリノベーションを見学した。





途中でシャッターが閉まった通りに出会った。


日がが暮れてきたせいもあるだろうけど、とたんに心細くなってしまった。


今はぞろぞろ歩いているけど、一人だったらどうだろう。

足早に通り過ぎるしかない場所かもしれない。


しかし、馬場さんの「この場所は気になっている」という言葉を聞いて、

少し気が楽になったのも確かだ。




ある閾値に達すると、この界隈も変わるかもしれないけれど、

それは城南地区に人が集積し、それが臨界に達したときかもしれない。


けれどそのような状況はすでに"田舎暮らし"という形ではじまっている。

"田舎暮らし"をする人から見れば、六本木も神田も同じなのだ。

(横浜でさえ田舎と認識されないのだから)



となると、もう一つ考えられるのは、神田の賃料が大幅に低下すること。

しかし、安い賃料を享受できるのは、オーナーと直接交渉した場合に限られる。

我が家も直接オーナーの方とお話ができたのが良かった。


実際に、CETの会場になっていて賃料が安い物件の多くは、

直接オーナーとコミュニケーションができた物件のようだ。


しかし、仲介が入ってしまうとその魅力はどうしても薄らいでしまう。



at home webで興味深いデータがある。


小伝馬町のマンション1ルームの賃料は、10.08万円だそうだ。


この水準と同じ地域を探してみると次のようになる。


東急東横線では自由が丘、東急田園都市線では駒沢大学、

小田急線では下北沢、京王線では初台。


自分だったら、やはり神田よりも自由が丘に住みたい。



なんでそうなるのかと言えば、

そこで生活している自分をイメージしやすいからだ。



しかし、これは住宅の話。


オフィスとしてならどうだろう。

自由が丘よりも神田がいいかもしれない。


OPEN Aや東京R不動産のように、オフィスを構えて

その下にイタリアレストランができるのは、理想的なモデルだ。



まずはオフィスを増やして、その人たちを相手にしたお店が増えていき、

次第に生活する「イメージ」ができる地域になればいいと思う。


さらにこの地域はセルフリノベーション可であったり、

転貸してもOKな物件が多い。

この点も重要なポイントのようが気がする。



それにしてもCET関係者は魅力的な人たちばかりだ。


この地域に住みたい、というのはまだイメージできないけれど、

また会いたいと思わせる人が多い。


それだけでもこの地域に対するイメージが変わったことに、

あとで気がついた。

RE-KNOW~エンゼルタワー CET06東京R不動産ツアーレポート②

前回 に続き、今回もCET06ツアー。



ぞろぞろと次に向かったのはRE-KNOW(リノ)。

こちらは設計がOPEN Aの馬場さん、ディベロッパーがR-PROJECT。



ぞろぞろと歩いていると、ふと気がついたら存在するような建物だ。

周囲と違和感がないのは、外装をほとんど変えていないからだろう。



それにしてもこの物件はとりわけカッコいいと思う。


単純に規模が大きいというのもあるけれど、

デザイン過多になっていないし、手の入れ方が絶妙。

(もしかしたら単に施工費の予算が足りなかったのかもしれないけど)




スケルトン(躯体、つまり内装以外の部分)はシンプルに、

結果として、あとは使う人がご自由に、という感じかな。


そうすると、お仕着せがましくない、自然に機能が優先した

魅力的な建物になっていく。



個人的には「コンセプトビル」っていうのは大嫌いだ。

利用する人がコンセプトに規定されなければならないのか。


小さい規模だったら、自然発生的な発展となるのだろうけれど、

ディベロッパーが関係したプロジェクトとしては素晴らしいと思う。



1階はヨガ教室、B1Fには設計事務所のフリーダム。

上階にはオフィスや住宅などがあるようだ。


もともとは古い呉服問屋の事務所と倉庫(と確か社員寮)だったらしい。



次に向かったのはエンゼルタワー



早速屋上へ向かう。


ビルのいいところは屋上があるところだろう。


ちょうど屋上でBBQ中でした。


他のビルの屋上には高架水槽や空調の室外機ばかり。


なんでもっと屋上を有効利用しないのかな。



エンゼルタワーでは足湯もやってて、とことん利用しているのに。



次にお邪魔したのが4階の部屋。

こちらは事務所兼住宅になっている。



中央にお風呂とトイレを納めた丸いコアがあって、

その周りにキッチンや事務所スペース、ベッドルームが点在する。


ここはその空間構成ももちろん面白いのだけれど、

ディテールも面白い。






丸いコアの中には床置型のバスタブとトイレ。

とてもシンプルで気持ちが良い。





キッチンもスケルトン型なんだけど、

ワゴンで収納もばっちりだし、とても機能的に整理されている。

まだまだツアーは続きます。

万文堂ビル~Uchida bldg complex CET06東京R不動産ツアーレポート①

OPEN AのOさんに誘っていただいたので、

CET06 の東京R不動産ツアーに参加してきました。



もともとはOPEN Aの事務所であった元駐車場のUTに集合。

とっても盛況で、50人弱くらいはいるのかな。


まるで小学生の遠足のようにぞろぞろ歩いていく。

引率の先生役にはR不動産のMさんなど。


天気が良くてよかった。



最初に訪れたのは万文堂ビル



ほとんど白く塗装されたビル。

…というか天井の仕上げを取って白く塗装しただけのようだ。


内装はat-table


案内人の馬場さん曰く、白く塗装するのは、コストを最小限に抑え

印象を最大限変化させるのに適している、とのこと。



たしかに昔は普通の雑居ビルだったのだろうけど、

だいぶ印象は変わったはずだ。


僕はこの白い空間に住むのは全然想像つかないんだけれど、

客観的に見ればこれで入居したくなる人は増えるんだろうな。



実際にもうほとんど入居予定とのこと。



次に向かったのはUchida bldg complex



ここはアーティストの新野さん がビルの3・4・5階を

セルフリノベーションしたもの。



新野さんは以前のCETで、ひきこもりの男を、部屋ごと移設した

インスタレーションをした方です。

↓の写真がひきこもりの方みたいです。



屋上に上がるとバースペースが。

毎週火曜日はバーになるみたいだ。



屋上にはアーティストインレジデンス(小屋?)もある。



海外からアーティストがよく訪れるとのこと。

でも、ここ結構好きかもな~、落ち着くかも。

(容積が心配だが、そんな野暮なことは言わない笑)



新野さんのアート作品もそうなんだけれど、

質感にリアリティがあるようでないような、不思議な感覚がある。


同じ東京でも色々な生き方が同時に存在しているんだな。

なんというかとても自分らしく生きるという人が、

ここら辺には住んでいるように感じる。



セルフリノベーションに向いているのは空気だけじゃない。

沢山の空室とともに理解のあるオーナーの方も多いみたいだ。


例えば賃貸でここまでリノベーションすると原状回復でもめそうだけれど、

オーナーの方に感謝されることのほうが多いらしい。

サブリース(※転貸)をするのもまったく問題ないとのこと。


ここでは自分でリノベーションして価値を上げて、

サブリースすることで工事費を償却する考え方が当たり前に存在する。



レポートは次回に続く!




余談だけど、コレ は要チェックです。