スターネットSTARNET 益子リノベーション | セルフリノベーションケーススタディ+中目黒一軒家PLATHOME

スターネットSTARNET 益子リノベーション

「いまの社会は全員が余所のもので余所のことをやっていて、

その結果誰も幸せになっていない感じがするんだな」


これは名著「自分の仕事をつくる 」の中でも、

最も共感したスターネットの馬場さんの言葉である。


馬場さんは80年代、東京で服飾ブランド"トキオクマガイ"で

総合ディレクションをしていたが、益子に移り住んだ方だ。



自分が住みたくもないマンションを売ったり、

自分が使いたくもない製品を販売したり、

自分が食べたくもないものを調理したり…


こういったことを馬場さんは上の言葉のように表現したのだろう。



さらに「自分の仕事をつくる」には次のように書かれている。


"「こんなものでいい」と思いながら作られたものは、

それを手にする人を否定する。…

また一方に丁寧に時間と心がかけられた仕事がある。

このような仕事に触れる時、私達はとても嬉しそうな表情をする"




そんな馬場さんの答えは益子にあるスターネットにあるはず。


正月過ぎの休みの日に益子を訪れた。



東京を出発して高速道路を2時間、降りて1時間。


益子はこれぞ里山、という場所。


「用の美」に着目した柳宗悦らと共に活動した濱田庄司により、

民芸運動が盛んに行われた益子焼で有名な町でもある。




スターネットはそんな益子焼が売られている"共販センター"から、

車で数分、池のほとりにある。


薄いブルーがかった土壁と大谷石の外壁がいい。



中は白い壁や天井に床が木、大谷石も所々に見える。



田舎で個人の方がやっている新しいお店やレストランって、

"ファンシー"だったり、"キュート"であったり、

さらには"メルヘン"だったりすることが多い。


僕はこれがどうも苦手なんだけれど、スターネットは違う。


土臭い人の温もりを感じられるようで、とても洗練されている。




あと苦手なお店のキーワードが、いわゆる観光客向けの店。


自分は観光客なのかもしれないけれど、

その土地本来の空気を感じたい。




どこで取れたか分からないものは食べたくない。

その土地で取れたものを食べたい。


もしくは作り手が選びに選んだもの。



スターネットでは地元やこだわりの食材で丁寧に

作った食事を食べることができる。


雑貨も自分達が使いたいと思ったものを置いてある。


もちろん益子焼も。




単なる懐古主義でも現実逃避でもない丁寧な暮らし。


閉塞している日本の地方の新しい形かもしれない。




■スターネットSTARNET

□住所 栃木県芳賀郡益子町益子3278-1
□電話 0285-72-2270

□地図 http://www.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%E8%8A%B3%E8%B3%80%E9%83%A1%E7%9B%8A%E5%AD%90%E7%94%BA%E7%9B%8A%E5%AD%903278-1&ie=UTF8&z=13&ll=36.467556,140.115301&spn=0.064193,0.172005&t=h&om=1

□URL http://www.starnet-bkds.com/