此の刃渡り3.5センチメートル程の豆肥後守形式ナイフは、頭を悩ませる悩ましいナイフと成る。
サイズ的には、現在市販中で言う、定「駒社の「豆肥後守」と同様で有るが、しかし問題は、刃先が典型的青龍刀型で有るに関わらず、鞘は真鍮製の毛抜き型と成っていて、然もその真鍮製鞘には。
○←入り山型にTO
Higanckamiknifu
と有る。
英語ではないローマ字表記の様子だが、読めそうで読めないまるで呪文の様な文句は誠に辛い物が有る。
入り山型にTOのメーカーは以前にも有ったので日本製品は間違いない。
刃起こしの尾は叩いて丁寧に平たく加工してある。
刃と真鍮製毛抜き型鞘の接合部は真鍮製円形座金ワツシャーとピンで固定去れて居る。
毛抜き型鞘尻に紐通しの穴は無い。
戦前か、戦後昭和30年代の生産品か迷う所と成る。
子供用と言うよりも、大人用と思われる。場合によっては、女性方の鉛筆型眉墨削りと言う場合もあり得る。
少数生産品なのか、古物市場では類例を見ない。
177「豆肥後守形式ナイフ」
2015年7月26日
ー続くー
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