ここ数年の梅雨どきの楽しみはホタル。
 無理に遠出をしなくても、兵庫県内の比較的近場でもホタル見物を楽しむことができる。

 一昨年、昨年と2年続けて神河町の犬見川沿いの遊歩道からゲンジボタルを鑑賞した。今年は町主催の恒例のホタル祭りの開催予定が6月15日とアナウンスされていたので、その数日後に訪ねてみたが、残念なことにごく僅かな数しか見えない。前日に降った大雨が影響したのかもしれない。あるいは時期が遅過ぎたのかもしれない。

 私の脳内カレンダーでは、ヒメボタルの見ごろはゲンジボタルの2週間ほど後に記載されている。希少なヒメボタルを見るチャンスを逃したくないので、先週末の土曜日、天気予報では梅雨の長雨が途切れる唯一の日に、姫路の北端の山里に出かけた。

 県道沿いにある小さな鳥居をくぐり、さほど多くない石段を踏みしめて登ると、拝殿の下に開けた平地がある。そこの大木の根元に椅子を置いて、日が暮れるのを待つ。残照も終わって周囲が暗闇に沈み始めた頃に、最初の一匹が茂みの中から姿を現した。同じころに、拝殿へ向かう石段の左手に聳える杉の巨木の辺にも、キラキラと小刻みに震える小さな輝きが現れた。相前後して、手水舎や背後の小屋の辺にも、光る小玉が群れとなって降りてきた。

その様子をSony α7S2とS3で記録して、短い動画2つに纏めましたので、下記のリンクからご覧ください。
 

動画1

 

動画2

 

こちらは静止画を合成したアートもどき。