E-taxを斬る! | 現代メディアよろず研究所

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最新ではない映画、本、ゲーム、テレビなどあらゆるメディアについて、鋭い切り口から研究していきます。

国家首脳の子ども手当て式脱税事件で目下国民の納税意欲がいかがなものかと考えてるうちにとっくに確定申告の季節はやってきてるわけですね。


さてさて。


まあ、ひどいのなんのって、E-taxは滅茶苦茶である。


小生は家族3人の個人分(もちろん2人分は自分ではない)と会社2件分の確定申告をE-Taxでやっとります。


E-Taxを利用したかったらイヤでも住基カードを取得しなければいけない。これはまあいい。住基ネットに反対するようなアホではありません。


これは要するに、お金を扱うモノだからちゃんと個人認証しましょうってことですね。


ところがです。


自分が使うときに買ったICカードリーダを、親戚にも使わせてやろうと思ったら、使えないんですね、これが。
どっちかが壊れてる!って思って原因究明にどれだけ時間をかけたことか。

で、どうしようもなくなって役所に電話したら、それぞれカードリーダの対応機種が違います、だって。


はぁ!?


大きさもデザインも同じにしといて、わざわざ対応リーダを変えてるの???

で、その対応してるっていうカードリーダを買ったら、ただ単に非接触型になってるだけ。非接触型はA自治体のもB自治体のも使えるけど、接触型はA自治体のものしかだめ。


何のための差別化なんですか!?


カードの更新をしたら役所から電話がかかってきて「こちらの不手際で手続きができていませんでした」と呼び出しを食らう。「ぶっちゃけた話、こんなミス連発してるでしょ?役所の人もめんどくさくってしょうがないんでしょ?」って職員さんに聞いてみたら「ハイ。お恥ずかしい話ですが…なかなか慣れませんで」ほんとにぶっちゃけてた。


さてさて、本当に厄介なのは個人版ではなく法人版。


計算が合わないとかってエラーが出る。計算してくれるなら、計算してくれるなら計算してくれる部分とユーザーが入力すべき部分をちゃんと色分けするなりしてくれよ!

いざ全部入力し終わって送信しようとすると、今度は「yymmdd形式エラー」なんてエラーが出てくる。
エクセルやらプログラムやらやったことある人ならピンとくるかもしれないけど、一般の人が見たって「?」ですわな。つまりこれは日付に関する何かが不具合を起こしてるってことなんですが、どこで不具合が起きたかは教えてくれない。電話で問い合わせてもダメ。


こんなもの、ごく最低限の常識を持ち合わせてる人が作ってりゃ、
「別表16(2)の4行目の日付が入力されていません」
とやってくれるだろうし、やるのはめちゃくちゃ簡単だ。


yymmdd形式ウンヌンなんてエラーの返し方は開発者がデバッグする時に見るメッセージであって、エンドユーザー向けのものではない。


早い話、E-Taxはベータ版ですらないのだ。


財務諸表の入力なんぞ、「これ、使う人がいるのか!?」というレベルで、小生なんぞは結局やり方がさっぱり分からなくて、財務諸表のみ税務署を持って行ったという始末。これではオンラインの意味が全くない。ただし、これについては3年くらい前に改善されて、一応使えるものになったが。それでもレイアウトがずれたりするような初歩的なミスが残ってる。


こんなバカみたいなシステムだって住基ネットも合わせたらとてつもない予算つぎ込んでるだろうなって考えたら腹が立ってしょうがない。その分税率下げろ!!