最近は、インフルエンザが猛威をふるっていて困りものです。


私は小児科医という手前、子供しか診ないわけですが、昨日も日曜の2次救急以上をやっていて、60%がインフルエンザAという高確率。


びっくりです。



子供も鑑別診断をあげるのが難しいのですが、同様に難しいのが、高齢者のカゼ!!



今日は、高齢者の咳について勉強したいと思います。


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意外に多い、高齢者のぜんそく


喘息患者は慢性の気道炎症があるため、


一度肺炎で入院すると、“リピーター”になってしまうことが多い。


実際、65歳以上の喘息患者の5年死亡率は、非喘息患者の1.5倍というデータがあります。


(Bellia V, et al. Chest. 2007;132:1175-82.)。


高齢者は心臓も肺も100点満点でない人が多いです。特に、


喘息

慢性心不全

COPD(慢性閉塞性肺疾患)


の3疾患は、併せ持つ高齢者が多い上、自覚症状が似ており、明確に鑑別するのが難しいです。



まず、β2刺激薬であるツロブテロールテープ(商品名:ホクナリンテープほか)1mg/日の貼付を2週間続けて様子をみる。


「吸入ステロイド薬のアドヒアランス(継続しやすさ)が53%程度なのに比べ、ツロブテロールテープのアドヒアランスは83%と非常に高いというデータがあり、初期投与に適している」


症状の改善が見られるようなら、呼吸器系の疾患がベースにあると判断して喘息とCOPDの鑑別に進む。



ツロブテロールテープで反応があった場合には、次は吸入抗コリン薬であるチオトロピウム(商品名:スピリーバ)を2週間程度投与する。症状が改善すれば、COPDを考慮した治療を始める。効果がなければ、今度は喘息を疑って、吸入ステロイド薬を処方するという流れとなります。