完璧はしんどい、ほどほどがよい | 中島基浩公務員試験合格ブログ

中島基浩公務員試験合格ブログ

公務員試験講師歴24年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 講師の中島基浩です。

 

 儒教やアリストテレスが、中庸ということを言っています。

 過ぎたるは及ばざるがごとし、という言葉もあります。

 何事もほどほどがいい、ということです。

 

 公務員試験の受験勉強でも、完璧主義に走る人がいます。

 日本史や世界史などで、高校時代使っていた山川出版社の教科書を最初から最後まで読もうとすることは、完璧主義の典型です。

 部分を選んで読めばいい勉強になると思いますが、「じゃあ全部山川出版社の教科書を読もう」というのは、公務員試験対策の勉強としては、勉強のしすぎになります。

 

 確かに部分を合計すれば合格に至りますが、公務員試験の勉強という観点から言えば、部分を合計して対処しようとすると、数的処理などの他科目の勉強時間が、明らかに足りなくなることでしょう。

 過去問をよく分析して、出そうなところをよく見極めて、完璧主義からは遠ざかるようにしてください。

 

 日本史や世界史にとどまらず、一つひとつ完璧主義で知識を詰め込む作業は、知的好奇心が満たされて、いつの間にやら時間が過ぎてしまうものです。

 しかしです。

 皆さんは試験で合格点を取るために勉強をするのです。

 知的好奇心を満たすためではありません。

 6割のラインを超えるための勉強というのは、往々にして楽しいものではありません。

 6割取るための勉強というのは、勉強というより作業に近いものかもしれません。

 しかし作業を徹底的にこなすようにしましょう。

 

 そろそろ試験の結果が判明する時期です。

 合格した方は、おめでとうございます。

 不合格の方も、まだまだ試合は終了していない。

 ハムなび、こむいん、koumuwinなどの検索サイトを見ると、まだまだ試験は受験可能です。

 しんどい日々が続きますが、人生百年時代の残り八十年を決める試験です。

 悔いのないように、日々のがんばりを続けていきましょう。

 がんばって。