「過去問が目的、テキストは手段」 | 中島基浩公務員試験合格ブログ

中島基浩公務員試験合格ブログ

公務員試験講師歴24年、「文系のジェネラリスト・試験のスペシャリスト」の講師中島基浩が、公務員試験受験生に有益な情報を提供します。「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社),「全体の奉仕者への道~知って得する!公務員試験のヒント」(GalaxyBooks)発売中。

 「ろな」です。

 

 公務員試験は知識の幅の広さは日本一です。

 「うなぎの蒲焼き」を作る試験があったとします。他の資格試験はこだわりの職人のうなぎの蒲焼きを作れる人が合格します。公務員試験はそうではありません。「ファミレスのうなぎ」を作れる人が合格できるのです。

 そうです。公務員試験は「うなぎの蒲焼き」も作らないといけないし、「ティラミス」も作らないといけないし、「つけ麺」もつくらないといけないし、「肉じゃが」も作らないといけないのです。

 

 他の資格試験では、「過去問」だけでは合格できない、という人がいはります。事実そうだと思います。私が受験した試験では、行政書士試験は近年難化しているので、過去問+αの知識が必要とされているようです。

 しかし、公務員試験は知識の幅が広いのです。国語、算数、数学、英語、古文、化学、物理、生物、地学、日本史、世界史、地理、思想、文学芸術、政治、経済、法律、社会、時事の教養試験、法律学、経済学、政治学、行政系科目の専門科目のマークシート科目に加え、面接試験、集団討論、論作文、こんな試験は、日本には類を見ません。

 

 現実、合格者でも過去問、全分野が100%こなせる人はいないかもしれません。

 例えば、ソクラテスが今の公務員試験を受験しても(哲学は100点満点!)、ソクラテスの面接とか、「奥さんにいじめられて」とか言って、面接官に「この人はちょっと…」と思われるかもしれません。橋下徹さんは集団討論はバッチリ(最強のディベーター)、しかし、魔方陣の問題とかn進法の問題とか(たぶん解かはるやろうけど)、案外苦戦されるかもしれません。

 

 テキストは過去問をこなすための補助線、手段にすぎません。

 目的は過去問です。過去問が全部わかれば、公務員試験の対策は終了です。

 直前期は時間がありません。まずは過去問です。1冊過去問が終わったら、他の問題集に手を出すのではなく、「他の科目の過去問」を勉強しましょう。

 普通は、過去問をこなしているうちに、本試験の日がやってくるでしょう。

 

 過去問が目的、テキストは手段です!。

 ゆめゆめテキストやレジュメ中心になっていないか、自分の勉強を省みましょう。

 

 がんばって!。