映画「八日目の蝉」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

3月20日、NHKBSプレミアムシネマで映画「八日目の蝉」が放送されてました。前に一度見たのですか興味があったので早速みました。

監督 成島 出

俳優 井上真央 永作博美

2011年松竹映画 147分

内容(Miho Cinemaより抜粋)

「戻って来た娘は誘拐犯を母親として愛していた。この苦しみがわかるか。あの女は心を奪ったんだ。私たちの幸せな時間を、返してください。母親は語った。

希和子(永作博美)は外出した隙を狙って部屋に侵入した。激しい雨が振る日だった。私を見つめて赤ちゃんは微笑んだのだ。雨の中、赤ちゃんを抱えて走った。

希和子は懲役6年を求刑された。4年間子育ての気持ちを味わわせてくれてありがとうございます。 反省は全くしていなかった。

薫(井上真央)はアルバイトをしながらひっそりと暮らしていた。友達にカラオケに行かないかと誘われるが、キッパリ断る。誘拐事件の記事を見つめる。目の奥にフラッシュがよみがえる。

赤ちゃんを抱えて友人に助けを求めた。友人には夫が赤ちゃんを殴ると嘘をついた。テレビ番組に赤ちゃん誘拐のニュースが流れていた。赤ちゃんを隠すように逃げ出した。トイレで長い髪をばっさりはさみで切って、新幹線に飛び乗った。

前からつきまとっている新聞記者千草(小池栄子)を利用して、彼氏から逃げ出した。この記者はなんだか様子がおかしい。自分から一方的にしかしゃべらない。朝目を覚ますと、勝手に冷蔵庫を漁っていた。

赤ちゃんが全く泣き止まない。ミルクも飲んでくれない。ラブホテルの一室で途方に暮れる希和子は赤ちゃんと一緒に泣き始めた。ベンチに座っていると、女性がご飯を分けてくれた。エンジェルホームのチラシを渡される。

薫は父親からお金を無理矢理押し付けられた。自分はちゃんと仕事をしているから大丈夫なのに。本当の両親の家から、交番に逃げ出したことがある。母親は誘拐のことが頭をよぎると泣きながら怒りだす。幼い私は何度も何度も母親に謝った。

エンジェルホームのエステルに助けてもらった。エンジェルホームには女性しかいなかった。そこの教祖に「お前、子供堕ろしてるだろう」と言われた。これからは魂で生きろ。赤ちゃんはエンジェルホームの宝だ。農作業をして、質素な食事を食べる。エステルは元旦那の奥さんに子供を奪われていた。なにかに傷ついた女達が集まっている。

千草が大学にインタビューに来た。どうやら薫のお腹の中には赤ちゃんがいるらしい。恋人には奥さんがいた。千草とお酒を飲んだ勢いで妊娠検査薬を使う。恋人に会って、自分が複雑な家庭に生まれた事を話した。今までありがとう、もう会わない事を伝えた。

千草はなんで私に優しくしてくれるんだろう。千草は落ち着いたら一緒に取材旅行に行こうという。千草はエンジェルホームで薫と一緒に育ったことを告白した。

母親と父親に妊娠の報告をした。産んで育てたいと話したら、母親がまたパニックを起こした。手には包丁が握られていた。普通の母親になりたかったと泣かれる。

エンジェルホームに千草と再び訪れた。オウムの一件でエンジェルホームも叩かれ、教祖が死んだあと、幹部が大金を持ち逃げして廃墟になっていた。カルト宗教の風当たりが辛くなっていく。

施設の中に人が入って来るという。危険を察知して、薫を担いで施設から逃げ出した。別れ際、エステルに望みを託された。幼い千草がじっと私たちを見つめていた。

薫と希和子は広い世界に飛び出した。エステルの母親を頼って、新しい仕事に就く。海や山、空、いろんなものをいっぱい見よう。薫は希和子にずっとママと一緒にいたいと叫んだ。

千草と芝生の上に横になって話す。八日目の蝉は幸せかもしれない。一日長く生きた世界は美しいかもしれないからだ。二人の仲は深まって行く。

島のお祭りに薫と参加する。火を灯して道を練り歩く。美しい光景に親子は見とれた。ここで過ごした日々が一番幸せだった。希和子は本当の母親のようだった。

千草とのドライブ中、見た事がある場所へたどり着いた。あの火祭りを希和子と眺めた道、お母さんとずっと一緒にいると誓ったベンチ。母親が働いていたうどん屋さん。ここにいると希和子が自分を呼ぶ声が聞こえた。

うどん屋さんで働いていると、自分と薫が火祭りで笑っている写真が新聞に出ていた。コンテストに入賞して全国紙に載ってしまっていた。薫に島を出ようと話すが、納得してくれない。

写真館に家族写真を撮りに来た希和子。そのあと、波止場に急いだ。薫が走るスピードに追いつけない事を知った希和子は泣いていた。どんどん大きくなる自分の娘。

コンビニから出ると、黒塗りの車に乗った人々が自分たち親子を見つめていた。薫から手を離し、先に行きなさいと言った。両脇をつかまれ連行される希和子を、泣きながらママと呼ぶ薫。

薫は船着き場で、その姿を思い出していた。ずんずん歩き、写真館にたどり着いた。あのときシャッターを押したおじいさんがまだそこで働いていた。あの椅子もそのままある。おじいさんは一枚のネガを薫に手渡した。写真は5年前に希和子が持って行ったという。希和子は何も言わないで、写真だけ持って行ったという。印画紙に母との最後の時間が浮かび上がっていた。

泣きながら走り出す薫。本当はこの島に戻りたかった。でもそんなこと言えなかった。自分の子供を連れてここに戻ってこよう。」以上が概略です。

今回、2回目ですが、やはり最後の警察に娘から引き離されても、娘を気遣い「この子は、まだご飯を食べていません。よろしくお願いします。」のセリフには、何度も泣かされる。

自分が生んだ子でないのに本当の母親以上の愛情です。永作博美の演技が抜群で最後二人で撮った記念の写真でも泣かされます。

逃避行の薫と大学生の薫が過去と現在という形で交互に繰り返されます。最初は、戸惑いましたが、過去の逃避行に目が行きます。不倫の男の赤ちゃんを誘拐するという悪いことをしていますが、どうしても応援したくなります。しかし、火祭りで笑っている写真が全国紙の新聞に出てわかってしまいます。薫は誘拐事件後、実の両親とぎくしゃくした関係で、家出したり、母に責められたりしました。自分の過去を探しに岡山から小豆島に渡り、過去の記憶がよみがえります。育ての母が愛情にあふれていた事を思い出し、生まれてくる子を楽しみにして終わります。

なかなかいい映画でした。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

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