「[新版]日本国紀<下>」感想 | リタイアライフのつぶやき

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65才でサラリーマン生活からリタイア。さて、これから何をしていこうか。ブログでつぶやきながら日常生活を報告。参考になれば幸いです。

本屋さんへ行き文庫本のランキングをみましたら上位にはいってました。

永遠のゼロの作者「百田尚樹」の日本国紀です。下巻(明治維新からへ令和)が面白そうでし

たので下巻を読みました。

本の裏表紙には、以下の事がかかれています。

「~教科書が教えない、知られざる史実と感動の歴史秘話が満載。ベストセラー作家による壮大なる日本通史、大幅加筆により待望の文庫化」とあります。

ただこの本は、賛否両論で正誤表の本まで出ています。

宝島編集部「日本国紀の真実」や「日本国紀をファクトチョック」等で出ております。

批判の内容は、「史実に基づかない歴史「放言集」で不都合な真実を意図的に書かず、自国偏愛の本であるとか基本的な史実の間違いが多く、ウィキペディアの記述や新聞の記事などと文章の類似点が多く、転載や流用が行われているのではないか等」である。

これは、作家の百田尚樹自身が問題発言や暴言を吐いたりして本人が読者から嫌われているため、いくら良い本でも、批判されるのか、本自体に問題があるのかわかりませんが、賛否両論があるのは確かです。

この本で興味深かったのは、日清戦争、日露戦争の両方の原因は、朝鮮半島にあったという事です。日清戦争では、ロシアの南下政策に朝鮮半島があり、朝鮮半島が強ければ、南下を阻止できるとしたが、中国が朝鮮半島の従属国を続けたかったため、衝突した。

その後、ロシアは南下政策を推し進め、満州地域を占領し、さらに朝鮮へ干渉し始めました。「これでは次は日本が危ない」と遂に日露戦争が始まりました。

続いて理解ができたのは、太平洋戦争に至った経緯です。(本では、大東亜戦争と言っています。)

日本がアメリカから脅威と感じられるようになったのは、日露戦争に勝ってからです。

アメリカでは、人種差別を背景に排日土地法が成立し、ワシントン会議により、日英同盟を破棄させます。

この時期から、アメリカは、日本との戦争の準備をしていました。

1940年、石油の大半を依存していたアメリカからの全面禁輸、「ハル・ノート」による中国からの全面撤退要請です。絶対呑めない条件のため、開戦に突入する。

興味深かったのは、原爆投下が戦争を終わらせることではなく、原爆の効果を知るためとソ連に対する示威行為です。ドイツには落とさず、黄色人種に対する差別がみえる。(西尾幹二「国民の歴史」でも同じことを言っています。)

京都が空襲されなかったのは、アメリカが文化財を守るためではなく、原爆の有力な候補地であったからという事を初めて知りました。
作者は、日本国憲法はGHQにより押し付けられた憲法であるとし、改憲論者です。

WGIP洗脳世代と称して、戦中生まれ及び戦後の団塊世代が該当するとしています。

WGIP(War Guilt Information Program)とは、GHQが占領政策として行った7年間、戦争への罪悪感を日本人の心に植えつける宣伝計画でした。新聞とラジオ放送でも行われた。

WGIP洗脳世代は、「日の丸」、「君が代」、「天皇」、「靖国神社」、「愛国心」を否定するようにさえなり、太平洋戦争は、「アジアに対する侵略戦争」であり、「戦前の政府と軍部は最悪」であるという自虐史観を持つようになりました。

恐ろしいのは、70年後の今も多くの日本人が無条件に思い込んでいるとこの本では書かれています。

朝日新聞(南京大虐殺、従軍慰安婦の嘘、首相の靖国参拝批判)を嫌い、団塊の世代の「全共闘」運動は、洗脳世代によるものとしています。

自分は、団塊の世代に近いので作者の言うWGIP洗脳世代に該当し、学生時代は、まさに上記の「日の丸」以下全て否定していたのは事実です。ただそれがGHQによる洗脳なのかは、わかりません。

今回、この本を読んで色々な事を知りました。WGIPとか、自虐史観とか初めて聞くばかりでした。

要するに今も朝日新聞をはじめとするマスコミがGHQのWGIP洗脳を継続しており、多くの日本人が自虐史観を持つようになって続いているという事でしょうか。

確かにこの本に書かれていることに一理あるところもありますし、納得できるところも多いです。

しかし、自分の事でいえば、若いときの自虐史観は確かにありましたが、今は、「日の丸」以下を否定することはありません。但し、改憲論者ではありません。

ただ、こんな考えもあるのと勉強にはなりました。

今度、上巻も読もうと思います。

最後までご覧になりありがとうございます。

 

 

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