生まれて初めて将棋大会に参戦してきた。
参加クラスが段位者と級位者に分かれてり、自分の級位がわからないので級クラスにエントリーしたが、結果だけ見ると1勝3敗で惨敗だった。
ただ、思ったより棋力の差は感じず、これが3勝1敗でもおかしくない内容だった。
勝っていたのに、時間切れ負けもだったので、時間の使い方や、あと、しっかり囲ってから戦うほうが最後の1手勝負で有利だとわかった。
対戦者の棋力を参考にすれば、私は1級らしい。
この日は忙しくて、野球は断り、サスケの練習を仲間としたが、その中にずば抜けてフィジカルの強い子がいた。
先日、水泳の大会で、22秒を出したというのだ。
何の記録?と聞いたら半フリ(50m自由形)、しかも長水(50mプール)という。
調べてもらえばわかるが、これは世界大会派遣記録である。
つまり、本人が希望すれば、世界大会に出場できる記録なのだ。
彼がすごいのはそれで終わらない。
そもそも平泳ぎの選手なのだ。
さらに、バタフライの高校記録保持者でもある。
これだけでもすごいが、考えれば、瀬戸大也や萩野公介みたいに個人メドレー選手なら大抵の種目を世界トップレベルで泳ぐ人もまれにいるだろう。
彼がすごいのはここから。
なんと、先日、陸上の大会に出場して100mを10秒台で走ったのだ。
しかもノー練習で。
いくら世界のトップスイマーでも、この記録は出せないだろう。
逆にウサインボルトやサニブラウンなど世界のトップの陸上選手が世界のトップスイマーの記録で泳げるわけないだろう。
それを彼はやっているのだ。
まさに水陸の二刀流である。
彼に聞くと、小さい頃から、かけっこでも水泳でも負けたことがないという。
つまり運動能力偏差値が異常に高いのだ。
で、やはり聞いてみると、両親がともに結構なレベルのスポーツ選手だったという。
いわゆるサラブレッドである。
はじめは私がサスケを教えていたが、あっという間に抜かれてしまった。
私の27年の努力をわずか2年たらずで超えてしまった。
これが才能である。
先日、新聞の連載でも書いてあった。
伊藤みどりというフィギアスケーターで、日本人初のメダリストになった人を育てた満知子先生。
みどりを育てた人ということで、その後たくさんの後輩を教えてきたが、「みどりは超天才、だから彼女と同じ練習してもだめ、3倍努力しなさい」、と言っていた。
指導者から見れば、その子が持ってるか持っていないかはすぐわかる。
それは私が塾で教えていてもすぐにわかる。
もう努力ではどうしようもないのである。
彼はサスケ出たいっすといって私のところにきて、わずが半年でサスケ出て、その後ずっと出ている。
正直むちゃくちゃ悔しい。
でも、楽しいから、彼と比較するんじゃなくて、自分の記録を伸ばすことに目を向ける。
ということで、ファイナルサーモン(45cm間隔)を15段できるようになった。
52歳でこれができる人は世界にいないだろう。
ちなみに彼は30段くらいやるので、いずれ抜かれるが。
でも負けたくないので死ぬまでやろう。