ロッド・エヴァンスの逆襲 | ひとつ言い忘れたこと

ひとつ言い忘れたこと

聴いてきたレコードあれこれ

 

 

 

 

ディープ・パープルは特に好きでも嫌いでもない。学生の頃にパープルを聴くヤツはゴロゴロ、学祭があればパープルのコピーバンドばかりだったが、当方それほど興味はなく自分でパープルのレコードを買うようなことはなかった。それでも初期のパープルは比較的好きな方ではあったが。嫌いだったのはイアン・ギラン。全く好きじゃない。こけ脅しのシャウトなんぞゴスペル・シャウターの前ではこっ恥ずかしいだけでしかない。そんなイアン・ギランが入るのではじき出されたロッド・エヴァンス。声量では負けるがセンスは断然ロッド・エヴァンスの方があった。四人囃子の森園勝利氏もそう言っていて嬉しくなった。

ハードロックよりアメリカンなバンドをやりたいと言っていたロッド・エヴァンスだが初っ端はパープルの向こうを張るバリバリのハードロック。しかも構成から何からパープルじゃできないような超名盤。なんたってボビー・コールドウェルという天才ドラマーが居た。ギターとベースはアベレージだがこれが吉と出た。へんにギター・ヒロイズムに陥らずバランスが良い。この希代の名盤に名演は必要なし。もうハードロックを聴くことは稀だが、それでも聴きたくなったときに決まって取り出すのはこのキャプテン・ビヨンド。ちなみ、脱ハード・ロックのセカンドもロッド・エヴァンスのヴォーカリストとしてのセンスは感じる。

でも、キャプテン・ビヨンドはなんでキャプリコーン・レーベルだったんだろ?

 

ジョニー・ウィンター・アンドのライヴでイントロのボビー・コールドウェルのドラムがあまりにカッコ良くてレコ屋で視聴していて即買いしたのを思い出す。