人生を歩む上で、女は老化と闘い抗う。
歳を取ることを加齢と言わず、年齢を重ねるなどと美しく言いつつも、実は歳を取っている自分を十分なほど認識している。
少なからず私はそうだ。
そして結婚もせず子孫も残していない私は、小綺麗にしておかなければ社会の迷惑になってしまうと最近思っている。
都会の片隅に日本の片隅に地球の片隅に、この寿命を全うさせてもらうべく、ごめんあそばせと言わせてもらえる女でいるために、だ。
社会で何の立場も持たない私は、ただただ性別上の女性でいることしかないのだと思うのだった。

それにしても。

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私はショートカット、私の世代で言う"段カット"のヘアスタイルに酷くおばちゃんを感じてしまう。
もっさりとしていて切りっぱなしな印象が、自身を捨て鉢で構わなく映るのだ。
だけど、意外とこのヘアスタイル派は多い。
浪々と人生を語り自分は構っていると主張しても、そのヘアスタイルじゃぁねぇと、私の内側は冷ややかだ。
だからヘアスタイルの話になったら、まるで滝川クリステルみたいで素敵よと言うようにしている。
そして何処までも平行線をたどることを知る。

私が求めるのは美魔女でもなく、若く見られることでもなく、"なんか素敵なんだよね。"だ。
そのためにはオールラウンドに対応できる素敵を身につけなくては、なのだけれど、私の性格ではきっと無理なのもわかっている。

私もおばちゃんを取り入れよう。
歳を取ることでの楽さをわかり始めるお年頃、かもね。


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