『13才を覚えていますか?
 私は、母とよくパナップというアイスクリームを食べていました。』

告白をしている。
モノクロームな世界で、赤い色だけが浮かぶ。
映画「告白」の全編を覆う、えぐる色使い。
この映画はR-15だっと思う。
13才の事件を描いているのに、映像化されたものは13才では観れない。
13才は映画を観たらどう思うのだろう、原作を読んだらどう思うのだろう。
13才になれない私は、この原作にも映画にも現実味がない。
折り返した人生の大人と思春期絶頂の間には、深くて広い河が横たわるみたいだ。
私の多くはどう思う?と自問しても、13才の感情をもう思い出せない。
それなのに告白をしている、そこにいるはずのない13才の私が。

$エッセイスト料理研究家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-バニラアイスの苺ソースかけ

ホットヨガの最後のポーズ。
シャバアーサナ、屍のポーズで私は5年を経て初めてまどろんだ。
いつもは止まらない汗を感じ、鼻腔から肺までの熱い空気を感じ覚醒しているのに。
いつもはもうすっかり吸えなくなったウエアから、したたる一滴一滴の汗を数えているのに。
まどろみは私の頭を痺れさせ、とろけるような快感を伴いどこかに吸い込んでいく。

『告白読んで観て読んだからじゃないのです。私は解き放たれ、突き抜けたのです。』
まどろみの中でいるはずもない13才の私が告白する。