渋谷で打合せを終え、お気に入りのカフェに座れなかった悔しさを、自由が丘で晴らす。
一緒に打合せをしていたT氏に、
『スコッチのイベントみたいだけど、どう?』
と、お誘いすると、自分のためにある夜だと目を輝かせ、付き合ってくれるという。
6時10分。
店には先客がひとりだけで、私たちが2番乗りだった。
それでも、これからこのスコッチを求めてくるゲストのために、カウンターには、
瓶とテイスティンググラスがずらりと並び、『ROMAちゃんは、無理しないようにね。』と
今日もオサレなネクタイをしめまくった稔ちゃんが笑う。
もうすっかり常連になったT氏には、このスコッチの凄さとウマさを語り、
それに答えるT氏と、うなずき合って見えない握手をしている。
そのスコッチは、ゴードン&マクファイルの最高峰、ケルティックラベルシリーズ。
好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-スコッチウイスキー

こんなラベルのスコッチで↑↓注がれるとこんな感じ。(LONGMORN ロングモーン 1966 44y 度数46.8%)
好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-スコッチウイスキー2

プリントされたリーフレットを見ると、ズラリと6種類並んでいた。

いつものようにワインをついでもらい、大暑が過ぎても暑いと言い、短く切ったヘアスタイルを
褒めてもらって気分がいい。
その気分の良さに、無理はするなと言われたスコッチに手を出してしまった。
「ROMAKOさん、だめでしたら私が飲むから味わってみてはどうですか?」
礼儀正しくT氏に提案され、「ROMAちゃんそうよー、イケルと思うよ。」と目の前の稔ちゃんも笑う。
舐めただけでシボー。
すべてT氏にお預け。

夏のせいでおかしくなった。
夏だもの、おかしくたっていいじゃないと、稔ちゃんが笑った。

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