「合掌」は、もともと聖なるものを意味する右手と、俗世の自分を示す左手を合わせることで、「自分の結合を図る」と言う意味があります。つまり、左右の手が反発するように押し合っていては、いつまでも結合は叶いません。
胸の前で両手を合わせる時は、いつも手の中で温かくて柔らかい「芽」が育つ様子を思い浮かべてみてください。そして、「芽」が育ち「実」をつけ、やがてたくさんの人に「恵みが行き渡る」ように、そんな様子を想像しながら手を合わしてみましょう。
人生は思い通りに進まないことの連続です。自分を取り巻く外の世界に振り回され、悩んだりすることもあります。しかし、外の世界を操作するのは難しいけれど、内なる世界なら努力次第で変えられます。