六畳間の王様

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うさぎの仮面の中の人のブログです

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夜な夜な折った婚姻届の鶴を吊るしていたら「ついにmeさん結婚するのかとおもいました」という台詞を展示会の会期中に何度言われたかわからない わたしの記入済みの婚姻届をひとつだけ混ぜておけば良かった ひとつだけ混ぜるか、大量にTAKE FREEで置いておくか 誰かが勝手に提出しちゃって知らぬ間に既婚になるくらいのおいしいハプニングが欲しかった なんにせよ今回の展示はもっといろいろなことをやれたとおもうしもっと面白い展開が絶対にあったから、悔しい そんななかぴろよさんはやっぱりおかしくて「これの千羽鶴を折って熊本に送った らどうですか」などと言っていた いきなり熊本というタイムリーな話題と繋げてくるあたりがさすがだ 巻き込むものがでかいし、ぎりぎりだ 


今夜はすでに 鬱で、これからどんどん鬱になるとおもう 普通、手紙の冒頭には「元気ですか?」と書いてあるものだけれど、わたしへのファンレターには「元気じゃないですか?わたしは元気じゃないです」と書いてあって、お互い元気じゃないことが前提の話になっていた 元気じゃないことを切り売りする芸風だから、元気に なってはいけない気がするし、実際元気じゃないときのほうがわたしにとっては正常で、 そのほうが元気な状態だという気がするパラドックス 不幸にならないために幸福という概念を排除して生きてるんだけど、わたしほど、刺し違えてまで幸福を勝ち取りにゆこうとしている人間もいないのかもしれないと、いろんな人と喋っておもった 他の生き方が選べないというのは、果たして幸福なのか不幸なのか


わたしよりもわたしの周りのひとのほうがわたしの今後について一所懸命に考えてくれるので申し訳なくおもう 創作だけで食べてゆけたらいいのにとおもう反面、ほんとうに毎日創作に明け暮れる生活を望んでいるのか?というと、そうでもないのかもしれない 地を這うような生活、ドブネズミのように下水管を這いずり回るじぶんも絶対に必要で、そこで見てきた景色を作品に落とし込むという繰り返し、そこから生まれるものしか信じることができない 綺麗な景色しか見えない場所に行っちゃったら、おしまいだとおもう 美しいものを描きたいから、醜いものを知らなきゃいけない

次回の展示はいつになるだろうね また会いましょうね そのときにはまた特大の釣り針を用意しておくので騎士団のみなさまもお会いしましょう 家出がしたいなあ 居心地いいとおもえる場所ができると、次の瞬間にはもうそこから逃げたくなってる 居場所なんてどこにもないほうが正しい 誰もわたしのことを知らない遠いところへ行きたいな もっと傷ついて、またいい作品作るね

写真家を夢見る青年、もやしさんが撮ってくれた写真をお借りしました  いつもありがとう