AOC ボーヌのワイン その2 | ろくでなしチャンのブログ

AOC ボーヌのワイン その2

         AOC ボーヌのワイン その2

           AOC Beaune
                                 Commune Beaune  

 

◎ 生産者の評価

 

〇 Domaine Besancenot Mathouillet~ドメーヌ・ブザンスノ・マトゥイエ
 舌を噛みそうな名前だが、ワインは十分口いっぱいに満たすに足りる。驚くほど濃密な、強く深い味わいで、実際は違うのだが、どっしりとした重みさえ感じる。サン・ヴィーニュ(最大区画)
、グレーヴ、クロ・デュ・ロワは別格と言って良い。
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〇 Bouchard Pere et Fils~ブシャール・ペール・エ・フィス
 ネゴシアン統治下のボーヌの町にあって、ブシャールはさながら丘陵の王者である。ワインはドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ボーヌのラベルで登場するが、わけてもグレーヴの畑から作られるヴイーニュ・ド・ランファン・ジェズュ~Vigne de  l'Enfant Jesusは名高く、良い年には豊かでみずみずしい。ベルベットのようにごく滑らかな味わいがする。1.98㏊の単独所有畑クロ・サン・ランドリー~Clos Saint Landryからは、希少で優れた白ワインが出来る。3.36㏊のクロ・ド・ラ・ムースも単独所有。ネゴ゜シアンとしては、ボーヌ・デュ・シャトーの商標名で 赤と白のそれぞれのブレンドワインを造っている。ブシャールには相変わらず不満がくすぶる。畑は極めて広く、志があまりにも低いからだ。ブシャール社ほど沢山1級と特級の畑を持つネゴシアンはどこにもないが、出来るワインは凡庸である。(1995年、ルイ・ヴィトン系列のシャンパン・ハウス、アンリオ~Henriotが買収し、全面的な改革が行われている。ワインは著しく向上した。)
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〇 Chanson Pere et Fils~シャンソン・ペール・エ・フィス
 このネゴシアンもボーヌに広大な畑を持つ。クロ・デ・ムーシュ3.28㏊、副区画のクロ・デ・マルコ3.76
㏊、クロ・デ・フェーヴとトゥロンにそれぞれ3.8㏊。他数点とともにドメーヌ・シャンソンの表示で販売される。いずれもシャンソン最高のワインだが、これ以外のネゴシアン製ワインはぼんやりとして弱弱しい退屈なしろもので、生気もない。ドメーヌでの元詰めワインはもっと力のある風味と中身を持ち、まだしも優れている。
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〇 Joseph Drouhin~ジョゼフ・ドルーアン
 最高のネゴシアンの一つ、ドルーアンの看板商品は、クロ・デ・ムーシュに違いない。では希少な白のクロ・デ・ムーシュは、はたして赤にも勝るワインだろうか。ボーヌの白がめったにない中で
ドルーアンのそれは格段に有名である。その肉感的な味わいはコルトン・シャルルマーニュにすら引けを取らないが、底知れないテロワールの風味までは持たない。それでも似ているところはある。一方ドルーアンの赤は、葡萄畑にかかわりなく早熟型で色が深く、、生き生きとした果実味がはじけそうに飛び出してくる。レストラン向けの同業者もいるが、それほどすぐ楽しめるということでもある。そういう作りにかけてここの右に出るものはない。
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〇 Domaine Jacques Germain
 ボーヌの作り手をただ一人選ぶとすれば、フランソワ・ジェルマンが申し分なく営むこのドメーヌをとるに限る。トゥロン、ヴィーニュ、フランシュ、サン・ヴィーニュはほれぼれする味わいだが、村名格ボーヌも洗練されたまっとうなワインである。作為を排したジェルマンの作風は、畑ごとの違いを実に鮮やかに写し、ボーヌらしい繊細さをくまなく見せてくれる。
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〇 Hospices de Beaune~オスピス・ド・ボーヌ
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〇 Louis Jadot ~ルイ・ジャド
 ボーヌ最高の作り手としてフランソワ・ジェルマンに肉薄するが、ジャドの定番といえばヴイーニュ・フランシュから作るクロ・デ・ユルシュに違いない。ジャドの作風は近年とみに向上した。1970年台の赤は甘さが消える傾向にあり、どうにも思うように花開かなかったが、これはタンニンの過多か発酵温度が高すぎたせいと思われる。理由がどうであれ、この問題はその後鮮やかに解決された。いまジャドの赤はしっかりしていながら、大変しなやかで、柔らかな果実味を併せ持っている。プシュロットとトゥロンは愛らしく、シュアシューも良い。ボーヌ・トラディションBeaune Traditionの商標名を持つボーヌ1級もある。また、クロ・デ・クシュローはオー・クシュリアの中にある約2haの副区画から生まれる。
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⭕ Domaine Michel Lafarge~ドメーヌ・ミシェル・ラファルジュ
 ヴォルネの作りてになるボーヌ・グレーヴには、この畑のワインならではの鮮やかで繊細な良さが現れて、見事である。

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〇 Leroy~ルロワ
 このネゴシアンにも素晴らしいボーヌが揃い、さまざまな畑の模範となるような、豊かな味わいのワインをずっと作ってきた。ルロワのワインの例に漏れず、いずれも長命を目指して作られ、しかも質の高さを伴っている。あまたあるボーヌの葡萄畑からワインを作りながら、質の高い仕事を見せるネゴシアンは他に知らない。ロルワがボーヌに全く畑を持たないことを思うとなおのことである。
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〇 Domaine Chantal Lescure~ドメーヌ・シャンタル・レキュール

 シュアシューの畑の最大所有者で、年を追って内容は向上ている。そのシュアシューは柔らかく、可愛い感じのするワインで熟成も早いが、味わいのほどは満足がゆく。しかもお買得。
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〇 Domaine Mussy~ドメーヌ・ミュスイ
 
 ポマールを作る人だが、その作風はボーヌにも健在て、優れたエプノートとともに、珍しいモンルヴノもある。アンドレ・ミュスィの甥ベルナール・フェヴルは、サン・ローランに住む後継ぎだが、彼も同じ畑のワインを作っている。
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〇 Domaine Jacques Prieur~ドメーヌ・ジャック・ブリュール

 ムルソーに本拠を置くドメーヌで、オー・クラの区画の中にクロ・ド・ラ・フェギーヌ Clos de La Feguine(1.86ha)を単独所有する。良いワインだが一流とはいえない。
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〇 Domaine Tollot Beaut~ドメーヌ・トロ・ボー・エ・フィス

 このドメーヌには、「いいときは、それは素晴らしい」という台詞を思い浮かべてしまう。ひさしくトロ・ボーはブルゴーニュを代表する作り手の一人だった。その古風な流儀で目指してきたのは、強くて深い味わいと、畑ごとの個性である。確かにここにはすぐそれと分かるような作風があり、ワインはジャムのようというか、てらてらとした感じさえする。オークの風味もきつい。それでも澄んだ味わいがある。ところが1982年、86年のような収穫では、弱々しく貧相なワインに終わり、トロ・ボーともあろうものが、と信じられないほどだった。85年が格別だったのは幸いだが。ともあれ軽視することができず、また、してはならない。グレーヴは素晴らしい深みがあり、クロ・デュ・ロワは桁違いである。
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〇 Jaboulet Vercherre~ジャブレ・ヴエルシェール
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〇 Maison Louis Latour~ルイ・ラトゥール
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〇 Domaine Moillard~ドメーヌ・モワラール
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〇 Albert Morot~アルベール・モロ
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〇 Domaine Parent~ドメーヌ・パラン
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