シャトー・アンジェリュス詳解 その4 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・アンジェリュス詳解 その4

ぶどう シャトー・アンジェリュス  その4

      Chateau Angelus 

                       格付 2012年 格上げ Premiers Grands Crus Classes A 
                       格付 2022年 申請途中撤回       

                       AOC Saint Emilion Grand Cru

 

イギリス ヴィンテージチャート(代替) Chateau Angelus 

1989年 £394  2000年 £451   2011年 £270

1990年 £538  2001年 £302   2012年 £427

1991年 £241  2002年 £290   2013年 £231

1992年 £208  2003年 £310   2014年 £240

1993年 £256  2004年 £286   2015年 £300

1994年 £245  2005年 £438   2016年 £359

1995年 £312  2006年 £302   2017年 £301

1996年 £297  2007年 £277   2018年 £345

1997年 £263  2008年 £272   2019年 £233

1998年 £360  2009年 £338   2020年 £259

1999年 £275  2010年 £335   2021年 £

                                      WINE SEARCHER 2021.5.25記

 

さくらんぼ 葡萄畑は、少なくとも1692年には、スーフラン・ドゥ・ラヴェルニュ家が所有していたようです。ラヴェルニュ家のシャルル・スーフラン・ドゥ・ラヴェルニュとブーアルー家の4代目ジャン・ドゥ・ブーアルの娘カトリーヌ・ソフィーが結婚します。このような関係から、後の所有者が1910年、ブーアール家に遺贈したようです。また、一説にはモーリス・ド・ブーアール・ド・ラフォレが今世紀初めに購入したとするものもありますが、すでに彼は1850年から一族によって受け継がれた隣接する葡萄園シャトー・マズラを有していました。

 

 その後シャトー・マズラは、70年代まで彼の息子ジャックとクリスチャンが隣接する土地を購入して拡大し、現在ユベール・ド・ブーアール・ド・ラフォレ(7代目)と従兄弟のジャン-ベルナール・グルニエが経営しています。

 8代目コラリー・ド・ブアール・ド・ラフォレスト女史は、シャトーのPR担当を任されているようです。 

 

シャトー名は1990年、L´Angelis(ランジェリュス)からAngelusと変更。L´

を取ったのはマーケティング上呼び易いようにとの配慮といい、ヴィンテージとしては1989年ヴィンテージから変更しています。

 「ケスタの麓」の上に建つサンテミリオン教会の連鐘から1㎞と離れていません。マズラ礼拝堂、サン・マルタン・ド・マズラ教会、サンテミリオン教会の3つの鐘が、朝7時、正午、夜7時に聞こえる位置(マズラ村)に所在します。

 地理的には、サンテミリオンの最下部(ピエ~足を意味。)に所在します。


 アンジェリュスは改革的とも言われておりますが、4台の選果台の中には、強い風を送って軽い未熟な果実や異物を吹き飛ばすものを使っているようです。 

 さらに2009年からメルローの木製醗酵槽(600ℓ)には回転式を導入したようです。ビジャージユが不要となる様で、1日に半回転させているようで、果帽と果汁が馴染むそうで、オービト~Orbitoと呼ばれているようです。

 醗酵槽では、葡萄の粒を破砕せず、タンクに落とし込み、一部粒のままで果皮が破れません。一部粒のまま発酵(ホールベリー・ファーメーション)させ、フルーティさを増しています。2000年から40hlのステンレスタンクも導入したようです。ミシェル・ロランのコンサルにより、小樽による100%樽熟成を導入。

グリーン・ハーヴェストも実施。

 

1996年にプルミエ・グラン・クリュ・クラッセに昇格しています。 

  

 

ぶどう カリヨン・ダンジェリュス   セカンド

       Carillon d'Angelus

                                              AOC Saint Emilion Grand Cru

 

ぶどう ヌメロ・トロワ・ダンジェルス   サード

      N°3 d'Angelus

                                              AOC Saint Emilion Grand Cru

畑 面 積   7ha(カリヨンの若樹を含む)

年間生産量  6,000本

樽 熟 成   14ケ月から16ケ月
新 樽 率   0%、古樽60%、タンク40%

アッサンブラージュ 

  2010年 メルロー100% 

  2011年 メルロー95% カベソー 5%  

  2012年 メルロー90% カベフラ&カベソー10% 

  2013年 メルロー90% カベフラ&カベソー10% 

  2014年 メルロー95% カベソー 5%

  2015年 メルロー100% 

  2016年 メルロー70% カベフラ15% カベソー15%

  2017年 メルロー100% 

  2018年 メルロー70% カベフラ15% カベソー15%

  2019年 メルロー85% カベフラ15%

  2020年 メルロー85% カベフラ10% カベソー 5%

 

           

                 

 

イギリス  価 格 表  N°3 d'Angelus

 2008年 £     2015年 £50

 2009年 £     2016年 £58

 2010年 £55   2017年 £43

 2011年 £     2018年 £31

 2012年 £     2019年 £ 64

 2013年 £85   2020年 £ 68

 2014年 £57     WINE SEARCHER 2021.5.25記

 

ぶどう シルヴァー・ベル
      Silver Bell

                                  AOC サン・テミリオン・グラン・クリュ 


  

 

さくらんぼ ヌメロ・トロワ・ダンジェルスの半額程度。

 

ぶどう テンポ・ダンジェリス

       Tempo d'Angelus

                                AOC Bordeaux

樽 熟 成  18ケ月

アッサンブラージュ 

   2020年 メルロー90% カベフラ10%

 

 

 

○ 2020年 PP90~PP92 Lisa-P-Brown Wine Advocate July 2021

  深いガーネットパープル色の2020年のTempo d'Angelus は、プラムジャム、新鮮なブラックベリー、モレロチェリーの大胆な概念に加えて、耕作された土壌、ブラックオリーブ、トリュフのヒントで門の外に突入します。ミディアムからフルボディの味わいは、美しくビロードのような質感と際どいバックボーンがたっぷりの黒と赤のベリーの層をサポートし、素朴に仕上げられています。この価格帯で非常に印象的です !

 

〇 2020年 92P~93P James Suckling

   タイトで直線的な赤で、ノーズと口当たりにスグリ、塩、クローブがたくさん含まれています。本当に辛い。しっかりと磨かれたタンニンと風味豊かなフィニッシュを備えたミディアムボディ。シャトーアンジェリュのオーナーによる、カスティヨンコートドボルドーの地域からの新しいワイン。

 

シャトー・アンジェリュス詳解  1982年~2003年 その1 詳解はこちら

シャトー・アンジェリュス詳解 2004年~2012年 その2 詳解はこちら
シャトー・アンジェリュス詳解 2013年~       その3 詳解はこちら

シャトー・アンジェリュス詳解 その4  詳解はこちら
   N°3 d'Angelus 等

カリヨン・ダンジェリュス(セカンド)詳解 詳解はこちら

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