ボルドーに見る葡萄品種 11 プティ・ヴェルド他
ボルドーに見る葡萄品種 11
黒葡萄。ボルドーで殆ど5%未満で補助的に使われる品種。色が濃く、タンニンとアロマが豊かで、しっかりしたタンニンのストラクチュア、やわらかで甘い芳香、スミレのアロマを求めて使われると言いますが、熟期が遅くボルドーでは10年に1度くらいしか完熟しないとさえ言われています。
個性が強く、ワインの特徴を大きく変える力があると言われ、メドックやグラーグの軽く熱い土壌で栽培されているようです。
基本的に補助品種という取り扱いをされている様ですが、調べてみるとプティ・ヴェルド100%のワインもあるようです。
マルケス デ グリニョン プティ ヴェルド
マルケス・デ・グリニョン社 スペイン
ピラミマ プティ ヴェルド マクラレン ヴェール
オーストラリア
ドメーヌ・ガレティスのプティヴェルド
ヴァンド・ペイ フランス南部
アズッカ エ アズッコ Occhi neri
愛知県豊田市
ミワクボ・プティヴェルドー
マルサン葡萄酒
ルバイヤート・プティヴェルドー
丸藤葡萄酒工業
小城プティ・ベルド
スズラン酒造
志太プティ・ヴェルド
中伊豆ワイナリー シャトー・T.S
マルベック Malbec
マルベックは、フランス南西部(アキテーヌ地方 とミディ・ピレネー地方 )を起源とする赤ワイン用葡萄品種。最も個性的な品種と言われ、
1. 果皮が厚く、ワインは俗に「黒ワイン」と呼ばれるほどに色が濃い。
2. 非常にタンニンが豊富。
若いワインでは、ブルーベリーの香り、ヴァイオレットの香りを生むみ、果実の香りというよりも、花や化粧品を連想させる強い香り。
栽培量は少なく、ロット県のカオールが有名のようで、非常に色が濃いことから「カオールの黒」と呼ばれ、呼び名もカオールではオーセロワ(セルワ)となり、サン・テミリオンではプレサックと呼ばれているとか。
葡萄の弱点は、極端なまでの抵抗力のなさであり、開花時期の悪天候には耐久がないと言われています。
但し、南アメリカのように気候と畑に恵まれると、ブラックチェリーを思わせる一種独特な酸味と穏やかな果実味があり、完熟した葡萄は、カシスやブルーベリーの甘やかな果実や煮詰めたジャムのような甘い香りも生じ、きめ細かく力強いタンニン、極めて重厚とも言われるますが、後味は「気品」というよりも「朴訥」な風味があるとされ、未熟な場合は、ワインに苦味が生じ、草や植物の香りが強くなると言われます。
ヴィユー・シャトー・セルタンでは、マルベックが5%の割合で栽培されています。
カルメネール Carménère
元々フランス・ボルドー産の赤ワイン用の品種であったが、栽培が難しく、結実が悪くほとんど絶滅に近い品種となり、現在はチリで多く栽培されているようです。名前の由来は、カルミネ CARMINE 深紅色によるとされており、収穫期に葉が紅くなると言われています。
18世紀の初めまではメドックにおける一般的な葡萄品種であり、深い色調のフルボディーの赤ワインを造りだす品種として重用されていました。
19世紀のフィロキセラにより大打撃を受けたようです。また、マルベック同様
チリでフランスから持ち込まれたカルメネールが栽培されているようです。
シャトー・クレール・ミロンでは少なくとも2005年セパージュに僅かながらも入っているようです。
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