シャトー・ペトリュス詳解 その1 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・ペトリュス詳解 その1

ぶどう シャトー・ペトリュス その1

          Chateau Petrus                         

                                 AOC POMEROL 


~ラテン語であり、英語では「ピーター」、フランス語では

  「Pierre~ピエール」。キリストから天国の鍵を渡された「天国の

  門の守護者」十二使徒の長、聖ペテロの意。ピエールは石の意味

  もあり、又、古い村の名前という説もあります。

  エチケット表記については、フランス語の古語でUはV。Petrvsと表記。

  

畑 面 積     11.5ha、隣接Chガザンから1969年6ha前後

           買い足して現在11.5ha

年間生産量    2万5千本から3万本

隣 接 畑    カザン、オーザンヌ、ラ・フルール・ペトリュス       

オーナー     ムエックス社

醸造責任者   ジャン・クロード・ベルエ

作付割合     メルロー95%  カベフラ 5%

平均樹齢     35年(最長80年~枯れるまで植え替えしない。)

植栽密度     5,500本/ha

収   量     35hl/ha  1961年 17.5hl/ha

土 質 等  

   ポムロール北東の部の丘(ポムロールの丘)の最上部(海抜40m、

  平均36m)に位置し、独特の青みがかった粘土質の表土とその

  下に砂礫、下層は鉄錆。砂利が少なく、黒粘土(スメクタイト)とい

  う膨張性のある特殊な粘土が表土に出ている珍しい土壌です。

  ペトリュスの粘土と呼ばれることもあるとか。

    礫質の覆いがなく、葡萄をうまく成熟させる特殊な水分調整機能

  を有しています。粘土の細かい組織により、水分をしっかり溜め

  おき、葡萄の根は夏場粘土の亀裂に入り込み、乾燥に対応します。

  雨水に対しては、粘土の膨張により下部に水が染み込まないため、

  水分過剰になりにくいとされています。

  根は僅かに30㎝から50㎝しか張らないそうです。

  また、ポムロール地区のプラトー(台地)の頂点(標高約40m)に

  位置しており、粘土土壌と傾斜により表土を雨水が流れ落ちる。

 

タ ン ク    セメント・タンク

収   穫   手摘。180人体制で2日間。8時間から10時間で終了。

          葡萄の水滴を嫌い収穫は午後から。

選   果    除梗前後2回(24人体制) 

新樽比率    50%から100%、焼き付けはライト

発酵・マセレーション

         2週間から3週間 最大30℃。1992年は補糖

酵   母    自然酵母

澱 引 き    3ケ月に一度

樽 熟 成   21ケ月

コラージュ   卵 白

濾   過    しない。

アッサンブラージュ  1960年中盤以前はカベルネ・フランの割合が多い。

         現在は殆どメルロー。

特  徴 

 特殊な粘土質土壌から生まれるワインは厳格なタンニンと酸を供え

 カベルネ的な味わい。深いガーネット色でエッジは琥珀色。

 複雑な風味と微妙なニューアンス。果実の凝縮感、滑らかな口当たり。

香  り    イチゴジャムの香り。熟成させると苔の匂いの痕跡を残し

         たトリュフや湿った土を思わせる官能的な香りを増す。 

飲み頃の続く期間/  収穫後10年から30年


△ 1976年、1978年、1979年、1981年、1983年、1986年、

   1988年は、パーカーちゃんが良く言っていない。

※ 最低10年の熟成が必要。一般に15年と言われています。

  良年は20年から30年の熟成に耐えるとのこと。 


さくらんぼ ポムロールの王、シャトー・ペトリュースとか。


        

評 価 ボルドー第4版より  重要なヴィンテージ

 

○ 1961年 PP100 溜め息

 十分な飲み頃になった1961年のペトリュスは、ポートワインの様な芳醇さ(1947年のペトリュスやシュヴァル・ブランを偲ばせる)を持つ。かなりの琥珀色やガーネット色が見られるが、ねっとりとした、厚みのある、熟し切ったブラックチェリー、幾分モカの感じがある果実の風味がぎっしり詰め込まれている。極めてフルボディで、莫大な量のグリセリンやアルコールがある。とろりとした舌触りをしており、厚みがあり、恐ろしく口いっぱいに広がる。層をなすコーヒーやチェリーでリーズのピーナッツバターカップを飾って、ヴァルローナチョコレートで包んだものをご想像あれ!不死身のワインだ。最終試飲1998年6月 予想される飲み頃 2010年まで ダウン


○ 1962年 PP91

 十分な飲み頃になっている1962年は、メドックを偲ばせるワインで、ミント、チョコレート、ハーブ、西洋杉の様なノーズを備え、ミディアムボディで、プロポーションの良い風味と構造の感じられる個性がある。未だに健康的な暗いルビー色をしており、縁にはほんの心持ち琥珀色が見られるのみである。それほど力強い、豪勢ではないが、より上品な、エレガントな造りの傑出したペトリュスだ。ブラインドで試飲したら決してポムロールであるとは思わないだろう。最終試飲1995年12月 予想される飲み頃 記述なし ダウン


○ 1964年 PP99 溜め息

 マンモスの様に大柄なこのペトリュスは、言語を絶するエキス分や力強さが身上で、どうやら氷河の様にゆっくりとしたペースで熟成している様だ。1975年がいささか似たスタイルだと思うが、タンニンのレベルは高いし、同じく印象的なレベルの芳醇さがある。暗い、くすんだルビー色をしており、縁にはいくらかオレンジ色や錆色が見られる。グラスから立ち上る華々しい香りはローストしたハーブ、エスプレッソコーヒー、モカ、カラメル、たっぷりのジャムにした様な赤系果実や黒系果実を思わせる。巨大な、ねっとりとした、目を見張るほど凝縮したワインで、殆ど度が過ぎたと言いたくなるようなスタイルをしている。ワインを管理しているクリスティアン・ムエックスでさえ、多分そのかなり繊細な味覚には大柄で強烈すぎると思う事だろう。とは言え、運よくこのペトリュスを持っている方はまだ何十年もスリルを楽しめる。壮観なワインだ。最終試飲2002年11月 予想される飲み頃 現在から2030年 sei


○ 1966年 PP90

 非常にメドックに似たペトリュスで、スタイルはどこかしらほとんど1980年代のものを思わせる。暗いプラム/ガーネット色をしており、縁には琥珀色がたっぷり。甘いノーズは溶けたカラメル、甘草、ローストしたハーブ、甘いカラントやチェリーの様な果実を思わせる。ミディアムボディで、心持ち生硬だが、非常に複雑でエレガント。1990年代前半以降完全に飲み頃になっている。最終試飲2002年1月 予想される飲み頃 2010年まで ダウン


○ 1970年 PP99 溜め息

 この暗いガーネット色をしたワインは、縁に相当な琥珀色が見られる。私は昔から翌1971年と並べて試飲していたが、1971年はかなり若いうちから飲み頃になっていて、魅惑的な果実味や強烈さを失うことなく持ちこたえ続けていることにうっとりとしていた。1970年のワインの方は、一生の始まりはよりタニックで、内向的で、重々しく、相当な時間を必要としていたが、今では完全に本調子になっている。深遠なペトリュスで、過去半世紀における偉大なペトリュスの一つであることは確実である。西洋杉、カラメル、バニラ、フルーツケーキ、甘草が溶け込んだブラックチェリージャムの巨大なノーズがあり、とろりとした舌触りをしていて、非常にフルボディ。甘さやグリセリンは並みはずれていて、層をなす、ねっとりとしたフィニッシュがある。多分少なくとも向こう20年は十分に飲み続けられるだろう。最終試飲2002年11月

 予想される飲み頃 現在から2025年 sei


○ 1971年 PP95

 このワインは、1970年代半ばから後半にはもう十分な飲み頃になっていた様だ。ペトリュスとしては魅惑的な、豪勢なヴィンテージである。今は、暗いガーネット色だが、縁には相当な琥珀色が見られる。想像を絶するノーズはクリスマスのフルーツケーキと混ざり合ったモカ、ジャムにした様なキルシュ、ブラックカラントを思わせる。絹の様な舌触りをした、フルボディのとても豪勢なワインで、今でも全く傷が無い。タンニンは完全に四散しており、とろりとした、魅惑的なペトリュスで、最もおいしい。心動かされるヴィンテージの一つであることは確実だ。センセーショナルで、多分ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージなのだろう。最終試飲 2002年11月

 予想される飲み頃 2011年まで ダウン


○ 1975年 PP98

 過去25年間で最も無骨なペトリュスの一つだ。未だにくすんだガーネット/プラム/紫色や、過熟したブラックチェリー、モカ、カラメル、チョコレート、ほのかな鉄や血のゴージャスなノーズを持っている。フルボディで、超絶的な凝縮感があり、タンニンやエキス分はおびただしい。巨獣ビヒモスの様なワインだ。楽しめるワインだが、飲み頃にまでにはまだ向こう5年から10年かかるようだ。確実に50年から70年のワインであり、凝縮感や強烈さは絶妙だが、どうやら角が粗い様なので、純粋な継ぎ目のなさを求めている方にはそれほど訴えるものにはならなそうだ。もしかして瓶熟成させたら継ぎ目のなさも出てくるかもしれない。最終試飲2002年11月

  予想される飲み頃 現在から2040年 sei


○ 1978年 PP83

 1978年のペトリュスのファンになったことは一度もないが、そんな私でもアンペリアル瓶を提供されたら騙されてみても良いかという気になった。中程度のルビー色をしたワインで、ハーブを思わせる、未熟なトマトや、野菜の様なノーズがあり、ミディアムボディで、風味の凝縮感や余韻の長さは平均的だった。際立ったワインでも無ければ、ポムロールらしいワインでも無い。

 予想される飲み頃 2006年まで ダウン

○ 1979年 PP86

 1979年のペトリュスは、樽から試飲した時は素晴らしいワインだった記憶があるのだが、当初の潜在能力に見合うものにはなった事が無い。アンペリア瓶のものでさえ、やせた、コンパクトで、タニックな、生硬なワインなので、このヴィンテージの最高のポムロールにある芳醇さや魅力に欠けていた。色は健康的な中程度のルビー色だった。1978年の野菜の様な気配はないが、望みたいことはたくさん残っている。

 予想される飲み頃 2010年まで ダウン


○ 1981年 PP86

 樽から試飲した時はとてもスリリングなワインだった記憶があるが、瓶詰め後、同じような印象を受けた事はなく、私は評価を下げ続けている。今回の試飲では、控えめな、軽い、洗いざらしの個性が見られた。野菜臭いチェリー/コーヒーの風味の果実を思わせるノーズと渾然一体となったスパイシーなオークの香りがある。酸っぱく、やせており、生硬で、メドックの様な味のワインであり、ペトリュスらしい甘さ、噛みごたえ、とろみはない。過去20年で最も過大評価されたワインの一つに違いあるまい。16年目のワインなのに、事実上澱が無いので、清澄や濾過のしすぎだったのだろうか。

 予想される飲み頃 2015年まで ダウン 


○ 1982年 PP90~98

 当惑させられるほどばらつきがあったワインだ。何本かは壮観で、甘く、リッチで、フルボディで、タニックで、豪勢だったが、そう言ったものでさえノーズには独特な草っぽさのほか、チョコレート、西洋杉、ブラックチェリージャム、カラントの趣がある。フルボディで、タニックで、最良の瓶のものなら非常に凝縮感があり、リッチである。最良と言えない瓶のものはいささか野菜の様だし、ローストされたかのようだ。甘味はあるが、他の瓶の様なけた外れの品質はない。本当に何が起こっているのか分かりづらいワインだが、どうやら十分に飲み頃に近い様だ。尤も、多分保管が良ければ少なくとも向こう20年は持ちこたえるだろう。余談だが、樽から試飲した時は、今日に至ってもなお、私がこれまで試飲した最も記憶に残るワインの一つだったし、確実に100点満点のワインだった。私の見たてでは、瓶詰めされてから期待に沿うものになったことはないので、清澄や濾過をあまりにも完全にしすぎたのではないかと思っている。もっとも、1980年代後半以降のペトリュスではそのような事は起こっていない。 予想される飲み頃 現在から2023年 sei 👇追加


○ 1982年 PP93 Wine Advocate June 2009
 The 1982 Petrus has not turned out to be nearly as profound as expected. It reveals a certain herbaceousness, and there is significantly less concentration than I initially believed (too much filtration?) along with a cedary spiciness. Tasters who have had no previous experience with this wine will find it to be an outstanding effort that has reached full maturity much faster than some of its peers.
 予想される飲み頃 現在から2024年 sei


○ 1983年 PP87

 雑草の様な、草っぽい、野菜の様な趣と混ざり合った紅茶、土っぽいチェリー、ほのかに甘草の趣の全てがアロマやアタックに感じられる。口に含むと、ミディアムボディで、いくらかの非常に硬い、渋いタンニンが見え始めているフィニッシュは、過去数年でどんどんやつれたものになってきている。飲みきる必要があるが、これまたがっかりさせられるワインだ。最終試飲2002年11月 予想される飲み頃 2002年まで  ダウン


○ 1985年 PP88

 今は中程度のルビー色をしており、縁には相当な琥珀色が見られる。ノーズは生鮮野菜市場の様で、スパイス箱、セロリ・シード、ウィキョウがすべてそろっているし、ほのかな煙草やプロヴァンスのハーブも感じられる。スィートチェリーの果実味はあるが、雑草の感じが全てを支配する。口に含むと、軽く、ミディアムボディで、すぐに姿を消してしまう。ラベルをしっかりと目の前において、1985年の中身とは違うほかのヴィンテージを想いながら飲むべきワインだ。買い手危険負担。最終試飲2002年11月

 予想される飲み頃 2010年まで ダウン 


○ 1986年 PP86

 中程度のルビー/ガーネット色の縁には相当な琥珀色が見られる。平凡なブーケはローストした野菜、日本の緑茶、いくらかの煙草、ほのかなスィートチェリーの趣を思わせるほか、背景にはいくらかローム質のような、土っぽい、殆どマッシュルームのような趣も見られる。味わってみると生硬で、タンニンは強く、果実味はほどほど。ペトリュスとしては大いにがっかりさせられるし、品質は衰え続けている。最終試飲2002年11月

 予想される飲み頃 2010年まで ダウン


○ 1988年 PP91

 このワインは、どんどん草っぽくなってきていて、タンニンが果実味を押しのけ始めている。またより攻撃的なものになりつつある。一生の始まりは印象的なほど深みがあるルビー/紫色をしていたが、今では縁にいくらか琥珀色が見られるようになってきている。ミディアムボディで、ややエレガントなスタイルをしており、独特な西洋杉の様な、殆どセロリの様な要素と混ざり合ったほのかなカラメル、甘い桑の実、ブラックチェリーの果実がある。私が思っていたよりはるかに不均一に熟成しているので、たぶん8年から10年で飲むのが最良である。最終試飲2002年11月

 予想される飲み頃 2012年まで ダウン 


○ 1989年 PP100 溜め息

 弟分の1990年より目が詰まっていて、よりタニックだが、何処から見ても1990年と同じ超大作の凝縮した作品だ。グラスに注いだ時にもっと促してやる必要があるようだが、色は事実上全く同等だー濃いルビー/紫色をしており、縁は薄くなっていない。口に含むと幅のある爪痕を残していく。壮観な強さ、芳醇さ、おびただしい凝縮感、高いレベルのタンニンがあるのに、素晴らしく輪郭がはっきりしていて、弟分と同じで、フィニッシュは殆ど1分近くも続く。1990年ほど成長していないようだが、私の直感によれば、こちらの方が少々タンニンが多い。が、いずれもペトリュスとしてはこの上ないけた外れのワインだ。最終試飲2002年8月

 予想される飲み頃 現在から2040年 sei


○ 1990年 PP100溜め息溜め息

 これは壮観なペトリュスだ。1970年や1947年をより現代的にしたものとよく似たスタイルに造られている。未だにとても濃いルビー/紫色をしており、縁も薄くなっていない。相当に空気に触れさせてやると、カラメル、甘いバニラ、ブラックチェリーやブラックベリーリキュール、ほのかな煙草や西洋杉等の壮観なアロマが出てくる。どっしりと大柄で、ねっとりとしており、フルボディ。酸は弱く、とてつもない芳醇さがあり、殆ど継ぎ目のない個性を持っている。今も若々しいままで、青年期にさえ入っていないが、ある種の近づきやすさはある。尤も、まだ現れていないものはとても多い。心動かされる偉大なペトリュスだ。1998年より心持ち甘く、より豪勢だが、もしかしたら1998年や1989年より早い成長軌道に乗っているのかもしれない。最終試飲2002年8月 予想される飲み頃 現在から2040年 sei 👇追加


○ 1990年 PP100溜め息溜め息 Wine Advocate June 2009

 The 1990 Petrus remains incredibly young, one of the least evolved wines of the vintage (along with Montrose and Beausejour-Duffau). This dense ruby/purple-colored effort is beginning to hint at the massive richness and full-bodied intensity lurking beneath its wall of tannin. The vintage’s sweetness, low acidity, and velvety tannins are present in abundance, and the wine is massive in the mouth as well as incredibly pure and well-delineated. I thought it would be drinkable by now, but it appears another 5-10 years will pass before it begins to reach its plateau of maturity.
 予想される飲み頃 現在から2049年 sei


○ 1991年 ノン・リリース

 ワインはシャトー・マルサン~Chateau Marsanとしてリリース。


○ 1992年 PP90

 明らかにワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの2候補の1つだ。異例に凝縮した、力強い、リッチなワインである。暗い、縁いっぱいまでのルビー/紫色をしており、締め付けられている様だが将来有望なノーズは甘いブラックチェリーの果実、バニラ、カラメル、ハーブの色合いがあるモカの趣を思わせる。凝縮感があり、力強い。果実味の濃厚さや芳醇さは卓越していて、タンニンには素晴らしい甘味もある。このヴィンテージとしては輝かしい作品だ。向こう1年から3年はセラーで寝かせる必要があるが、多分10年から15年は持つだろう。最終試飲2002年10月

 予想される飲み頃 現在から2017年 sei

   

○ 1993年 PP90+

 このヴィンテージで最も凝縮したワインの候補である1993年は、縁いっぱいまで濃い紫/プラム色と、黒系果実、アジアのスパイス、バニラの甘いノーズを見せる。巨大で、恐ろしくリッチな、この力強い、濃厚な、超絶的に純粋なワインは、ワイン醸造の金字塔である。このような計り知れない芳醇さや余韻の長さが身上のワインで知られたヴィンテージではないのだが、この筋骨隆々で、申し分なく素質があるペトリュスは、弱めの酸や強いタンニンを持つことから、8年から10年はセラーで寝かせる必要がありそうだ。多分30年の、このヴィンテージで最も長命な作品となるだろう。最終試飲2002年7月

 予想される飲み頃 現在から2032年 sei

○ 1994年 PP92

 光を通さないほど濃い紫/黒色をしており、甘いバニラ、香ばしい、ジャムにしたようなチェリー、カシスのノーズがある。フルボディの、濃厚に詰め込まれたこのワインには、層をなす風味が見られるほか、中核部の甘さには莫大な量のグリセリンや深みも感じられる。タニックな、古典的なスタイルのペトリュスで、計り知れないボディがあり、純粋さは偉大で、フィニッシュは内向的である。2006年が2035年が絶頂期となる筈だ。最終試飲2002年7月

 予想される飲み頃 現在から2035年 sei
  
○ 1995年 PP95

 まぎれもなくこのヴィンテージのスーパースターの一つである。並外れて内向的な、筋肉質な1975年に似た性格を身につけつつあるワインだ。若いうちから近づけたペトリュス(つまり100点満点の1989年と1990年のデュオ)のようなワインではない。光を通さないルビー/紫色をしており、トースト、ジャムにした様な黒系果実、ローストしたコーヒーの圧倒されるノーズがある。味わってみると、歯にしみが付くほどのレベルのエキス分があり、ボディは重々しく、リッチで、甘い黒系果実を支える、力強い、目立つタンニンもある。恐ろしく素質のあるワインだ。層をなすエキス分がある。巨大で、タニックで、怪物サイズのペトリュスで、50年強は持ちこたえる力を備えている。最終試飲2002年7月

 予想される飲み頃 2012年から2050年 sei


○ 1996年 PP92

 大柄で、画一的な、四角四面のワインだ。印象的なほど光を通さない濃い紫色をしており、甘いベリーの果実と混ざり合った土、トースト、コーヒーの香りがある。フルボディで、筋肉質。タンニンのレベルは高く、内向的なスタイルをしたこのワインは(ペトリュスとして瓶詰めされたのは生産量の50%未満である)、忍耐が必要となる筈だ。マンモスの様なワインだが、1997年の甘みや、1995年の純粋な、格別の芳醇さや層をなす多面性はない。

 予想される飲み頃 現在から2035年 sei


○ 1997年 PP91

 内向的なワインだ(生産量は27,600本)。向こう2年から3年はセラーで寝かせる必要がある。濃厚なプラム/ルビー/紫色をしており、閉じたブーケはモカ、ドライ・トマトの皮、黒系果実を思わせる。口に含むと、この年で最も筋肉質なワインの一つだ。傑出した凝縮感、余韻の長さ、強烈さ、深みが見られる。タンニンは大量にあるが、口当たりは上等。卓越した1967年の現代版とみなすことだ。最終試飲2002年5月

 予想される飲み頃 現在から2025年 sei


○ 1998年 PP98溜め息溜め息

 まぎれもなく夢の様な作品だ。濃厚なプラム/紫色を誇っており、黒系果実と混ざり合ったカラメル、モカ、バニラの並外れたノーズを誇っている。格別に純粋で、超絶的な凝縮感があり、極めてフルボディ。酸の下地は称賛に値し、タンニンは甘い。中間部は卓越しているしこの偉大なシャトーの名物である豪華な芳醇さも見られる。フィニッシュは40秒から45秒も持ちこたえる。何としても忍耐が必要となる筈だ。生産量は28,800本だった。例年より19,200本程少ない。最終試飲2002年11月

 予想される飲み頃 現在から2040年 sei


○ 1999年 PP94

 1967年や1971年のようなペトリュスの素晴らしいヴィンテージのスタイルになりつつある。1998年や2000年ほど心動かされるものではないが、通常このシャトーに期待されるより成長したスタイルの中に、見事な強烈さやフィネスが見られる。濃い、殆ど光を通さないルビー/紫色をしており、甘いブラックチェリー、桑の実、トリュフが溶け込んだ果実味がある。フルボディで、酸は弱く、賞賛に値する純粋さがあり、タンニンは甘い。28,800本しか生産されなかった。多分3年から4年で飲めるようになり、20年は持ちこたえるはずである。最終試飲2003年1月

 予想される飲み頃 現在から2030年 sei


○ 2000年 PP100溜め息溜め息
 魔法にかかった様に恵まれたものと判明しており、樽に入っていた初期の頃から層をなす風味や力強さを身に付けていた。辛口にしたヴィンテージポートを思い起こさせるようで、インクの様な黒/ルビー/紫色をしており、濃縮した黒系果実の素晴らしい芳香がある。葡萄の完熟感があり、巨大な、タニックな構造をしており、計り知れないボディと、60秒ものフィニッシュを持つ。1998年の継ぎ目のなさや現実離れした品質はないかもしれないが、同じくらいけた外れで、1998年より少々マッチョで内向性がある。この偉大なペトリュスの生産量は27,600本。

 予想される飲み頃 2013年から2050年 sei 👇追加

○ 2000年 PP100溜め息溜め息 Wine Advocate June 2010

 A prodigious Petrus, this wine has that extra level of intensity and complexity that is monumental. The magic is clearly Petrus, and the 2000 will always be an interesting vintage to compare to another legend in the making, the 1998, or more recently, of course, the 2005, 2008, and 2009. Extremely full-bodied, with great fruit purity, an unmistakable note of underbrush, black truffle, intense black cherries, licorice, and mulberry, the wine seems to show no evidence of oak whatsoever. It has a sumptuous, unctuous texture, plenty of tannin, but also vibrancy and brightness. This is a remarkable wine that seems slightly more structured and massive than the 1998, which comes across as slightly more seamless, as if it were haute couture.
 予想される飲み頃 2020年から2060年 進入禁止 

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