原題:WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF?
製作:1966 アメリカ
監督:マイク・ニコルズ
出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ジョージ・シーガル、サンディ・デニス
サワリ>
長年連れ添った夫婦マーサ(エリザベス・テイラー)とジョージ(リチャード・バートン)は、
いつも口汚く罵り合うばかりの壊れかけた夫婦。
ある晩遅く、ジョージの勤める大学の若い教授夫婦が訪ねてくる。
ネタバレ感想>
ずーっとケンカばかりしてる夫婦が主人公。
見ていて、嫌な気分になるところもありました。
でも、実際にいるかもしれないなーこんな夫婦も。
そんな2人の家に、若い夫婦が訪ねてきた長い夜のお話です。
酔いに任せて過激な発言や告白があり、セリフもなかなか面白いです。
もともとは舞台の脚本だったとかで、見ているとなるほど、舞台でも充分面白そう。
過激な会話や、夫がライフルを撃つシーンなど、怖いシーンも多く、
セリフばかりで長い映画なのに、案外集中して見れました。
映画途中で、誰かが誰かを殺しちゃうかもしれないっていう緊張感がありました!
エリザベス・テイラーの映画は、「風邪と共に去りぬ」しか見たことないんですが、
この「バージニア・・・」の演技、とっても良いと思います。
年を取っても美しいんだけど、下品でいやらしい中年女を見事に演じてます。
マーサとジョージの間に居たはずの一人息子は、最初から実際にいないことが解かる。
腐り果てた結婚生活を、バーチャルな息子の存在が支えていたという。
あえてその息子を殺し、夫婦で向き合うことを選んだ夫。
そして不安がる妻。
夫が肩に乗せた手に妻が触れ、ほんの少しだけ夫婦の絆が垣間見れたラストでした。
