「21世紀のあくび指南」の出版記念ライブに行って来ました。
一般のチケットの売り方ではなく、限定200名のライブです。
会場に着いたら、想像をはるかに超える小さな会場で11列しかない。
開演を待つ間、太鼓の生演奏が。
寒空はだかさんのMCで紹介がありましたが、三上敏視さんでした!
それから、糸井重里さん、夢枕獏さん、高田文夫さんらのお姿も客席にありました。
開演前には寒空はだかさんから、諸注意事項など。
う~、チラシの似顔絵にそっくり!(プロが書いたんだから当たり前だけれど)
一、落語「あくび指南」 ☆
この☆っていうのは、誰がやるのかお楽しみっていう意味です。
わくわくしながら待っていると登場したのは林家たい平さんでした。
「林家って言っても税金払ってるほうの林家です」
出版された本について。
志の輔さんの真似をしながら、お二人の対談は時間がかかって大変だったでしょうね。
(志の輔さんの話し方がゆっくりだ、と言いたいらしい)
モノマネが似ていて可笑しい。
幕が下りて、再び青空はだかさん登場。再びMC。
一、対談 立川志の輔、玄侑宗久
まず、志の輔さんが舞台に登場。
「私ってあんな話し方ですか?自分も師匠のマネをしまして、
楽屋に戻って師匠(談志)に「俺はあんなに偉そうじゃない」なんて言われます。
志の輔さんの談志モノマネもかなり似ていて面白いです。
今日のテーマは「お布施に税金がかかるのか」ではありません。
そういう冗談から対談に入りました(笑)
お坊さんであり、芥川賞作家でもある玄侑宗久さん。
お坊さんか作家か、どちらかを選べといわれたらどうします?の質問に、
「私はあくまでも僧侶で、僧侶が色々やってるくらいに思ってください」
玄侑宗久さんは「イエイ」という言葉から「遺影」のほうを連想してしまうそう。
「皆さんにお尻を向けたほうが(坊主なので)もっと調子が出るんですけどね」
など、かなり面白いかたです。
その他、志の輔さんが日本海ガスの社長の葬式で落語をやった話など。
一、おはなし「うかつあやまり」 玄侑宗久
江戸言葉「うかつあやまり」について
うっかり人の足を踏んで、踏んだほうが謝り踏まれたほうも
「私も不用意に足を出していてすみません」と謝る、というもの。
江戸時代は商人の時代だから、一歩外に出ればお客様かもしれないという
打算もあったかもしれないが、そういう良いものがあった。
現代ではうかつあやまりどころか、踏んだほうが睨んだりして。
不機嫌にしていれば周りが気を使ってくれるというような、
不機嫌に価値を置かれてしまったりして。
サラリーマンや主婦が昼間働いてる証拠が無いので、不機嫌そうにしてアピール。
ペリーが本国宛てに書いた手紙に日本のことを
「ニコニコしていて、丁寧で、混浴だ」と褒めていたという話。
魏志倭人伝のころは人と遭うと、手を一拍して挨拶をした。
それが今の神社の参拝の仕方のルーツ(だったと思います)
一、音楽 細野晴臣と環太平洋モンゴロイドユニット
(雲龍、浜口茂外也、三上敏視、鳥居誠、皆川厚一、高遠彩子、木津茂理)
細野春臣さんと雲龍さんが組み、三上さんが参加し、だんだんメンバーが
増えていったというユニット。
沢山の楽器。日本のものアジアのもの、和太鼓からドラ、ガムラン見たことの無いものまで。
いったい何種類の楽器をつかったか。一人で何種類も演奏します、しかも即興で。
そこに歌も加わり、なんとも不思議な空気感。心地よかったです。
細野晴臣さんの生ギター演奏は、なかなか聞ける機会は無いでしょうね。
紀尾井ホールは流石に音響が良いなーと関心。
仲入り
三遊亭王楽さんから、諸注意事項。
「携帯電話は切ってくださいね」手には大きな携帯電話が。
「子機ではないですよ~」(笑)
PHSやポケベルをお持ちのお客様は・・・・早く携帯に買い替えてください(笑)
一、落語「お楽しみ」 立川志の輔
演目は「茶の湯」でした。やはり風流にかけたのですね。
CDでしか聞いたことなかったのですが、やはり生は違う。
仕草や表情の可笑しいこと!!
そして最後に、立川志の輔さん、玄侑宗久さん、馬場さん(本の出版からイベントの企画までされたお方)
ら3人揃って三本締めに。
玄侑さんは一本締めしかしないとのことだったのですが、志の輔さんが
「じゃぁ三本締め、やってみたくないですか?」と(笑)
こうして玄侑さん初めての三本締めで幕が下ろされたのでした~。
思い出せるだけ書き出してみたけれど、なんという盛りだくさん!
なんという、お得なライブだったんでしょう~!!!すごい!
ざぶとん亭の馬場さんの紹介で、志の輔さんと玄侑和尚が出会い、それが本になり
沢山のゲストの参加でライブになった。。
人の輪ってすごい!馬場さんってすごい!!と感心しきりな夜でございました。