製作:1986 アメリカ
監督・脚本:デヴィット・リンチ
出演:カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー
ローラ・ダーン、ホープ・ラング
ストーリー、というかサワリ>
ノースキャロライナ州の、のどかな田舎町。
よく晴れた日、大学生のジェフェリーは野原で、人間の耳を拾う。
久しぶりに見返したけれど、やっぱり不思議な映画だな~。
オープニング映像が印象深い!青い空、白いフェンスに赤い薔薇。
自然な色というより、絵の具でベッタリ塗ったような色彩をしていて、
「作られたような平和な街」って感じ。
主人公の父親が倒れるシーンでは、一見無意味に思える芝生の中で
繰り広げられる虫達の生存競争シーンが。
ある日野原で主人公が平和な町に沿わない「耳」を拾い、
そこから誘われるように異世界へ踏み込んでゆく。
登場人物たち、まともに見えるけど、どこか変じゃないですか?
まず主人公は好奇心旺盛だけでは言い切れない。やってること犯罪だし。
夫と子供を監禁されて、それを警察に通報もせず言いなりになってる歌手の女
もちょっと理解に苦しみます。
歌手役のイザベラ・ロッセリーニって、イングリッド・バーグマンの娘なんですね!驚き。
言われれば似ているような似てないような?
そして何といっても、犯人(デニス・ホッパー)の異常な行動。
デニス・ホッパーの異常者、キレキャラの演技の怖さは、尋常じゃないです。
いや~、すげーや・・・・。
映画を見終えて、緊張感のあまり汗をかいていました!
町に平和が戻ってメデタシ・・・なんだけれども、ラストに気になる演出が。
コマドリが虫を食べていて、冒頭のシーンとリンクして映画が終ります。



