製作:1976
監督:市川崑
原作:横溝正史
出演:石坂浩二、高峰美枝子、あおい輝彦、島田陽子、加藤武 、大滝秀治 、坂口良子
岸田今日子、地井武男、三条美紀 、草笛光子 、三国連太郎、横溝正史
現在、市川崑監督がリメイクした犬神家の一族が劇場公開中ですが、
今回は、30年前の作品のほうを見てみました。
ストーリーも知らずに初めて見ました。
こんな大ヒットした映画を今まで見てないなんて珍しいですよね、きっと?
青沼静馬が松子に殺されるシーンは、連続殺人犯に背中向けちゃいかんだろう。
ラストの自殺シーンは、タバコを吸い始めた松子に注意が向かなかった金田一はうっかりすぎだし、
佐武・佐智(珠代の婚約者候補の従兄弟)は揃って珠代を襲うという芸の無さ。
ちょこちょこツッコミたくなる部分があるにも係わらず、面白い。
市川崑監督作品は、赤や青など色彩や、強い陰影、鋭いカット割りが特徴です。
30年前も独特の映像美は健在でしたが、色彩については近年の傾向なのか、
まだ特徴が現れていなかったです。
役者陣は非常に達者で魅力がありました。
飄々とした石坂の金田一(若い時の石坂浩二ってカッコ良かったんですね!)
圧倒的な存在感の高峰美枝子、若い田舎娘の可愛らしさが出てた坂口良子。
大滝秀治の胡散臭さ(30年前を感じさせない不思議な人、あまり変わってません)
加藤武のキャラクターの可笑しさ。
私、恥ずかしながら佐清役の、あおい輝彦さんのこと最後まで大和田獏さんだと
思って見てました。
