いやー多いに盛り上がってますね!
プリキュア界隈!
遂に出てきたレギュラー男子プリキュア。
「遂に男の子のプリキュア!嬉しい」
という人も居れば、
「プリキュアの魅力が失われる!ありえない」
という人も居てまぁ〜荒れに荒れている訳ですが。
私の最初に第一印象はというと
「あっもう出るんだ!へぇ~頑張れ〜!」
以上❗❗いや本当にこれだけ。
だってあからさまに実験しては居たじゃないですか。アンフィニとか、ブラックペッパーとか。
まぁそのうち出るだろうな〜って思ってたし。
寧ろ村瀬歩さんが声な事の方にビックリしたくらい。戦隊とプリキュア両方に変身した男。
………それに正直、多様性ってそんな気にするもんでも無いよなって〜思うんですよ。
いや例えば『HUGっと!プリキュア』みたいに最初から作品テーマの中に「多様性」があるなら意識するべきかもしれないけどそうじゃないなら別に気にするもんでも無いなと思うし、
制作陣もそこまで多様性を意識して無いんじゃないかというか、意識してても
「今作の新しい要素として発表して、少しでも世間の注目を集めるぞ!話題性を作るぞ」
「シリーズとして出来ることの幅を広げるぞ」
くらいの気持ちなんじゃないかな〜と。
そもそも私は社会的メッセージは「話題作りや作品を面白くする上での手段の1つでしか無い」と思うんですよ。
それこそキュアアンフィニだって「初の男子プリキュア」として話題を産み「多様性に配慮していて素晴らしい」…と世間的に評価はされたけど、
じゃあ「男子プリキュアが出てない作品は駄目なのか?」とか
「多様性に配慮してない作品は駄目なのか?」とか言われたらそれは違うじゃないですか。
あくまで「HUGっと!プリキュア」はそういう手段を選んだってだけで。
「友情」をテーマにしたならそっちを重視すりゃいいし、「夢」をテーマにしたならそっちを重視すりゃあ良い。「多様性」に配慮することが作品を面白くすることに繋がると思ったならそうすれば良い。
それにキャラクターの属性ってそんな重要かっていう風にも思っていて。
というのは私は個人的にキュアアンフィニ、というより若宮アンリというキャラは大好きだけど、それは別に
「男の子のプリキュアだから好きなの?」と言われたらNoで、どちらかというと
「そのキャラの生き方が好き」なんですよね。
常に自分を貫く姿勢が最高にカッコいいから好きなのであって。
勿論、性別的な魅力や良さでキャラクターを好きになることは私にだって沢山あるし、元々いるキャラの性別を急に変えられたら私だって怒る。
でも別にキュアウィング今作からの新キャラだし…プリキュアの男子のキャラには魅力が無いかと言われたらそんな事は全然無いし…。(私はハートキャッチの番君が好き)
正直、まだ性別とビジュアルしか出てないから好きでも嫌いでも無い(しいて言えば村瀬歩さんの声が好き)なくらいなので、実際のキャラの魅力がしっかりあればそれで良いって気持ち。
それに、そもそもメインターゲットの子供たちってそんなに女の子であることを重要視してるの?
「男の子が一緒に戦うなんてやだ!」って大多数の女の子からメッセージが超超超大量に届いた!
とかならやめた方が良いかもしれないけど、多分デパプリでブラペという一緒に戦う男の子出して、子供に受け入れられたと判断した上で出したのでは?とも思うし。寧ろ性別を気にしてるのは大人や親の方な可能性もある。
別に女の子だから好きになるとか、男の子だから嫌いになるとか一概にそういうものでも無いような気がするのです。
ただじゃあ「男の子が出ることが嬉しいと全く思ってないの?」と言われるとそれも違うんですよね。
ただ一点だけ「男の子のプリキュアが出てよかった!」と思ってる点があって。
それが何かというと
「シリーズの多様性」が産まれたという事。
「いや多様性気にしない言うたやん❗」
気持ちはわかる。
そのツッコミは凄い分かる。
でも私がさっきまで話してたのは作品そのものの多様性の話なんですよ。
さっきも言った通り個々の作品においては
「多様性を気にしようが気にしまいがどっちでも良い。そういう手段を使いたいなら使えば良い」
というスタンスなのはずっとそう。
でも作品シリーズにおいては多様性が必要だと思っていて、どういうことかと言うと
例えば「多様性をテーマにしたら世間的に話題になって大受けしました❗これからのプリキュアシリーズの全ての作品は多様性をテーマにします❗」
ってなったらそれは絶対にイヤじゃないですか。
毎回毎回「多様性」しか謳わないシリーズに多様性もクソも無いし、それ以前に毎回同じような事しかしないシリーズお追っかけてて楽しいか?ってなるし。同じようなの観たいなら同じ作品リピートして何週も観れば良いだけだし。
正直に言えば私もこれ以降ずっと毎作毎作必ず
「男子プリキュアを出す」みたいな決まりが出来たら嫌だし、拒絶してる人もみんなそれを恐れてるのでは無いかと思っている。
でもいつまでも同じことをする訳にもいかなくて、特にプリキュアっていうのはシリーズとしての制約が他のニチアサと比べたら強めで、そういう中で少しでも似通ったキャラにならないように、物語や設定をいかに差別化するかを苦心している訳で、常に新しいモノを出していく事を考えていて。
そういう中でここで男子プリキュアを出した事で、あるいは成年プリキュアを出したことで、数年後また何か作品を作るときに「こういうモノを描きたいけど男子プリキュア出せないから無理だな〜」ってならなくなったり、あるいは「こういう事したいけど、流石に攻め過ぎかな…辞めとこ」ってならなくなる可能性がある。それは凄く大きい事だと思う。
勿論何もかも全てぶっ壊したらそれはプリキュアの良さが失われるかもしれないけど、毎回の手を変え、品を変えとしていく上で1つ選択肢が増えたのならそれは純粋にとても良いことだと思うんですよ。
それに「男のプリキュアが1人レギュラーとして入ったくらいの事で失われるほど、プリキュアの魅力が弱いくてその程度のモノでしか無い」とも思えませんしね。
今、娯楽が溢れかえってる時代に全てが新しいモノを産み出すなんて不可能に近い。というかほぼ無理。
だけど、色々な過去の作品であった要素を組み合わせたり、ちょっと描き方を変えたりして新鮮に魅せることは出来る。というか大体の作品はそうやって産み出されてる。その中で組み合わせられるパーツ、選べるパーツは少しでも多い方が良い。
服とスボンしか着せ替え出来ないゲームより、帽子も、靴も、服も、ズボンも、スカートも、眼鏡も、自由に変えられるゲームの方が面白いはず。
「男の子が変身ヒロインになって戦う」だって結局は一つの作品におけるパーツに過ぎない。
そもそもそんなのプリキュア以外の作品で既に色んなアニメや漫画が散々やってる。子供向けだと少ないかもしれないけど。
だからこっちも変に多様性とか、社会的メッセージとか余計なことは一旦置いておいて、
ただ、ひろプリを「一つの作品として楽しめば良い」んだと思うのです。