この24日夜、鹿児島県の桜島で大きな噴火かあった。噴火警戒レベルは最高の5に引き上げられ、これは噴火警戒レベルの運用が始まった2007年以降、15年の口永良部島(鹿児島県)に次ぎ2回目である。また、依然として山体膨張に収束の兆しが見られないことから、レベル『5』は継続するという。

(噴煙を上げる桜島)
(画像はネットから借用)

 桜島では一昨年にも(2020年6月4日)規模の大きな噴火があった。噴煙は観測開始以降では最も高いとされる(火口から)7850〜9570mに到達。この噴火でも火山弾は火口の南南西3km地点に着弾いることから噴火警戒レベルは『5相当」とする見方も。

 2016年の噴火でさえ噴煙は4100m(観測史上7位)に達しており、現地では驚くようなものではないだろうが、この桜島の大噴火は其々の時代の大地震とも符合している。

 直近では1946年の昭和噴火がある。この年の1月から爆発的な噴火が始まり、北部集落を埋め尽くすなど、島全体に甚大な被害を与えた。この前後には大地震も相次いでいた。戦時下で隠ぺいされた事実は多いものの下記の如く巨大地震に挟まれていた。

〈昭和東南海地震〉
(画像はネットから借用)

◆1944年12月07日、東南海地震、M8.2
(伊豆から紀伊にかけて大津波。死者、行方不明1223名に及ぶ大被害)

◆1945年01月13日、三河地震、M6.6
(終戦前で実態は不明ながら、家屋倒壊多数で、死者、行方不明は2306名とされる)

〈昭和南海地震〉
(高知県庁ホームページより)

◆1946年12月21日、南海地震、M8.4
(房総から九州まで大津波に襲われ、死者、行方不明は1443名に及んだ)

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 火山噴火ではないが東日本を襲った巨大地震も西日本の鳴動期と時期を同じくする。

◆関東大震災(1923年09月01日、M7.9)は、前年から島原地震(1922年12月08日)、九州南東沖地震(1923年07月13日)などがあり、その後、間もなく発生した。

◆十勝沖地震(1968年05月16日、M8.3)は、えびの地震(同年02月21日)、日向灘地震(同年04月01日)と、ふたつの九州地区での大地震に続いて発生した。

◆東日本大震災(2011年03月11、M9.0)は、沖縄本島近海地震(2010年02月27日)、小笠原諸島西方沖地震(同年11月30日)、父島近海地震(同年12月22日)の後に発生している。

 このように、20世紀から21世紀にかけて日本列島を襲った巨大地震は、何れも西日本の噴火や大地震が関わっているのだ。

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 因みに、桜島最大の噴火は1914年01月12日の大正大噴火とされ、噴煙は1万メートルに達した。この噴火では、大隅半島を陸続きにしたのみならず、M7.1の桜島地震(同日)まで引き起こしている。

 この噴火の前後にも、仙北、石垣島西方、十勝沖、宮城県沖と、M7超の規模で多発したが、大地震は日本列島だけにはどどまらない。1910年にバヌアツでM8.5、M8.0と連発し、1913年にはインドネシアでM8.5、1914年にはマリアナでM8.0と巨大地震が相次いだ時代でもある。数年の間に巨大地震が次々と発生する状況は今現在と同じではなかろうか。

 大地震は秋から冬にかけてに多く、それも穏やかな日和に限って多い。ことに年末にかけて集中する傾向にある。晩秋は紅葉シーズンであると同時に鳴動の始まりでもある。桜島の噴火が恒常的なもので単発に終えるか、年末にかけて地球規模で動く巨大地震の始まりなのか、後者でないことを願いたいものだが・・。

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 《《頭の体操》》
『6×6=18』
「これは正解です。その理由を述べなさい」

 〈答えは“逆転”の発想で・・🤫)

〈コウモリ〉

「オイラなら間違いなしだわな」

◆◆因みに小学一年生の正解率は63%です◆◆