今年も桜の開花が早い。4月上旬が相場の当地でさえ、もう花吹雪の様相にある。

(春を求めて大渋滞の桜並木)

(近隣の大学校内)

 温暖化による単なる早咲きなのか、そうでないのか、何やら嫌な予感がしないでもないが。

 こうした中、政府の地震調査委員会は先日、今後30年間に震度6弱以上の地震が発生する確率を示す「全国地震動予測地図」を作成し、その2021年版を公表した。

(ネットより引用)

 都市(都道府県庁所在地)別に見ると、(1)水戸市81%、徳島市75%、高知市75%、静岡市70%、和歌山市68%、、といった具合に続く。ことに、最も高いのが南海トラフ型の巨大地震が危惧される東海や四国沖、それに首都直下型が噂される南関東ではなく茨城県の水戸市であるのが気になるところだ。

(ネットより引用)

 東海原発は水戸市の直ぐ北側に位置する。東日本大震災では強震(日立市震度6強、水戸市同6弱)にも耐え事なきを得たが直下型ならそうもいかない。茨城県は都市機能の多くが海浜部に集積している。日立から鹿島一帯までが日本を代表する工業地帯でもある。震源によっては2011の比ではないかも知れない。数字の綾であることを願うばかりだ。

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〈戻って、桜の開花期には不思議なことも〉

 花見のシーズンは事件や事故が多発する。浮かれ過ぎもあるだろうが、それだけではない。車輌の暴走や残虐な事件も、この時期に限って突出して多い。年度替わり特有のストレスからだろうか。鬱といった精神的疾患も、この季節には急増する。四月病、五月病など呼び名は様々だが、季節の変わり目は体の異変にも注意、といったところか。

 不思議なのは地震だ。有史以来、M7超の規模では約3分の2が11月から3月に集中するのに、3月20日から4月中旬にかけての桜の季節にはない。次の通り全くのゼロではないものの・・。

☆西暦416年から1519年まで該当なし

★1520年3月25日、永正地震、M7.0

★1677年4月13日、延宝八戸沖地震、M8.0

★1700年4月15日、壱岐対馬地震、M7.3

★1858年4月09日、飛騨地震、M7.0

★1968年4月01日、日向灘地震、M7.5

★2005年3月20日、福岡西方沖地震、M7,0

★2011年4月07日、宮城県沖地震、M7.2

 このように限りなく少ない。しかも桜の季節というより前後であった可能性が高い。2011年4月7日の宮城県沖地震だけは桜前線も東北地方の南部まで達していたと思われるが、これとて東日本大震災の余震だ。消去法で追っても極めて少ないことに気付かされる。

 (あくまで震源域に於ける開花シーズンあって遠方で発生した大地震の余波は含まない)

 自然とは良く出来たもので変化を先取りする能力に優れる。昆虫は豪雪の前年から産卵位置を高くし、暴風雨では予め安全な場所に営巣する。桜などの草木も同じで、揺れ落ちないことを確信した上で咲き乱れるのか、種の保存を前提に我々にはない予知力を有するのかも知れない。

 例外は1968年4月1日に発生した日向灘地震だろうか。この時期には珍しい大地震(M7.5)であった。桜が咲いていたかどうかは分からない。だが、この年は3月7日から度々、20℃超えるような暖冬だっただけに咲き終えていた可能性は高いが歴史的にも希なケースであったことに変わりはあるまい。

 この時期、厄介なのは桜の季節の前後だ。東日本大震災は開花の直前だった。熊本地震は花吹雪も去った直後だった。現在も異常気象の渦中にある。日向灘は南海トラフに直結するであろう大地震が危惧されて久しい。伊豆半島では有感地震さえ少なくなっている。1930年2月から5月にかけて発生した伊東周辺の群発地震も開花シーズンを挟んだ前後だった。

 桜の季節が、これまで安泰だったとはいえ、この先も安泰である保証はない。だが限りなく静かであることは推測できる。そして西日本から順に規模の大きな地震へと結び付いてゆく。トカラ列島の諏訪之瀬島では噴火活動が活発になっており予断を許さない。ともあれ時期が時期(コロナ)だけに、これだけは御免被りたいものだが・・。

※(因みに、諏訪之瀬島は2016年にも噴いているが熊本地震の発生も同年である)

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《今年の地震危険日カレンダー》

 西日本は既に見納め、東日本は今週中にもピークを過ぎ、東北(北部)や北海道も今年は例年になく早めに到達するものと思われる。

(桜開花マップ)
(ネットより引用)

《すると今年の地震危険日は・・》

◇西日本=4月上旬
◇東日本=4月上旬から中旬
◇東北=4月中旬から下旬
◇北海道=5月上旬

《・・となるが果て??》

 あくまで過去から導きだした推測であるので念のため・・。