ホラー映画や実話怪談が大好きな私ですが、実際悪夢以外ではっきりと、自分では幽霊を視た事はありません。

 

ですが何度もそういったものを観たり読んだりしているからなのか、「あ、なんかこのままだと幽霊視そう……」と思った事が何度かあります。

 

不思議なもので、ホラーや幽霊話が大好きなくせに、実際視そうになると、ヒビリまくります。

 

今夜は、そんな体験を書いてみようかなと思います。

 

 

私が「このままだと幽霊視そう!」と思った中で、実際あのままだと危なかっただろうな、と思うのは、「よし! 今日こそは試してみよう!」と心に決めた時でした。

 

「幽霊視よう!」

 

ではなくて。

『新耳袋』(木原浩勝・中山市朗著)という本の一気読み、でした。

 

この本は、元々は100話収録されていたのですが、一気に読んだ読者から「怪奇現象が起きた」といった話が相次いだ為、出版社が変わった時だったかに、99話までの収録にして発売され直した、といった経緯がある実話怪談本なんです。

 

一応99話までにしても、一気読みした読者からは「怪奇現象が起きた」なんて言われもしていた本なんです。

 

「試してみたい! でも怖い!」

 

と、いう事で。

 

「昼間なら大丈夫だろう……」

 

安直にそう思い、休みの日に本を開きました。

1話1話は短いので、サクサク読めます。

 

それで。読んでいたら、ですね。

 

仏壇が鳴るんです。

聞いた事もないような音で。

 

カツカツ、というか、カサカサ、というか。

 

「気のせいだろう」

 

と読み続けていると、仕舞いには、

 

コンコン、コツコツ、ゴツゴツ

 

と、更に煩くなりました。

 

 

パタン。

 

 

本を閉じたのは、言うまでもありません。

 

昼間なのに、すっごく怖かったです! いやマジで。