記憶の遠くに過ぎさったのであるが、パーキンソンの法則を思い出している。公務員が無限大にまで増えて行く法則だったと記憶している。今の日本の現状を見ていると何故結末まで書いてくれていなかったのだろうかとさえ思う。

官僚機構はその国家を食いつぶすところにまで、増大すると言うところが「法則」なのであるから、国家にとって「獅子身中の虫」以上の存在となる。帝国の姫君達もストリーの中ではこの官僚組織とは苦戦する事になっている。

パーキンソンの法則を引き合いにだすまでなく、日本の財政破綻を作り出した官僚・公務員はほぼ末期状態だと思っている。公務員出身の議員候補の後援会への出席依頼が来るとそそくさと出かける私なのであるが、こうした席でも、早めに財政破綻した方が被害が小さくて良いのではなどと嘯くのではないかと思う。

パーキンソン氏の著書は分かり易くジョークに満ちた物だったと記憶している。あれから数十年もたって具体的にしかも現実の問題として目の前で起こるとは想像も出来なかった。

資本論の中には、資本が自己増殖していく中で国民(人民と言った方が良いのであろう。)を疲弊させ、労働人口の再生産(つまり子供を生み増やし、教育を受けさせる事)もできないようにしてしまう事が書かれている部分を思い出した。パーキンソンの法則にしろ国家をも崩壊させていく事態を打開するには、崩壊以外に方法がないと言わざるを得ないところが辛い。