財政破綻の後で、超インフレになった時代が近代日本では2度ほどあります。太平洋戦争後と明治維新です。明治維新でも幕藩体制が財政危機で崩壊し、列強の開国圧力の中で米価が上がって明治維新にいたります。

この時には貨幣単位が両から円に変わります。戦後の混乱の後で、同じように旧円から新円へと変わります。60年後のこの歴史的な財政破綻でデノミにまで発展するかどうかは分かりませんが戦後の混乱のようなところにまではいっていないので貨幣が切り替わるとは思っていません。

この2つの時代で共通して没落したのは、明治維新では武士階級、戦後では軍人だったのですから、もし今度も同じような事になれば、官僚・公務員となると思います。日本はその後、大発展をしたのですから、今回も大いに期待できるかも知れませんね。明治維新では欧米、戦後は米ソが影響したのですが、今回は以外にも中国だったりするかも知れません。そうするとプライド的にもイヤですね。

超インフレで弱りきった日本人を中国企業が進出してきて、従業員として雇っていく光景が目に浮かびます。韓国企業も日本に進出してきて、勤務先はソウルとか釜山だったりすると笑い事ではすまなくなります。

現在一般企業の社員の人にとって見れば、会社の株主に中国企業が名を連ねようとアジア系の人が役員になろうが、日本の高位高官達が無用の存在になろうが、待遇が確保できればそれで良いと思います。

高齢者特に老後資金を国債に頼っている人は官僚達とともにその資金を失っていくと考えられます。その対策を海外預金に頼ろうとしてもあくまでも銀行が一般から集めたお金を預金しているのですから預金封鎖は免れないのです。

やはり、民間優良企業の株式投資と住宅へのリフォーム投資が一番確実だと言う当たり前の結論になると思います。1950年代に現在の優良会社の株を買っていたために資産価値が上がった人を知っています。現在の比較的安いうちにIT関連企業で将来性の高い株を買っておくと何倍以上に上がる可能性があります。

家のリフォームも今のうちで、インフレ傾向になると高くなる上に丁寧に仕上げてくれませんから、デフレの今のうちだと思います。それに現在の就職難解消にもなります。