セル | cinema ROCCO and...

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映画のことや日々のあれこれ。


2/18(土)、“セル”。



ボストンの空港に降り立ったコミック作家のクレイは


携帯電話で別居中の妻に電話を掛けるが


途中でバッテリーが切れてしまう。


周囲には同じように携帯で話している人々がいたが


彼らが突然暴徒と化し


空港はたちまちパニックに陥る。


助けを呼ぼうと電話を掛けた女性が暴徒化し


人々を襲い始めるのを目の当たりしたクレイは


携帯が原因だと気付く。


なんとか地下鉄へ避難したクレイは


暴徒化を免れていた車掌のトムとともに


線路伝いに妻子の待つニューハンプシャーを目指す。





モダン・ホラーの帝王スティーヴン・キング原作!


キング大好きROCCOは


原作もけっこう読んでるんだけど


最近はなかなか読書の時間もなくて


本作の原作は未読ながらも


『おぉ、いかにもキングらしいなぁ』


と思えるお話だったよー。



現代社会でもうなくてはならない


ツールとなった携帯電話。


そういうわりと新しいアイテムを使いつつも


現象の奥に潜む象徴的な悪の存在がいたりで


“善 vs. 悪”の構図になっていく辺りが


キングっぽいよねー。



ただとても細かな描写をするキングの小説。


2時間前後になっちゃう映画化では


とてもとても描き切れていないと思うの!


どこかなにか物足りない感じがして


『きっといっぱいカットしてるんだろうなぁ』


と思いました。



多くの原作が映像化されてるキング作品ですが


“IT”が11/3公開です。


邦題はダサいサブタイトルみたいなのが付いちゃって


毎度毎度のセンスのなさにゲンナリですが


映画自体は全米のホラー映画の記録を塗り替える


大ヒットだそうで楽しみー。


ちなみに原作も読んでるよー。



キングのライフワークともいえる長編小説


“ダーク・タワー”シリーズも来春公開予定!!


原作はあまりの大作に途中までしか読めてない・・・。


こちらに登場する主人公の宿敵“黒衣の男”は


ほかのキング作品にも


名を変え姿を変え登場している悪の象徴で


“セル”でクレイが対峙する“赤いフードの男”も


観てて『もしや!?』と思ったりしました。


ひょっとすると“セル”の原作には


それを匂わす深い描写があったりするのかもね。