「会席料理 花壇」(☆☆彡)
http://www.gorakadan.com/
強羅の高級旅館「強羅 花壇」。
その料理を昭和を肌で感じられる皇族の別邸で頂くことができます。
和食が本当に良いものだと感じられる良い時間を過ごせました。
住所:足柄下郡箱根町強羅1300
電話:0460-2-3333
定休:水曜(祝日は翌日)
営業:11時半~15時半/17時半~21時
箱根登山鉄道の線路を渡って石畳の坂を降りるとそこに白い3階建ての洋館がありました。駐車場に車を停めるとキーは担当の人が預かるようになっています。
江戸期に四宮家の一つとして成立した閑院宮様の御別邸として昭和5年に完成した洋館。ハーフ・ティンバースタイルというらしいですね。中に入ると年代を重ねた昭和の建物のみが持つ趣があります。
ダイニングに入って出窓のように張り出した明るい席へ。
和風のランチョンマットの上には赤い塗り物の盃。
最初にそこに梅酒が注がれます。これが激旨!
注文は百合5000円を予約段階で注文してあります。
飲み物は梅みつソーダ(自家製)809円とウーロン茶578円を注文。
百合 05年8月 5000円
先付)
新銀杏の豆腐。柔らかな緑色の豆腐ですが、大豆と違って滑らかではない。豆腐とは股違った魅力があり、臭みなく優しい味わい。山葵とクコの実がのり、玉子豆腐の出汁がかけられています。
八寸)
黒いお盆に盛られてきました。素揚げした川海老、浅葱入りの卵と重ねた鱧、雲丹をのせた皮付き里芋、玉子巻き、冥加、うなぎを巻いたごぼう、茄子を模した器にゴマペーストをかけた皮のない茄子、緑の器に海老の和え物。
お椀)
和風出汁は素晴らしいと思える椀物で塩味はぼく好みのやや濃い目。青大豆のしんじょう。上には柚子の欠片、海苔、縦に切ったインゲン。
刺身)
見目美しいガラスの皿で。ぷりぷりのかんぱち、柔らかく甘い烏賊、背トロのような鮪。山葵とその花にレタスで作ったつまが。
焼物)
白身魚の西京焼き。何だったのかは忘れました。これも皮がパリッとしていて香ばしく美味しい。西京焼きはもともと好きですが、よいところを良く引き出しています。うどの赤酢漬けがついています。
炊き合わせ)
鴨のすり身、小さなオクラ、丸いカボチャ、紅葉型に切られた冬瓜。
鴨のすり身には松の実が入っています。考えると動物系はこれだけかも。それだけにその香りは特別に感じました。
ご飯)
ちゃじゅう茸という新潟の人であれば知っているというきのこの炊き込みご飯。豆腐が具の赤だしはほんの少し。香の物が面白く、カボチャの漬物、若い胡瓜の漬物、白味噌。カボチャに瓜とついている理由がわかるような舌触りの漬物でかすかにカボチャらしい甘い膨らみを感じました。
甘味)
冷たい葛寄せみたいな梅のゼリー。具も青い漬け込まれた梅の実で、種まで柔らかく食べられるところが驚き。ミントの葉が飾られています。
ちなみにトイレは女性用が1階、男性は2階にあります。ここがまたレトロチックで白いタイル張りに黄緑色に塗られた木の扉と窓枠。まるで昔の学校にあったトイレみたいです。
本日の和食で家内は大感激。子供が生まれたら御褒美に宿泊と共に食事に来ることを約束いたしました。
帰ろうとすると店の人が「強羅 花壇」のお土産販売スペースも見ると良いと言ってくれ、そのまま入ってはいけないと書いてあるそちらの方に中から移動。
合わせ鏡の中を歩いているかのような通廊にスペースを贅沢に活かした構成のフロント。お土産には梅酒3000円と梅干2000円を買って帰りました。