※ネタバレ注意  
悪魔達の悲劇と過去と真実の物語。


登場人物[ここで語るのは一期、それ以降(‪α‬、R)は↓]
http://s.ameblo.jp/rnkappy/entry-12038372195.html?frm_id=v.jpameblo



敵サイド、リューク目線ストーリー。

1章
人の心の闇を弄び、操りそして喰う。それが悪魔の使命であり本能。魔界を仕切る魔王リュークは、そんな悪行を繰り返す悪魔。時には能力者や天使と対立していた。
―――微かに残る過去の記憶...消えゆく「自分」を背負いながら。

そんな日々の中、ひょんなことから、失った記憶を探しているという堕天使の少年メトリーと出会う。離れようとするも懐かれてしまい、仕方なくその記憶探しに付き合うことになる。

2章
仕事をしつつメトリーと旅をしていると、居場所を求め彷徨っているという瀕死状態の青年に出会う。不審に思いつつも、魔界に連れていくことにした。それ以来、ひょんなことから次々に仲間が増えていく。


血腥いことしかない一人きりの日々が変わってき、少しずつ自身も変わり始めていく。そしてその影響で「自分」も取り戻しかけていた。しかし魔王という現実は一層酷く蝕み続けていた。


3章
ついに世界をも飲み込む程の闇の力を持ったリュークは、心配する仲間をよそに世界を次々に滅亡させていく。そして一番厄介な「自分」のいた世界...菜奈達の世界を消すべく、狩猟の森に向かったのだった....(-SCRAMBLE-(菜奈達サイド→https://ameblo.jp/rnkappy/entry-11726437965.html
 
狩猟の森で出会った吉良は実は「昔の自分」の実娘だった。記憶が揺れる反面吉良を利用しようと考える。


リュークの力が高まる一方、ハピナスの力が弱まったことにより、封印されていた全員の過去の記憶が蘇ってしまう。それぞれ苦しみ出し、皆でなんとかリュークの暴走を止めようとする。リュークは自身の力が止められない程錯乱状態になっていた。そしてついに菜奈達の世界をも滅亡寸前にさせてしまう。

 

4章

ついに宰を含めた菜奈達と対立し、最終決戦が始まる。そこで改めて吉良と対面。すると突然リュークは菜奈達に淡々と真実を語り始める。


リュークが語った真実…それは自分が鬼利という元人間であったこと、自分が吉良の父親であること…そして吉良が自分(悪魔)の跡継ぎであることだった。それを聞いて絶望する吉良。驚きを隠せない菜奈達。吉良はショックのあまり悪魔の力を開放し、本来の姿(悪魔)に覚醒してしまう。そしてリュークは悪魔と化した吉良を味方につけて操る。


菜奈達は互いに励まし力を合わせるも、理性を失っている吉良に次々に倒されていく。もう駄目かと思った時、リュークが突然苦しみ出す。項垂れた途端に吉良は理性を取り戻す。リュークの様子に一同は戸惑うも、立ち上がり抵抗する。吉良はリュークへ向かい、トドメを刺そうとした。


最終章


「ごめんな」


そう呟いたと同時にリュークは吉良の手を引き抱き締めた。全てを理解した吉良は後ずさり、泣き崩れる。項垂れたリュークに、菜奈達は最後のトドメを刺すも悲しい結末に涙する。


倒れたリュークの背後から眩い光が放たれ、世界の幸福を司る女神ハピナスが現れる。ハピナスは菜奈達に治癒を施し、吉良にリュークを完全に消し去るか否かを聞く。吉良はリュークをかつての人間に戻すこと、そして廃れた世界の時間を戻すことを決める。ハピナスはリュークに対し、「悪魔としての記憶を持ったまま、人間として生きる刑」を与える。吉良は自らの力を解放し、菜奈達と力を合わせて世界の時間を巻き戻す。


ハピナスがリュークに手を翳した途端、黒い闇がリュークの体を包み込む。ハピナスはリュークを逃したことを悔しむも、その後は世界の繁栄を構築するべく菜奈達に協力する。


リュークは命からがら魔界に戻るも、酷く衝撃を受けて昏睡状態に陥る。仲間の手厚い看病で力を取り戻した後また試みようとする。しかしそれに相反する「鬼利」。ハピナスの力の影響で、失われた記憶...自身が完全に蘇ったことにより、その記憶と大罪に苦しむ自分が生まれてしまった。リュークは永遠に悪魔の自分と本能の葛藤に苦しみ生きていくこととなる。


いつもリュークの傍にいたメトリーも影響を受け本来の姿と記憶を取り戻し同じように悩み苦しんでいた。しかしこれ以上自分から逃げたくないと、その記憶は消さず改めて手元の人形に仕舞って置く事にした。そしてリュークと共に自己と真実を受け入れ、仲間と生きてゆくことを決意する。


―――そんな中全てを知っていたかの様子でハピナスの元へ行く者が一人。
『 物語は 終わらないよ これからもずっとね ... 』――


→悲劇組曲‪α‬、R