”伝えるは伝わらずに非ず”
こんな言葉があるように
伝えたつもりでも
伝わっていなければいけないというのは
指導者と選手の関係では
当然ながら重要なことです。
特にポルトガルの子どもたちは余計に
話を耳半分でしか聞いていないので
(おそらく半分よりもっと少ないです(笑))
指導者がかける言葉にも
僕は工夫が必要だと思っています。
例えば 「ボールの芯をとらえて蹴る」
ということを伝えたい時・・・
表現方法の違いを用いて
選手たちにはこんな語りかけをします。
「ちょっと想像してみてくれ!」
「このボールが顔とすると
ここが目でここが鼻でここが口だな・・・」
そう言って目(ボールの上部)、鼻(ボールの中央部)
口(ボールの下部)を指でなぞります。
(この時点で選手の興味度はかなり上がります)
「今やってる練習の味方の足元に強いパスを出すときは
この顔のどこを蹴ったらいいと思う?」
選手一同 「鼻(はな)~っ!!」
これで選手たちへの刷り込み完了です。
後は練習の中で
「それは口蹴ってるから上に飛ぶねん・・・」
「それはほっぺたやわ・・・」
と突っ込みを入れるだけ。
今日のベンフィカの練習でも
その表現法を使ってキックの不得手な選手を矯正。
これは単にポイントである
「ボールの芯をとらえる」 ということを
表現を変えて伝えているだけなのですが
この伝え方で伝わり方は全然違います。
(今日の選手は今までと変わって
鬼のようにボールをまじまじと見て
蹴るようになっていました)
そしてその表現方法を試せるのも
こうゆう実践という場があってこそ・・・
今まで色々なシチュエーションで
何度も試しては無残に散っていった
表現方法は山ほどあります(笑)
やっぱり実践の場は自分にとって宝です。