昨日の話です。



パートが終わって

駅のホームで帰りの電車を

待っていました。




すると

近くにいた高齢の男性が

ホームドアに寄りかかったり

手をかけたりしていました。




わー

どうしよう…不安



と思いました。




危ないし、

これ、電車が止まっちゃうよね…。




私は列に並んでいたので

そのお爺さんに

(イメージしやすいように

お爺さんと書きますね)



「あの〜…

よかったら、ここに来ませんか?」



と私が並んでいる所を

示しながら声をかけました。




「私は後に並びますから

よかったら、どうぞニコニコ



そのお爺さんは

列じゃない所に立っていたので

座れないかもしれない

と思ったのです。




お爺さんは私を見て

「うん?……いいよ…」

と言って、その場を離れませんでした。



でも

ホームドアに手をかけたりするのは

やめたのでホッとしました。



「あと5年で100歳になるんだよ」

とそのお爺さんは私に言いました。




「えっ!すごいですねひらめき




「今日は墓参りの帰りなんだ」




と、お爺さんは話し始めました。




私は自分が先に座って

この方に席を譲ればいいか…

と考えて、

そのままお爺さんには

列の脇にいてもらいました。




電車がやって来て

ドアが開くと

周りも遠慮したのか

たまたま優先席だったからか

私とお爺さんは並んで座れました。




ポツリポツリと

話をしながら一緒に

帰ることになりました。




おじいちゃん家内は85で死んじゃった。

毎月1日は墓参りにいくんだけど

95にもなるとそれも大変だよ




真顔そうですよね…




おじいちゃん墓参りってのは

いつまで行けばいいもんなんだろうなぁ

100になったら行かなくてもいいのかね〜




うーん、どうなんでしょうねニコニコアセアセ




途中でそのお爺さんは

目の前に立っている若い男性のスマホを

指差して



「ここでこういうのは

やっちゃいかんのだよ!」



と言いました。




げっ!ガーン




幸い、お爺さんの声は

そんなに通る声ではないので

スマホに夢中になっている男性は

気付かなかったかもしれません。




あんぐりえっと…

今は電話で話をしなければ

確かよいことになっているじゃないかと…




(↑これは後で息子に間違いと言われました。

優先席付近では混雑時には

電源を切るルールでした)



おじいちゃん駅員に言った方がいいよ!




と少々ご立腹。




そうだった…

95歳と言えば

昔よく言った昭和一桁生まれの

頑固親父世代です。



それでも

車内ではお手柔らかに

お願いしたいところですアセアセ




しばらくすると

お爺さんは

近くに立っていた女性を指差し



おじいちゃんあの人、お腹が大きいから

座った方がいいんじゃないか?



と言い出しました。




ひ〜!

やめて〜〜笑い泣き




指差した女性は

ふわっとしたスカートをはいた女性で

少しふくよかな感じの方。




でも、おめでたではなさそうです滝汗

(年齢的にも…)




おじいちゃんお腹大きいから座らなきゃ!




滝汗いえ…あの…

大丈夫だと思いますよ(小声)




私が何を言っても納得せず

その女性を呼び寄せて



おじいちゃんほら!ここ、空いたから

座った方がいいよ!



とその女性に言いました。





その女性は笑顔で



お母さんありがとうございます!

大丈夫です!

ちょっと眠かっただけでしたので!




と答えてくれました(ホッ)




おじいちゃんそうかい?

無理をしちゃいかんよ



とお爺さんは

優しく言いました。




私はそれを見て

95歳でも周りを

気遣うことが出来るんだ…と

思いました。




自分が優先席に座る立場でも

他に優先席を必要としている人がいないか

ちゃんと気にしておられたわけです。




おじいさんは、私にも


おじいちゃんこの駅で降りるんじゃないか?


と聞いてくれたり



おじいちゃん100歳まで生きるんだよ


と言ってくれたり



最後、お別れする時は


おじいちゃん元気でね



と言ってくれました。



昭和一桁生まれのお爺さんは

ジェントルマンでもありましたニコニコ



末長くお元気でいて欲しいものです。





お庭のミニトマトが赤くなってきました!


本日もお読みくださり

ありがとうございました飛び出すハート